今まで長い間ロックを聴き続けたきたわけだけれど、ビートルズやストーンズなどの60年代の作品は後追いで聴いたので、思い入れのある作品は中学生になってからオン・タイムで聴いていた70年代からの作品ですかね。
今みたいにユー・チューブなんかで前もって聴くことのできない時代であったから、音学雑誌を立ち読みしたり先行シングルを聴いて慎重に吟味した上で購入するLPを慎重に選考し、発売日には一目散に近所のレコード・ショップに駆け込んでいたっけ。
ひと月に使える小遣いは新譜のLP1枚の購入がマキシマム。たとえ先行シングルがお気に入りの場合でも、LP両面を埋めるその他の曲がハズレならば次の小遣い支給日までガックリ。
本日はアタリに属したザ・フーの1973年の作品、Quadrophenia(四重人格)を久々に。
フーと言えばやっぱりMy GenerationやTommyではなくコレですね。
全曲をピート・タウンゼントが手がけた渾身の作品で、各人がそれぞれの持ち場で全力でプレーするブレのないトータル・アルバム。このアルバムの場合はいつもヘッドフォンを装着し左右のチャンネルから出てくる音の立体的感を楽しみながらを爆音で聴く。
やっぱり、今でもいいね。
ところでこのアルバム、どうやって買ったのだろうか?
2枚組で当時3600円で完全に小遣いオーバーしている。レコード番号によると手持ちのこのレコードは1974年の再発盤なので、初回盤が出た前年には金銭面ですぐに買えなかったことを意味している。ただ1974年に購入したとなると、その翌年が受験の年で爆音でコレ聴いて受験勉強していたってことなのだろうか?
その辺りの記憶が全く定かでなくなるほど今や圧倒的に年月が流れてしまったが、ロック・ファンを自認するオジンなオイラにとって今でも爆音でコレを聴いているのは少々誇らしいような…