CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

たまにはフュージョンでも

2024年12月05日 | REGGAE

本日は、昨日のランディー・ニューマンのTrouble In Paradiseと同年に出たクルセーダーズのメンバー、ジョー・サンプルのソロ・アルバム。

ABC/MCA系列から出た彼のソロ作品としては4枚目になる1983年作のThe Hunterはポップ寄りのフュージョン系のサウンドでどの曲もクールで心地良い。

ちなみにこのアルバムには全6曲が収録されていて、1曲目のタイトル・ナンバー、The HunterはNYで録音され、スティーブ・ガット、マーカス・ミラーにデビッド・スピノザらNYの腕利セッション・ミュージシャンがサポートしていて、残りの5曲はいつものハリウッド録音でちょっぴり雰囲気が変わる。

ちょうどオイラが20代の頃の作品。ヒップ・ホップ全盛の今、若い人はこんなの聴かないだろうな....

 


リラックスの勧め、ハービー・マン

2015年09月23日 | REGGAE
19日の土曜日から数えると5連休のシルバー・ウィークも今日でおしまい。長いようで、アッ!と言う間に終わってしまい、明日からまた仕事だが、土曜日が完全休日の方は、木・金と2日間会社に通えば、また休日と今週は何か得した気分。

しかしながら、人生は今週だけでなくさらに続く。リラックスできる日々もあれば、憂鬱な日々もあり週が長く感じる時も。

そんな時は、 バック・グラウンドでかかる音楽を口ずさむなどでもして、リラックスすることにより憂鬱な雰囲気を解消するのも良いのでは。

昔、新米のサラリーマンだったころ、 私が勤めていた会社の社長さんが“この世で起こったことは、この世で収まる。”とよく言ってました。結末はどうあれ、最終的にはなんらかの形で物事が収束するので、起こったことに対してあまり深く思い悩み続けない方が良いのでは、という解釈だと思うのですが。

そこで、今回リラックスして貰うため、ジャズ・フルート奏者のハービー・マンが1974年に出したアルバムREGGAEを紹介します。ハービー・マンがロンドンに乗り込み、現地のレゲエ・バンドを従えて、ゲスト・ミュージシャンとジャム・セッションを行うという設定です。

ゲストには、ギターにアルバート・リーと元ストーンズのミック・テイラー、キーボードにハービー・マン・バンドのパット・レビロットを起用し、順番にソロを取っていくというシンプルな構成です。 また白熱したソロの演奏というよりは、リラックスしたほんわかムードで展開していくため、バック・グラウンド・ミュージックとしては最適ではないかと。

1.OB-LA-DI, OB-LA-DA (言わずと知れた、ビートルズのレゲエ・タッチのナンバー)
2.RIVERS OF BABYLON (有名なジャマイカの伝承曲)
3.SWINGIN’ SHEPHEAD BLUES (50年代のスウィング・ジャズ・ナンバー)
4.MY GIRL(スモーキー・ロビンソン作、テンプテーションの大ヒット曲。18分と長尺にアレンジされているが、連休のようアッ!と言う間に終わってしまう)

普段ヘッド・フォンで一音も聞き逃さないと神経を集中して音楽を楽しんでおられる諸兄の皆さん、たまには絞った音量でスピーカーから出てくる音楽を流し聴きするのも一考かなと思います。


ジャケ裏のバンドメンバーのイラスト、前列左からアルバート・リー、パット・レビロットそしてと元ストーンズのミック・テイラー

Ob La Di Ob La Da - Herbie Mann

ジミー・クリフ 、カリブの星

2015年04月29日 | REGGAE
レゲエとは、簡単に言いますと1960年代末期にジャマイカで生まれた音楽で、ドラムとベースの刻む特有のグルーブに、4分の4拍子の2泊目と4泊目にギターもしくはキーボードのカッティングを入れる特徴があります。もちろん、時代の流れにより、それから派生したいろいろな演奏法が現在では確立されています。

ジャマイカはカリブ海に浮かぶイギリスの植民地だった小さな島国で、過去宗主国の植民地経営による抑圧や搾取が貧困を生み、リズムやメロディーは地域独特の明るさがあるにもかかわらず、歌詞は社会の現状や政治に対する辛辣な批判が組み込まれている場合が多く、ノン・ポリティクスの主義のリスナーにとっては、少しとっつきにくい感じを受けるかもしれません。

ボブ・マーリーの歌う、I SHOT THE SHERIFFは、“保安官を撃っちまったぜ、だけど副保安官は殺っちゃいねーよ。”と物騒な歌い出しですが、これは1974年にエリック・クラプトンが歌ったため大ヒットとなったわけで、それがなければ、いくら素晴らしいレゲエ・ソングでも、世界的にブレークするには時間がかかったと思います。当時保守的な人々にとっては、歌詞に人種差別を伺わす言葉が散りばめられた歌は、やはり物議を醸し出すような内容と映り敬遠されるのは明白だったからです。

今回紹介する、ジミー・クリフはレゲエ・サウンドを世界に拡散させたパイオニアで、1960年代後半頃から知られるようになり、イギリスのアイランド・レコードと契約を交わし、好アルバムを数枚出したにもかかわらず、すぐにはイギリスで成功を収めることが出来ませんでした。

1970年にキャット・スティーブンスのWILD WORLDのシングルを出した頃から、徐々に人気が出てきて、1972年公開の映画でサントラ、HARDER THEY COME(本人は映画にも主演で出ていました)あたりでようやく認められ、その後コンスタントにレコードを出し成功に至っています。

ジミー・クリフの場合 、レゲエのリズムに乗せて社会や政治に関する事柄を歌っているだけではなく、勇気を与えるポジティブなメッセージを歌詞に込めてソウルフルに歌うところに共感が集まるのではないでしょうか。

例えば、YOU CAN GET IT IF YOU REALLY WANTでは、“その気になれば、欲しいものは手に入る、必死で頑張れば、いつか成功を収める。厳しい戦いの後、素晴らしい勝利が待っている。また ”MANY RIVERS TO CROSSでは、“渡らねばならぬ河は沢山あるが、果たしてどれを渡るべきなのかはわからない。しかし、沢山渡るべき河があることが、私を支え、今までに色々な出来事があったが、私の心の中の誇りを信じて生きて来た 。” というような内容の歌で、聴く人をエンカレッジしています。

1976年ニューヨークでライブ録音されたIN CONCERT は、それまでの代表曲を網羅したベスト盤といえます。機会が有りましたら一度聴いてみてください。 

Jimmy Cliff - Many Rivers To Cross

古くは、二ルソン、ジョー・コッカー、レニー・クラビッツそしてブライアン・アダムスなど多くのシンガーにカバーされていている名曲です。