どれにしようかな〜♪神様のいう通り〜と選んだのが、ロギンス&メッシーナのアルバム。
伝説のバッファロー・スプリングフィールドやポコで名を馳せたジム・メッシーナは、当初プロデューサーとして新人シンガー・ソングライターのケニー・ロギンスのソロ・アルバムを制作する黒子の役であったが、終わってみればメッシーナは演奏やボーカルも担当、さらに楽曲の提供するなどケニー・ロギンスにかなりの入れ込みようだった。
そしてプロデューサーの枠を越えいつのまにかロギンスwithメッシーナと相方となっていた。
そして、2作目となるこのセルフ・タイトルのアルバムから対等の関係となりロギンス&メッシーナが誕生したことになる。
アルバムが出たのは1972年。
その当時は、まだ洋楽はAMの深夜放送なんかで聴くポップ性の高いシングルヒットのみで、次に出したスタジオ・アルバム、FULL SAILからその存在を知った。
ボーカル物、カントリー、フォークそしてロック調とバラエティーに富んだ内容で中々楽しめるし、バックのメンバーもきっちりした演奏を決め前作より成熟した感がある。
アルバムは前作の全米70位から16位へと大躍進。
さすがメッシーナさん、目の付け所が違いますね。ケニー・ロギンスを相方にしたのは大正解でした。
やっぱり、洋楽初心者にとっては家族受けするメロディアスなソフト・ロック物が無難であった。
いきなりパープルとかゼップを大音量でギンギン鳴らすと、ステレオなんて返品じゃ!って親に怒られることになる。
ところで昨年11月にカーペンターズのスタジオ・アルバムのLPボックス・セットが出た。
懐かしくなり、購入してみようかと思い、アマゾン・アメリカのサイトを覗いて見ると、意外や低評価のレビューが多い。
理由としては、音楽の内容ではなく品質の問題で、センターの穴が少し小さくターン・テーブルにセット出来ない、レコードをプレスした際のエッジのバリ取りがしっかりと施されてなくナイフ・エッジのように鋭くなっていて怪我するかも、とかスクラッチが見受けられたり、チリ音などの雑音が聞こえるなどなど。
てなことで、結構多くの人が交換もしくは返金を申し出ているみたいだ。
昔から海外プレスは評判が良くなく、新品なのに埃だらけとか、指紋がベタベタ。
まあこの程度なら、レコードを丁寧に洗浄すれば音質などの問題はなんとか解決されるかもしれないが、たまに歪んだレコード盤が新品として送られてくこともあると当たり外れが多いのは事実。
特に今回の場合、海外から高額なボックス・セットを輸入し、それを返品するとなると、当然返却時の送料は購入者が負担しなくてはならなく、5〜6キロの重さのものをEMSでアメリカに送り返すとなると一万円近くとなる。
ということで、今回のリスクの高いボックス・セットの購入は見送ることにした。
しかし諦めきれずに、本当に欠陥LPなのかどうか確かめるため、バラ売りのLP一枚を話の種に買ってみた。
タイトルは、大ヒット・アルバムのNow And Then。
本日届いたので早速ターン・テーブルに乗せてみた。
結論として、私が海外のサイトから購入したばら売りのLPはレビューに書かれていたような問題なかったし、今回のリマスターは若干音圧が下げてカットされていて上品な音質だと感じた。
あぁ〜よかった。
もちろん、これはあくまでも個人的な感想で同じものを注文して同じ様に聴こえるかどうかは定かではない。
三つ折りの変形ジャケット
レコードを入れるインナー、レコードがそのまま挿入されていて、ポリのレコード袋はついていなかった
少し前に出た日本製紙ジャケとの比較。“大きいことはいいことだ!”とか”隣の車は小さく見えます〜” なんて大昔のコマーシャルにあった様な。
LPのジャケの印刷は光沢なし、日本の紙ジャケには若干の光沢あり
なんと、ケーキ屋さん無くなっているではないか!
他の店に行って見るも、一店舗は同じように無くなっており、さらにもう一店舗は品数が少なく断念。
最近はコンビニで類似したスィーツが安く買えるので、街の繁華街でもなければケーキ屋さんも淘汰されてしまったのだろうか?
日本でも有名なシャトレーゼは、シンガポールにも進出していてなんと20店舗以上ある!
半年ほど前に近所の駅近のショッピング・センターにもオープンしていて、覗いて見ると値段は日本とさほど変わらない価格にもかかわらず、結構流行っているみたい。
日本文化の多様化に伴い、おひとり様で食べるというような風潮も最近出てきて、昔みたいにケーキを買ってきて一家団欒で食べるような事が少なくなってきたかのかもしれない。
コンビニで自分用に一個買ってそれでオーケーという事だろうか?
という事で、代替案として帰り道にワッフルなんぞ久々に買って見ることにした。
Mannekenのベルジャン・ワッフルである
10個入りを買った。太るので2個までにしておこう。
うまそ〜!
久々なので朝から音楽聴いたり、テレビ見たり、そしてインターネットをサーフしたりしてまったりと過ごす。
私が今まで聴いてきたロックというと、60年代後半から80年代最初2−3年頃が中心となっている。
そのため、80年代中盤から現在にいたっての新しいアーティストはごっそり抜けている。
改めてその年代のものを聴いてみれば、これはというアーティストも見つかるかもしれないが、まあ馴染みのアーティストを聴いている方が気楽ではある。
しかしながら、90年代に登場したBlack Crowesと2000年代のJohn Mayerは掘り出し物だった。
と言うことで、
ジョン・メイヤー・グループのライブ・アルバム、Try!を聴いて見る。
廉価版のCDは所有していたが、今回レコードがバーゲンで安かったので早速手に入れた。
オリジナルはCD1枚で60分強の収録時間であったので、レコードでは2枚組となる。2−3曲聴いて裏返しという再生に手間の掛かる音源ではあるが、レコード世代の私にとっては苦にならない。
反対にCDで60分強の演奏が連続したら、集中力が持たなくなりバック・グラウンド・ミュージック化し聴き流してしまう。
一気に聴くなら、20分程度の長さが私にぴったり。
ジョン・メイヤーがエレキ・ギター弾きまくりで本当にかっこよく楽しいアルバムに仕上がっている。但し歌唱に関してはブルースを歌うにはまだまだ年期が必要と言う人がいるかもしれない。
売れっ子になると、レーベルのデザインも独自のかっこいいものとなり、JM3でジョン・メイヤー・トリオと読む。
それから、ブラック・クロウのShake Your Money Makerも久々に聴いてみた。
LPは現在まともな価格で入手できないので、20年ほど前に買ったCDで聴く。
アメリカン・レコーディング・レーベルのアメリカの国旗を模したロゴが逆さまになっている。単なるジョークなのかそれともガチの反アメリカ反アメリカを意味するのか?
それはさておき、このCD、これが彼らのデビュー・アルバムかと驚くぐらい、歌唱も演奏も完成の域に達している。
70年代のストーンズやハンブル・パイなんかの香りがする楽曲は大好物である。
喧嘩っ早いのが玉に瑕、色々とゴタゴタがあったみたいで今ではロビンソン兄弟も別々に活動しているみたい。
ロックで安定して食っていくのも大変だなと思う今日この頃。
それから、写真がピンボケ気味で失礼しました。
しばらく使っていなかった自分の部屋を掃除する。
いつかまた使うだろうと思って取っておいた色々な身の回りのもの、結局使わず仕舞いだったので今回思い切って廃棄処分とした。
とは言え、最終選考で幾らかは結局廃棄には至らず、相変わらずゴミゴミしたままの部屋となった。
と同時にレコードも整理してみた。
プラモを製作する人が店に行くとあれもこれもと衝動買いして、結局未だ箱も開けていないキットが大量に山積みになっているケースと同じで、衝動買いしたままほとんど聴くことなしに置き去りにされたレコードが結構あった。
ムーディー・ブルースのセブンス・ソジャーン(ムーディースの神セブン・アルバムの最後の7枚目)
雑誌なんかで存在は知っていたが、当時はラジオでオン・エヤーされそれを聴くことがなければ、リスクがあって購入には至らなかった。
まして、ムーディー・ブルースはパープルやゼップと違って日本ではマイナーな存在なので、ラジオではほとんどかからない。高校時代の同じクラスのロック好きの奴が一押ししていたので、それを信じて購入。
既にパープルやゼップなんかのハード・ロックに耳が慣れていたので、一聴しても軟弱な音というかいまいちピンとこなかった。
しかし、何度も聴くうちにこの作品にはまってしまい、7枚目のアルバムから過去に出た6枚のアルバムを逆に辿って行くことに。
昔買ったレコードのジャケットを見ると、数十年の間に変色してしまい、荒涼とした世界を表したアルバムのイメージそのものとなった。
こちらは、2014年にアメリカのフライデー・ミュージックが再発したもの。まだ若き日のセブンス・ソジャーンと言える色合いでだったのでつい衝動買いに走る。
そしてシュリンクは、剥がしてしまうとジャケットが変色するかもしれないので、そのままにしておく。相変わらず貧乏性である。
グランド・ファンク、ヒッツ!
グランド・ファンクと短く改名した頃、すなわち後期のベスト・アルバムで、AMラジオでもオン・エヤーできる短めのキャッチーでテンポのいいヒット曲を集めたもの。
買ってから40年近くが経つがレコードは新品みたいに全く雑音なしでほとんど聴いてないみたい。
レコードのスリーブは茶色の紙に機関車のイラスト (全然記憶にないスリーブ)
さらにおまけとして見開き8ページのコラージュ写真もついてくる。(これまた記憶にないし、マーク・ファーナーが何故カンフー・キックを披露しているのかも謎?)
買ったレコードほとんど聴かずに、あの頃一体何をしてたのかね〜
アメリカン・バンド、バッド・タイムやロコモーションなどいい曲が収録されているのにね〜
パープルのマシーン・ヘッド
初めて聴いた時、イアンギランの高音でのシャウトに驚いた。
金切り声が凄まじく、ソフト・ロックから洋楽を聴き始めた私にとってはちょっと苦手な部類だった。
その後何度も聴くうちに免疫ができたのかそれほど苦にはならなくなった。
しかし、私の親の世代はこの手の爆音には全く理解出来なく、うるさい!と叱られ、一般的に こんなの聴くのは不良だと言う認識を持たれていたのではないかと。
そして時代は移り変わり、その昔本当にヘビーだったと思われたハード・ロック系のサウンドも、現在のスラシュ・メタルを愛聴する人にとっては、なんだ!この緩いサウンドは!てなことになるかもしれない。
ハード・ロックの名盤もクラッシック・ロックの範疇に入ってしまったと言うことは、私自身もクラッシックな存在となってしまったと言うことになる。
あぁ〜時の過ぎ去るのはなんとも早いことか…
税金対策のため、スイスのモントルーにあるカジノ・リゾートで録音。ところがそこが火事になり、その情景を見て伝説のスモーク・オン・ザ・ウォーターが誕生。
お次はサイモンとガーファンクルのパセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム
香辛料のオン・パレードのおしゃれなタイトル。一体何を料理するのか? ロースト・ビーフの香り付けかな?
“プレジャー・マシーン”や“簡単で散漫な演説”ロックぽいアレンジではあるがパープルのハードさには及ばない。
この手のフォーク・ロックから入っていくと、やっぱりパープルのロックは当時別世界のものと感じられた。
発売当初のジャケ裏。日本語表記となっている。
最後はニコレッタ・ラーソンのデビューアルバム、ニコレット
ニール・ヤング提供の楽曲、Lotta Loveが大ヒット。
ドゥービー・ブラザースのプロデュースでおなじみのテッド・テンプルマンがプロデュースのため若き日のエディ・バン・ヘイレンもゲストで一曲だけギターでの客演で登場。
リンダ・ロンシュタットなんかが歌えば多分しっとり感が味わえる曲も、このお方が歌えば、若さゆえなのか弾ける歌声でカラッと歌い上げ中々よろし〜
老化現象で聴力は若い時と比べると衰えたとは思うが、PC専用のミニ・スピーカーでMP3の音源を聴くのと安物ではあるが自宅のオーディオ・セットではやっぱり迫力が違う。
五輪真弓の冬ざれた街
渋谷のライブハウスで録音されたもので、参加ミュージシャンは、アコースティックギターに石川鷹彦、キーボードに深町純、エレキとドラムは赤い鳥コンビの大村憲司と村上秀一と腕利きがズラリ。
なかなか聴き応えのある演奏。
シカゴV
初めてのシングル・ アルバムの制作ということで、余計な遊びは一切なしで彼らの魅力がぎっしり詰まったシカゴ・ワールドを展開。
若々しいピート・セテラの甲高いボーカルが中々よろし〜
ストーンズのレット・イット・ブリード
久々に聴いて見た
実はこのレコードかなり反っていて針が飛びそうだったが、びっしり詰まったレコード棚に無理やり押し込んでかれこれ2年近く保管していたところ、反りがあまりなくなり針飛びの心配もなくなった。
ロンドン・レーベル再発国内盤
内容は言うまでもなく、いつものストーンズ。
ビートルズのホワイト・アルバム
シリアル4000番代の古い〜赤盤。
前に聴いた時は、プチパチの雑音がもう少しあった様な?
今回案外サクサクと聴けてびっくりした。
耳が悪くなったからなのか、はたまたストーンズのアルバムの様に、レコード棚にしばらく寝かしておいたことから魔法がかかったのか?
堕耳の持ち主の私が、レコードはCDよりも音に温かみを感じることが出来て優れているとか声高に言うつもりはない。
ただ、レコードをジャケットから取り出し、埃があれば さっと拭き取りそしてプレーヤーにセットする一連の作業で、これらのレコードを買った数十年前をなんとなく思い出すと言うノスタルジックな雰囲気を楽しんでいる。
明日は違うのを聴いてみることに
スーパーの二百九十八円ののり弁にも涙が出るくらいじゃ。
ボン!
博士:いてぇ〜! 誰じゃ、こんなところに大きなダンボールのケースを置いたのは?
助手:ああそれですか、少し前に買った小型スピーカーですよ。
博士:何と! こ、こっ、これはワーフェデールの… OMD!
助手:OMD!って? Oh My God! じゃないんですか?
博士:デントンじゃから、OMD!となる。ところで、我が貧乏ロック研究所になんで場違いと思える高額なスピーカがあるのじゃ!
まさか、警察のお世話になる様なことを?
助手:トンデモナイ!新品のものを買いました。博士が数年前から欲しそうな目つきでこのスピーカーのカタログを見ていたの知ってますから。
博士:いや〜、よく気がついておったのう〜、でかした、でかした。
実は、数年前に JBLの30cmウーファのついた4312Eを購入しようと、日夜研究を重ね、ヨドバシなんかにも遠征して25cmウーファの4307なんかと聴き比べをしておった。
しかし、ちょっと高かったが、なんとか4312Eを購入しようと思っていた矢先、4312Eが廃番になるとのことで価格が急上昇、さらに後継機と考えられた4312SEの価格は27−8万円ぐらいで手が届かぬ存在となったのじゃ。
もちろんうなぎの寝床の様な狭い研究所で4312Eをまともに鳴らすと、近所から石が飛んできそうなので、JBLは諦め小型スピーカーのカタログを色々と眺めておったのじゃよ。
じゃが、デントンでも我が貧乏研究所では荷が重いぞ。宝くじにでも当たったのか?
助手:いいえ、博士が以前空港バスに財布を忘れたと言ってましたが、実はその財布に入っていたと思われるクレジット・カードは、 後から別の財布に入っていたのをこちらで発見しました!
で、そのカードを使ってリボ払いの支払いで。
博士:ぎゃ〜! そのカードをストップする様にカード会社に後で電話したはずじゃが?
助手:幸か不幸か間一髪で間に合いました!
博士:がくっ。嬉しい様な悲しい様な。
今年もスタートから卵かけご飯になったわい!
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指紋がつかぬ様に手袋が付いていた
ビニールではなく化繊でできた紐付きの袋
全面
125mmの小ぶりのウーファに25mmのツゥイーターの2ウェイ。
今回の一時帰国では鳴らすのには時間が足りないので、試聴は次回となる。
嬉しい様な、悲しい様な。
博士:オォ~ 知っておるぞ。
ミリタリー系のスケール・モデルのキットを制作するとき、リアリティーを出すためにわざと汚した感じの塗装で仕上げるのじゃ。
例えば、オリジナルの塗料の経年劣化を表すためにわざと変色した塗料を上塗りしたり、垂れた水垢とか、塗装が剥げ更に錆なんかを表現する高等技術じゃのう。
助手:よくご存知で。
博士:小学校の頃はプラモ少年で、小遣いのほとんどを費やしておった。タミヤのプラカラーを買って、習字用の筆でスケール・モデルに細かく塗装しておった。
親からは、勉強部屋がシンナー臭いといつも怒られとったのう~。
中学になってからはクラブ活動が忙しくなり、プラモどころではなくなり、精魂込めて作った作品も置き場所が無いという事ですべて廃棄処分となった。
趣味に夢中になってた頃は、シンナー臭さもそれほど感じなかったが、今ではカーちゃんがマネキュアを落とす溶液の臭いを少し嗅いだだけでも、気分が悪くなる。
助手:ところで、最近ユー・チューブの動画でガンプラの汚し塗装の様子を見たのですが、錆(酸化鉄)の表現を赤茶色の塗料で表わすという作業になんともいえぬ違和感がありまして…
博士:オォ~ まったく同意じゃ!
ガンダムはガンダリウム合金、すなわち宇宙世紀0064年に開発された、チタン、アルミと希土類からなる超合金ルナチタニウムでボディーが製造されておるからのう~
安い、早い、旨いは吉野家じゃが、硬い、軽い、錆びないの三拍子はもはやガンダム友の会では超合金ルナチタニウムのトレード・マークと言うのは常識じゃ!
握りのサビ抜きは困るが、ガンプラの汚しは錆抜きでお願いしたい。
助手:ところで、チタンと聞いてビー・ファンならすぐにピンと来る歌ありますね。
と、長~い前ふりでようやく登場するのは、1975年にウィングスが出した大ヒットアルバム、Venus And Marsに収録されたMagneto And Titanium Man(磁石屋とチタン男)。
マーベル社のアメコミ超人らが登場する楽曲で、軽快なブギウギ・サウンドにのって楽しいコーラスもきまっている!
博士:何~! チタン合金製のアーマー・スーツが宇宙世紀以前に開発されていたって?
助手:アーマー・スーツではないですけど、Titanは日本でもかなり昔から大量に生産され今でも大活躍してますよ。
博士:何~! 日本でも?
助手:マツダのタイタンです。(Titanの英語読みはタイタン)
と、読んでもあまりためにならない話で本日も終わる。
切り取った箇所の断面のバリを取る作業の際、盛んに“やする”と言葉を其のユー・チューバーが使っていた。
何? やするって?
多分、鑢を動詞のように使って“やする”って言ってんだろうけど、その様な場合、一般的には鑢をかけるとか、鑢で削るって使うのじゃ?
“やする”に違和感を抱いたのでちょっと調べてみると、“矢する”と書いて矢を射る動作を表す言葉はあるけど、鑢掛けをすると言う意味の“やする”は当然存在しない。
しかし、子供に聞いてみると“やする”って言葉どうも使うみたい。
そう言えば、ビートルズのデビュー・シングルにLove Me Doなんてあるが、文法的にはDoが最後に来るのはおかしい。
特に、中学校でThis Is A Pen.と教わってきた私なんかは、どうやって訳せばいいのか分からずこの曲のタイトルに違和感を感じたものだ。
助動詞Doを使ってLoveと言う動詞の意味を強調させるのであれば、Do Love Meである。
何故Doを最後尾に持ってきたかと言うと、どうも次のYou Know I Love Youと言う歌詞のお尻にあるYouと韻を含ませることによってリズミカルな印象をだしたかったかららしい。
当時のアンチ・ビートルズを名のる知識層は、Loveに強調のDoを使った事から、タイトルのLove Me Doを“愛してたもれ”と翻訳し、上から目線の命令でちょっと品がないってどこかで読んだような…
しかし、その後ビートルズが世界のトップ・スターになってからは、何の違和感ももたれなくなった。
“やする”も其のうち若い年代を中心に世間に馴染んでしまい、“鑢る”と言う言葉が新語として辞書に載ってしまう日が近いのかもしれない。
まあ誰かLove Me DoのDoをやすってくれたら、私のしょぼい中学英語でもすぐに意味が理解出来るであるが…
何しろ、官房長官の定例記者会見でもこの出題に関する質問が出たそうな。
設問ではムーミンの物語の舞台についての解答が必要だったため、作者のトーベ・ヤンソンは確かにフィンランド人だが、厳密に言うとムーミンの舞台は架空のムーミン谷で、必ずしもそこがフィンランドとは言い切れない。
また原作がフィンランド語ではなくスウェーデン語で書かれていたことから、余計に話がややこしくなってしまった。
フィンランド大使館からのコメントとして、ムーミン谷は何処にあったのかの言及は無く、各々の心の中に存在するという回答を出し、更なる混迷を深めている。
そもそもスウェーデンを選択する解答ではなく、この場合ノルウェーかフィンランドのどちらかの選択がメインの問題であるため、最も妥当と考えられるものを必ず一つ選びなさいと指示しておけば、消去法で答えが導き出されると思う。
まあ、揚げ足を取られないよう出題者がもう少し出題内容に何らかの工夫を施したなら、ここまで大きな問題とはならなかったと思う。
色々議論はあるけど、個人的には単なる暗記問題よりは興味深い設問で良かったのではないかと...
ところで北欧諸国といえば、人口は少ないけれど世界的に結構影響を与える一味違う文化や技術を提供してきた。
今はスマホに押されてダメになったけど、一昔前携帯電話といえばノキア(フィンランド)やエリクソン(スウェーデン)なんかが最先端いってたし、車でもボルボとかサーブなんてハイ・グレードな性能且つ一発でわかる独特のデザインを有していた。
本日はバイキングの子孫だったかもしれない一味違う、ノルウェー出身バンド、A-HAはいかが?
1985年のファースト・アルバムHunting High And Lowからシングル・カットされ全米一位に輝いたTake on Me。
通常のポップ・サウンドとは一味違う味わいの楽曲で、当時アニメと実写を融合させたユニークなプロモ・ビデオがMTVで盛んにオン・エヤされていたような記憶がある。
助手:記憶力崩壊という割には、よく覚えていますね。
博士:そうじゃのう。ロック関連、食べる事そしてお金に関することは結構覚えておる。
助手:但し借りたお金についてはすぐに忘れますね。もし外国人に借金の支払い督促されたらどうするんですか?
博士:其の時は、適当に相槌を打ち判った振りをしてその場を何とかしのぐのじゃ!
外人:お金早く返してください~、ペラペラ、ペラペラ~
博士:ア・ハァ~、それから?
外人:ペラペラ、ペラペラ~
博士:ア・ハァ~、了解!
これぞ、ノルウェー仕込、とぼけの奥義A-HAの技じゃ!
助手:そんなの無いってば~!
昨日あたりからほとんど雨も降らなくなり、日中雲の間から晴れ間が覗く様になった。
今日も同様、雲は多少あったものの、その隙間から太陽の直射日光が注ぎ、お昼は30度を越えた。
あれほどしばらく続いた雨天にうっとうしいとかちょっと肌寒いと文句を言っていたのに、やっぱり日中30度を越えるとなると、これはこれでうっとうしい。
短い雨季をもたらした北東モンスーンの季節ももうすぐ終わり、これからくそ暑いドライ・シーズンに向う。
となると、天邪鬼な私は、急に雨の歌が恋しくなる。
“雨のなんたら”と雨にまつわる歌は数多くあるが、今日はりずむRhythm of the Rain(悲しき雨音)。
オリジナルは、1962年にThe Cascadeがヒットさせたもので、その後色々な歌手によってカバーされている。
私の一押しは、シンガー・ソングライターのDan Forgelbergが1990年に出したアルバムThe Wild Placesでカバーしシングル・カットされたバージョンである。
本家よりもスロー・テンポで歌われ、曲の終わりにビートルズのRainがちょっぴり登場するのが中々よろし~
かんかん照りの日にこれでも聴いて雨の日を思い出そうではないか。
ところで、英語の得意な人なら良く知っていると思うのだが、Rhythmって単語はa/i/u/e/oなどの母音字が含まれていない珍しい単語である。
Skyなら簡単だが、母音字が含まれていない6文字の単語であるから、私のような記憶力が崩壊している人物が、単語のスペルを忘れたときにリズムっていう日本語の発音から導き出そうとしても中々うまくいかない。
PCでの作文であれば、スペルの間違いを訂正してくれるので特に問題はないが、紙に書くとなるといつも和英辞典が必要となる。
まったくPC様様である。しかし反対にPCばっか使っているから、単語のスペルを覚えようとしない弊害もある。
と、雨とまったく関係の無い話で終わる。
何でも2018年1月のセンター試験の地理の問題に、ムーミンは何処の出身かという問題が出たそうな。
実は大昔の大学入試に地理を選択していて、何故クイズ番組のような問題が出たのかとちょっと興味を持ちその記事を読んだ。
設問は、要約するとアニメーションにもなった北欧出身の児童向け作家の国籍と其の国の言語を当てるもの。
ヒントとして、スウェーデンの項目では、アニメーションのタイトルが“ニルスのふしぎな旅”そしてスウェーデン語でいくらですか?をヴチッ・コスチ・デッ?と発音する。
其のヒントから、アニメーションの“ムーミン”と“小さなバイキング”そしていくらですか?の発音、“ヴァ・コステル・デ?”と“パリチンコ・マクサー?”がノルウェー語かフィンランド語のどちらに所属するか当てる問題である。
“ムーミン”の作者の国籍は分からないが、 “小さなバイキング”はバイキングの故郷はノルウェーなので、残り一択の “ムーミン”はフィンランドと解かる。
また、言語の発音も各国の位置を地図上で理解できていれば、簡単。
つまりスウェーデンとノルウェーはスカンジナビア半島で陸続きのとなり合わせ、またフィンランドはバルト海を挟んでいるため異なる文化圏に所属するだろうと推察し、“ヴァ・コステル・デ?”はスウェーデン語とよく似た発音から、ノルウェー語と推察。残り一択の“パリチンコ・マクサー?”がフィンランド語という結論に達する。
まあムーミンの作家の国籍を知らずとも、回答できる仕掛けとなっている。
昔の地理のテストなんかでは、地図上の地名やグラフなどの資料から国名・地域もしくは主要産物なんかを回答するような問題ばかりだったと記憶する。
センター試験出題担当者も色々考えているなと感心した次第。
と言うことで、今後次のような問題が出題されるかもね。
設問1:適当な組み合わせだと思うものを直線で結びなさい。
A-HA・ ・フィンランド
ABBA・ ・デンマーク
MICHEAL LEARNS TO ROCK・ ・ノルウェー
ヘビメタ軍団・ ・スウェーデン
ベビメタ・ ・日本
設問2:何故上記のミュージシャンが其の地から登場したかを一行で簡単に記述しなさい。
これ少し難しいかもと思いきや、模範解答は“そこで産まれたから”です。
な~んて