Wikiによると、CD規格は当初オランダのフィリップスが当初直径11.5cmのサイズで約60分の収録時間を、またソニーは直径12cmのサイズで約74分の収録時間をそれぞれが提案していたそうな。
ソニーの言い分としては、ほとんどのクラシック・ミュージックのレコーディングが大体74分以内に収まるからで、また第九を一枚のCDにスッポリ収録されるのが望ましいって言うカラヤン氏の意見を持ち出し、最終的に直径12cm、74分の収録時間の規格が決定。
ただ60から70年代の音楽メディアとしてのLP全盛時代に生きてきたオイラとしては、収録時間があまりに長いと少々辛いものがある。
特にプログレ・ロックなどは全神経を集中して聴くにはLPレコードのサイド1の20数分が限界。そしてレコードを裏返している間に一旦気持ちをリセットしサイド2を攻略していくルーティーンが体に染み付いている。
収録時間が伸びて更に盤を裏返す事なく連続して聴く事ができるのは確かに便利だけれど、途中で一旦ブレイクが入らないと聴き疲れするし、またサイド2の頭に持ってくる曲についてのアーティストのこだわりとかも感じられなくなる。
もちろんCDプレイヤーでサイド1とサイド2を分けて演奏するようにプログラムは出来るのだけれど、わざわざリスニング・ポジションから立ち上がりレコード・プレイヤーの下に赴き、レコードを裏返して針を落とした後またリスニング・ポジションに舞い戻ると言う現代人にとって無駄とも思えるような一連の儀式もオイラには捨てがたいって気持ちが...
本日は1989年に出たアンダーソン、ブルーフォード、ウェイクマン、ハウの邦題、閃光でも。
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トレバー・ラビンのイエス・ポップ化路線に少々嫌気が刺したジョン・アンダーソンはイエス旧メンバーで活動を再開させようとしたが、オリジナル・メンバーのクリス・スクワイヤから同意が得られず、イエス名義ではなくアンダーソン、ブルーフォード、ウェイクマン、ハウ(ABWH)での活動を余儀なくされた。
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このアルバム、得意の組曲も4曲収録されていて聴き応えもあり、こちらが本家本元イエスです!って言ってもおかしくは無いらしさ全開の好アルバム。ただ60分を一気に聴き通すのはオイラにとっては辛いものが…
個人的にはちょっと内容をところどころ端折ってトータル45分程度にまとめたら良かったのかなと思うのだけれど。
更にこの後オイラにとってもっと厄介なアルバムが…
後にクリスがABWHとの合同活動に理解を示し、ABWHのセカンド・アルバムにイエスの曲を4曲を提供。1991年にイエス名義でアルバム、Union(結晶)として登場。
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(凄いメンツ、ただ船頭多くして船山に上る、って気も...)
話題もあって、全英全米のチャートそれぞれ7位と15位とそこそこヒットしたものの、収録時間が更に65分に伸びて個人的には全編を一気に聴いていくには些か集中力が足りず散漫な印象を持った。
このアルバムこそ、不要な曲は収録せず また他の曲ももう少しブラッシュ・アップし全体的に短くまとめ上げれば良かったのにね…