1972年、ムーディー・ブルースはメンバー・チェンジを経て再結成での7枚目のスタジオ・アルバム、Seventh Sojournをリリースした。
(違いのわからぬ男がSACDで聴いてみる。どう、何か違いわかった? むむ〜....)
通常プログレ・バンドは高い演奏能力をバックにロックだけでなくフォーク、ジャズやクラシックの要素を織り交ぜながら通常のポップスとは異なる大胆な展開の曲作りを披露する。
それ故聴き手も如何なる展開にもついていける様神経を集中させスタンバイするのであるが、このバンドは余り奇を衒う様な事はせず至って保守的な作風だと思う。
特にこのアルバムはオイラがガキだった頃初めて聴いた時にはなんだか地味に思えたのだが、何度もリピートする事によってそのメロディーが浸透するが如くゆっくりと脳内に刷り込まれていき、聴いていても余り疲れないオジンのオイラにとって癒しのサウンドとなった。
因みに、メンバーで存命なのはジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジのみ。マイク・ピンダー、グレアム・エッジとレイ・トーマス、更に第一期メンバーだったデニー・レインとクリント・ワーウイックらはこの世にいない。
パトリック・モラーツ:ちょっとお待ちなせ~ オイラを忘れちゃいない?
ジャスティン:あぁ~ パトリック、久しぶり。でも君は貢献度の低いサブ・メンバーだったからね。
パトリック:それじゃ話が違う。訴えてやる!
てな事でパトリックは裁判で勝訴したものの、彼のUS$500,000の賠償金請求に対してUS$77,175しか得られなかったそうな….
ポリドール・レーベル時代のムーディーズ
あれ?パトリックがいない! ポリドール時代のコンピ・アルバムでは写真が反転され人物を再配置しパトリックの画像が消去されている。
もう癒やしどころじゃないみたい。