CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ちょっと地味目でごめんなさい。

2023年05月31日 | BRITISH ROCK

英ハード・ロック・バンド、スプーキー・トゥースの1973年の6枚目のアルバム、Witness。アメリカ紙幣1ドル札でお馴染みのEye of Providence(全能の神の目)がにらみを効かしている。

1968年のデビューの頃はサイケデリック調のアルバムだったが、翌年の2枚目のアルバムで芸風を泥臭いハード・ロック系に転換。途中解散も含めてメンバーの出入りがかなりあった。

基本は専任ボーカルのマイク・ハリソンとキーボードのゲイリー・ライト(後のソロアルバム、Dream Weaverで有名)のツイン・ボーカル。

それ以外にハンブル・パイに移籍したグレッグ・リドレー、後にルネッサンスやストローブスでキーボードを弾いていたジョン・ホーケン、ポールのバンドにちょこっと在籍するギタリスト、ヘンリー・マカロック、後期モット・ザ・フープルのギタリスト、ゲイリー・グロブナー(a.k.a.アリエル・ベンダー)、その代わりに後にフォーリナーを結成するミック・ジョーンズ加入などなど結構英ロック界中堅どころのミュージシャン達が在籍。

実力派バンドなんだけれど、演ってることが通好みって言うか少々地味目であまり売れなかったみたい。もう一枚のアルバムを翌年に出して解散。

ただ、当アルバムはミック・ジョーンズ加入2作目ってことで彼が提供した1曲、All Sewn Upが収録され、アルバム中1番ポップ度高いかな。

彼的にはフォーリナー誕生へのプレリュード。


Printed in West Germany

2023年05月30日 | BRITISH ROCK

1979年に出た10ccのベストアルバム、Greatest Hits 1972-1978。

デビュー・アルバムから1978年の6枚目のアルバム、Bloody Touristsまでの期間における選曲で、ロル・クリームとケヴィン・ゴドレイが途中でバンドから脱退したことから、エリック・スチュワートとグラハム・グールドマンのコンビによる作品が若干多い訳だけれど、まあ無難なところですかね。

確か80年代の中頃にヨーロッパ・プレスのCDをゲット。

ジャケ裏にPrinted in West Germanyと時代を感じさせる記載が。

まさか4−5年経ってあっさりとベルリンの壁が崩壊するなんて! 当時は思いもよらなかった。

更に、現在進行中のロシアとウクライナとの戦争も当時としてはありえない展開。

オジンの頭の中もその都度アップ・デートしないとね。

えっ! 昭和時代の脳みそはアップ・デート終了?

もう過去の思い出と一緒にただ朽ちていくだけ....

 


キラー・チューンはやっぱりLonger

2023年05月28日 | SSW

アメリカのシンガー・ソング・ライター、ダン・フォーゲルバーグは1978年、ジャズ・フルート奏者、ティム・ワイズバーグとコンビを組んで出した前作、Twin Sons Of Different Mothersが米チャートでトップ・テン入り。

更にその翌年6枚目のソロ・アルバム、Phoenixはさらなる飛躍遂げた貫禄の一枚となり、名実共にトップ・アーティストの仲間入りを果たす。

ただ何故か来日公演はなかった。後に出た彼のライブ盤でもでもいい味出していたのにね。

魚が大海を泳ぐ以前から、鳥が飛ぶよりもさらに高く星が天界に輝く以前から、ずっと君を愛していた。

そんなん言われたら、惚れてまうやろ~


キラー・チューンはやっぱりLove Hurts

2023年05月27日 | BRITISH ROCK

スコットランド出身のハード・ロック・バンド、ナザレス。

彼らの代表アルバムといえばやっぱり、1975年の6枚目のアルバム、Hair Of The Dog。

ボーカルのダン・マッカファーティーのハスキーでハイトーン、そしてパワフルなボーカルが光る。中でもナザレス版Love Hurtsはいつ聴いても心地よい響きが。

この曲はかってエバリー・ブラザーズが歌ってヒットした曲のカバーゆえ、アメリカではLPへの収録で優先されたみたいで、英日盤を含む各国盤ではGuiltyという曲が代わりに収録された。

おかげで当時Love Hurtsを聴くとなるとアメリカ以外の国ではシングル盤もしくは同年に出たナザレスのベスト盤の購入が不可欠となったそうな。

ちょっとグロテスクなジャケ・デザイン。レコード・ショップでこれ見ると買おうかどうか躊躇してしまう。


The Who By Numbers

2023年05月26日 | BRITISH ROCK

The Whoの最高傑作とも呼ばれた”四重人格”の後を受け1975年に出たアルバムが7枚目のスタジオ・アルバム、By Numbers。

シンセなしの原点回帰のシンプルなロック・アルバムとなった。

”四重人格”の存在が余りにも大きすぎたのか、彼らにとって息抜きのように感じ少々物足りなさを感じるかもしれないが、このアルバムなしに次のステップに行く事は出来なかったと思うので、これはこれで存在価値があり個人的には及第点は確保。

この後怒涛のライブ・ツアーを敢行し健在な姿を見せる。

一度はやってみたかった点繋ぎ。


Welcome Back to the Rock N Roll World

2023年05月25日 | CCR and John Fogerty

1973年謎の覆面バンドと言うか実際は元CCRのジョン・フォガティーのソロによるカントリー・アルバム、The Blue Ridge Rangersが出た。

カントリー・アルバムも悪くはないが、やっぱりジョンのイメージはCCR時代の豪快なロック・アンド・ロール。

1975年にCCRを彷彿させる待ちに待った彼のソロ・アルバムが、John Fogertyがついに登場!

彼らしいシンプルで豪快なサウンドが心地よい。

ただ残念だったのは昔のアメリカ編集のビートルズのLPのような収録時間がトータルでたった30分程度だった事。

あと4曲ぐらいは収録出来たのではないかと…

手元にあるのは1981年に出た再発盤。


オールディーズは如何?

2023年05月24日 | BEATLES-BADFINGER関連

1999年、突如ポールがカバー・アルバム、Run Devil Runを発売。

50年代のロック・アンド・ロールのカバーを中心に、アルバム・タイトル曲、Run Devil Runなど自作曲3曲も収録されるが、カバー曲と同じテンションで制作されているので全く違和感は感じられない。またパープルのイアン・ペイスが何曲かでドラムを叩気、更にピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが全曲にエレキで参加しているのには当時驚いたね。

エルビスが歌ったAll Shook Upなどお馴染みの数曲以外は知らない曲ばかりで少々地味に感じる選曲ではあるが、個人的にいい出来に仕上がっていると思える。

因みにこのアルバムのCD発売時に買ったものの、数回聴いて箪笥の肥やしと化した。

約20年数年ぶりに聴くオールディーズのその輝きは今でも変わらないけれど、今やオイラがオジンになってオールディーズ化してしまったな〜って痛切に思う今日この頃。

海外のドラッグ・ストアって、日本でいう雑貨屋さんですかね。薬って言ってもバファリンやパナドール、それにビタミン剤などのサプリメントぐらいしか置いていない。

彼の地に行けば、日本の薬局で処方箋なしで手軽に買えるパブロン、パンシロンに正露丸なんかは神薬であります。


お家に戻ってくるのちょっと速すぎるんじゃね?

2023年05月23日 | American Hard Rock

デビュー・アルバム、On Timeが1969年の8月に出て、同年12月にセカンド・アルバム、そして翌年の6月にサード・アルバム、Closer To Homeが出た。

On Timeでシーンに現れ、鉄は熱いうちに叩けとでも言わんばかりに半年毎のハイ・ペースでアルバムを出し続け、3枚目のアルバムでトップ・バンドの地位まで登り詰め早々とCloser To Home。

60年代末期の流行りだったサイケデリック・ロックと比べると、シンプルでハードなサウンドはやっぱりわかり易くていいね。

彼らの真骨頂はやっぱりライブ。1970年スポーツの殿堂、マジソン・スクエア・ガーデンにて。

マジソンと言えば、この頃濃紺のマジソン・バック局地的に流行ったっけ。

私も部活用に1つ持ってた。

あぁ〜 懐かしい。

 


On Time

2023年05月22日 | American Hard Rock

日本では定時って概念しっかりしてるけれど、海外に行けばそんなの一発で吹っ飛んでしまうことが多い。

もし毎朝の通勤電車が5分でも遅れるとなると、いつもの乗り継ぎの電車に間に合わないってことで一悶着になるけれど、海外では5分なんて遅れた事にならないって感じですかね。国際線の飛行機なんて、定時出発・定時到着なんて経験ほとんどなし。極たまにではあるが、うまく風に乗って定時より早く到着するとなんだか儲かった様な気がしないでも無い。

その昔、海外で知人の結婚式に招かれた事があって、招待状には7 O’clock sharpって書いてあった。馬鹿正直に7時に会場に行ってみると誰もいない。そして8時頃にになってようやく人が集まり始めたという苦い経験が…

でっ、この人達はどうだったかな?

Zepp.やパープルに続けと、アメリカでハード・ロック界のパイオニアと呼ばれたグランド・ファンク・レイルロードの1969年の彼らのデビュー・アルバムOn Timeが遅れる事なく到着!

まあこれだけデカい懐中時計持っていてOn Timeの意識が高ければ、遅れる事はないかもね。


よくもまあ…

2023年05月21日 | BRITISH ROCK

3枚目に当たる1975年のThe Original Soundtrackもいいけれど、やっぱり翌年のHow Dare You! が一番かな?

いい意味で、

よくもまあ...

何故か1975年のUK盤、日本では翌年発売だったから早く手に入れようと直輸入盤買ったのかな?

私の様な凡人には思いもよらないアイデアが次から次へと浮かんできたなって感心することしきり。


週末のひと時にもう一枚

2023年05月20日 | BRITISH ROCK

スコットランド出身のソング・ライター・コンビ、ジェリー・ラファティーとジョー・イーガンが在籍した英バンド、スティーラーズ・ホイールのファースト・アルバムに収録され大ヒットしたStuck in The Middle with Youを初めて聴いた時、彼らがアメリカのバンドだと思った。

それはエルビスの初期の大ヒット曲の数々を描いた、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーのコンビによってアルバムがプロデュースされたのが一因ですかね。

ジェリーとマイクのファンだったプロコル・ハルムのゲイリー・ブレッカーはスティーラーズのアルバムがちょうどロンドンのアップル・スタジオで録音されていたのを聞き及び、プロコル・ハルムの9作目のアルバムのプロデュースをオファーしたそうな。

そして出来上がったアルバムが、1975年のProcol's 9th。1970年のアルバム、Homeから連続して5枚のプロコル・ハルムをプロデュースしてきた英国人クリス・トーマスからアメリカ人のコンビに変わってアルバムの印象が変わった。特にジェリーとマイク作の1曲とビートルズのEight Days A Weekを楽しげに取り上げイメチェンを図った。

そして英米チャートではそれぞれ41位と52位の中ヒット。

もちろんプロコル・ハルムの作詞作曲チーム、キース・リードとゲイリーの芸風はそれほど変わらずも、プロデューサーの変更でかなりそれ迄の何となく英国的重厚さが売りの雰囲気が消えて飾り気を排除したアメリカンな作品となり、全体的にちょっぴり地味目な感はあるがまったりとした週末を過ごすにはいいかも。

 


週末のお昼はボリューム・アップして

2023年05月20日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

ディープ・パープルの1974年の第3期の第1弾、Burnでも。

それまでの芸風にファンク・ソウルのふりかけをパラパラとまぶした試み。そして新メンバー、デビッド・カバーディールとグレン・ヒューズのダブル・ボーカルが新たな魅力を引き出す。

昨夜のボウイのHeroesで絞った音量を割増でアップさせれば、今日も1日元気はつらつ、健康飲料“A”200 !てな感じで。

おぉ~っと、“A”200は防虫剤だったっけ。


音を絞ってクールに過ごす

2023年05月19日 | Bowie, T.Rex, Hoople and Glam.

時間に追われるヘビーな毎日。

週末の夜はちょっとひと息入れてみる。

デビッド・ボウイの1977年、通算11枚目のスタジオ・アルバム、Heroes。

ブライアン・イーノとトニー・ヴィスコンティのトリオで臨んだベルリン3部作の第2弾。

エクスペリメンタルなサウンドはアンビエント・ミュージックにも繋がり、部屋の照明を落とし音量を絞って聴いているとなんだか心がとても落ち着く。


ヘビーにプログレ

2023年05月18日 | PROG ROCK

個人的には1974年の8枚目のアルバム、Redでクリムゾンは終了と思いきや、トニー・レビンとエイドリアン・ヴリューの新メンバーを加えてクリムゾン・スタイルのニュー・ウェイブを展開した所謂ディシプリン期を経て、その後さらにヘビーさを加えたプログレ・メタルとかヌヴォー・メタルなる新たなる展開を経て変革の世の中をしぶとく生きる。

その間、コレクター・クラブなるアーカイブ音源を中心とした大量のライブ盤を次々と出して抜けるに抜けられなくなった古参信者から無慈悲にもお布施を回収する更なる強かさもある。

かく言う私も流石に全てをフォローする様な熱心かつ金満な信者ではないが、時々思い出したかの如く再発盤とか新譜などにお布施を....

今回は2000年に出た12作目のアルバム、The ConstruKction of Lightのリワーク盤でも。

1995年のThrak以来のオリジナルとしてこのアルバムが発売された当時、もうお布施は止めようと思っていたので購入をスキップしたアルバムが、何と2019年ドラムの演奏を差し替えパワー・アップされてThe ReconstruKction of Lightとして不死鳥の如くこの世に蘇った。

てな事で久々にお布施を再開。

一聴すれば、個人的には彼らの芸風は変遷してきたものの、いつものクリムゾンって印象。

重苦しい暗闇の中に何か一筋の灯り(Light)でも見出せればオイラのなけなしのお布施も救われるんだけれど...

お布施ください!

 


シンプルにポップ

2023年05月17日 | BEATLES-BADFINGER関連

コレならどうだ!と取り出したのがポールとウィングスの1973年の大ヒット・アルバム、Band On The Run。

確かにこれは分かり易い!

因みにポール先生このアルバムで“1985年には誰も生きちゃいない”って歌ってるね。

そしてこのアルバムと同じ頃にノストラダムスの1999年に人類が滅ぶって予言の本が刊行されたっけ。

当時これらダブルの予言ではオイラの人生21世紀を迎える事なく消滅か?なんて悲しく思ったもんだ。

21世紀になり20数年がすぎ去った今、またこのアルバム収録のポップな1985を聴けるのはシンプルにクールな出来事だと思う。