英ハード・ロック・バンド、スプーキー・トゥースの1973年の6枚目のアルバム、Witness。アメリカ紙幣1ドル札でお馴染みのEye of Providence(全能の神の目)がにらみを効かしている。
1968年のデビューの頃はサイケデリック調のアルバムだったが、翌年の2枚目のアルバムで芸風を泥臭いハード・ロック系に転換。途中解散も含めてメンバーの出入りがかなりあった。
基本は専任ボーカルのマイク・ハリソンとキーボードのゲイリー・ライト(後のソロアルバム、Dream Weaverで有名)のツイン・ボーカル。
それ以外にハンブル・パイに移籍したグレッグ・リドレー、後にルネッサンスやストローブスでキーボードを弾いていたジョン・ホーケン、ポールのバンドにちょこっと在籍するギタリスト、ヘンリー・マカロック、後期モット・ザ・フープルのギタリスト、ゲイリー・グロブナー(a.k.a.アリエル・ベンダー)、その代わりに後にフォーリナーを結成するミック・ジョーンズ加入などなど結構英ロック界中堅どころのミュージシャン達が在籍。
実力派バンドなんだけれど、演ってることが通好みって言うか少々地味目であまり売れなかったみたい。もう一枚のアルバムを翌年に出して解散。
ただ、当アルバムはミック・ジョーンズ加入2作目ってことで彼が提供した1曲、All Sewn Upが収録され、アルバム中1番ポップ度高いかな。
彼的にはフォーリナー誕生へのプレリュード。