ボブ・マーリーの歌う、I SHOT THE SHERIFFは、“保安官を撃っちまったぜ、だけど副保安官は殺っちゃいねーよ。”と物騒な歌い出しですが、これは1974年にエリック・クラプトンが歌ったため大ヒットとなったわけで、それがなければ、いくら素晴らしいレゲエ・ソングでも、世界的にブレークするには時間がかかったと思います。当時保守的な人々にとっては、歌詞に人種差別を伺わす言葉が散りばめられた歌は、やはり物議を醸し出すような内容と映り敬遠されるのは明白だったからです。
例えば、YOU CAN GET IT IF YOU REALLY WANTでは、“その気になれば、欲しいものは手に入る、必死で頑張れば、いつか成功を収める。厳しい戦いの後、素晴らしい勝利が待っている。また ”MANY RIVERS TO CROSSでは、“渡らねばならぬ河は沢山あるが、果たしてどれを渡るべきなのかはわからない。しかし、沢山渡るべき河があることが、私を支え、今までに色々な出来事があったが、私の心の中の誇りを信じて生きて来た 。” というような内容の歌で、聴く人をエンカレッジしています。