CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Weekend In L.A.

2025年01月15日 | Euro Pop

本日はジョージ・ベンソンの1978年の2枚組みのライブ・アルバムでも。

このアルバムはインスト・ナンバーと歌モノが程良くミックスされた選曲で、ギターが弾けてさらに歌も巧くこなすジョージ・ベンソンの魅力をたっぷり味わえる作品となった。

心地よい風の中をオープン・カーでクルージングするが如くベンソンのギターが爽やかでポップに弾ける。

年中雨が少なくカラッとした穏やかな天候が続くロス・エンジェルスの雰囲気によくマッチしていて、オイラが大昔に短期間ではあったが楽しかったウエスト・ロス・エンジェルスという地区に住んでいた頃を思い出す。

一方この乾燥した気候がいまだに収束の兆しの無い現在進行中のロス近郊の大規模な山火事での被害を拡大させている。

そんな火事の現場からさほど遠くない地区で当時面白おかしく暮らしていた頃の記憶と大変な現状が相まって、こんな時にWeekend In L.A.を聴くのはちょっと複雑な気分。

事態の解消は直ぐには出来る程単純ではないと思うけれど、全ての住民が出来るだけ早くいつもの楽しいロスでの週末を取り戻せる様願うのみ。


Do You Love L.A.?  

2024年12月04日 | Euro Pop

久々に孤高のシンガー・ソング・ライター、ランディー・ニューマンでも聴いてみようかと…

ハリー・ニルソンなど多くの有名どころがを彼の楽曲がカバーされている事からして、彼の地では才能のあるソングラーターと認識されているのは間違いない。

また80年代から映画のサントラ制作中心に活動し、アカデミー、ゴールデン・グローブそしてグラミーにサントラ部門でノミーネートされた実績が半端ないし、日本人も良く知るトイ・ストーリーやモンスター・インコーポレーションなんかのサントラではそれらの賞を獲得している凄いお方。

と言っても、1983年発売のアルバム、Trouble In Paradiseしか持っていなのだが。このアルバム、大昔にCDで買っていた。ところがのだが、あの面子で一体誰が買った知らないが、何と実家にこのLPが埋もれていたので我が家にお持ち帰り。

ユーモアとかウィットを歌詞に込めて歌われているので、歌詞の意味だけでなくアメリカの社会的実情なんかもある程度理解出来なければこのアルバムの良さは分からないので、オイラにとって結構ハードルの高いアルバム。

1曲目のロス・エンジェルス讃歌とでも言えるI Love L.A.ではニューヨークをこき下ろし(シカゴも巻き添えを喰らっているが)、ロス・エンジェルス万歳!ってな歌詞。まあロス・エンジェルスの優位性って年中温暖な気候でニューヨークやシカゴと違って寒い冬がない事から人々は比較的おおらかで暮らしやすく感じる事ですかね。ただ実はロスもまあ色々あるって皮肉っている様に思える。

物価高に更に円高が追い討ちをかけている今日この頃、経済的に裕福でないと憧れのLAにはとてもじゃないけれど暮らせないね。

物価は欧米と比べればまだまだ安く、電車やバスは時間通りにやって来る。

更に健康保険に加入してれば安価で医療サービス受け放題。もし彼の地で保険なしで病院入院してCTやMRIの検査します~って言われれば、それはちょっと御勘弁と即帰国。

やっぱり日本が暮らしやすい。

I Love Japan.


どうなるんだろう?

2024年10月28日 | Euro Pop

昨日衆院選があって投票してきたのだが、本日のニュースでは投票率が53.85%と戦後三番目に低かったとの事。

日本の場合、誰が政治を司っても生活はそう代わり映えしないって諦めの心境なのか?

てな事で、本日はChe Sara’ (どうなるんだろう?)でも。

数多くのアーティストが歌をカバーしている名曲だが、極め付けはやっぱりホセ・フェリシアーノが1971年のサンレモ音楽祭で披露し第2位に入賞バージョン。

プエルトリコ出身の盲目のギタリストであり歌手でもある彼のバージョンはイタリア語で歌われ、その内容はオイラには全く意味不明ではあるが、聴くだけで何故かいつも感動してしまう素晴らしい出来栄え。

日本盤のシングルにはサイドー1がイタリア語バージョンでサイドー2は英語のバージョンとなっている。ただ英語のバージョンはSheke A Hand(愛のシェイクハンド)に改題されていて、サビの部分のChe Sara’ Che Sara’と歌うところがSheke A Hand Sheke A Handとなっていていまいちピンとこず元歌のイメージが崩れてしまっている感が….

ところで日本の政治はこれからどうなるんだろう?

不安定な政局を解消するため、誰かと誰かがシェイクハンドするのかな?

フェリシアーノさん、明日になればわかるだろう(Da Domani Si Vedra)って歌ってます。


ポップでメロディアス

2024年09月05日 | Euro Pop

本日はデンマーク出身の4組ソフト・ロック系のバンド、Michael Learn To Rockでも。

彼らの1995年の3枚目のアルバム、Played On Pepperはミディアム・テンポのメロディアスなポップ・ソングが集められていていい感じ。

また彼らの英語の歌詞は複雑で尖ったものではなく、アバのような欧州出身のポップ・バンド共通の比較的誰でも口ずさむことの出来ることから、特に香港や東南アジアでヒットした。

ちょうどその頃某国にてしばし草鞋を脱いでいたオイラにとっては、ラジオでよくオン・エアーされていた懐かしのメロディーだった。


8月になって

2024年08月23日 | Euro Pop

パリ・オリンピックが終了したその約1週間後、フランスの大スターだったアラン・ドロン氏が亡くなったと悲報が届いた。

70年代の頃は結構テレビで彼の古い映画よく見てたっけ。そして1973年の彼と女性シンガーのダリダとのデュエット曲、パローレ・パローレ(あまい囁き)が当時ラジオで結構オン・エヤーされていたのも思い出す。我が家にも何故か1枚存在する。

(何言ってるのか全くわからないけれど、おフランスって雰囲気はバッチリ)

ただ個人的に最もお世話になったのは、アラン・ドロンがTVコマーシャルに登場したレナウンのダーバン・ブランドの衣類かな。結構スーツ・タイやシャツなど揃えていた。

学生時代に教養課程で第二外国語にフランス語を履修したオイラ、フランス語の講師との何時も挨拶はComment allez-vous? Come ci Comm çaなる全くの初心者のレベル。それでもレナウンのコマーシャルでアラン・ドロンのキメ台詞、D’urban c’est l’elegance de l’homme moderneを今でも覚えている。

パリ・オリンピックが8月に終了するのは決定事項ではあるが、ドロン氏とレナウンが一緒にいなくなってしまったのはチョット悲しい。

ちなみにレナウンは2020年民事再生手続を開始するも、再生の見込みがないとの判断で同年の10月に破産手続きを開始、そして2024年8月に破産手続き終結と相成った。

オイラの昭和の記憶も霞んできたね。


落ち込んだ時はコレ!

2024年07月27日 | Euro Pop

昨日はとても信じられなかったけれど、明日も日が昇るって

てな歌詞でスタートする。

軽快なロック・サウンドをバックに歌われるポジティブな歌詞には元気づけられる。

1978年、シカゴの12枚目のアルバムとして登場したHot Streetからシングル・カットされたAlive Again。

(たまたま中古で見本盤見つけたので買ってみた。ラジオ局や評論家にばら撒かれたモノだったのかな?この曲はLPで持っているけれど、シングル盤は収録時間が短縮されラジオ・フレンドリーに)

中心メンバーだったギタリストのテリー・キャスが不慮の事故で死去しバンドに多くのダメージを与えたものの、新しいギタリスト、ドニー・デイカスが加入。また長年プロデュースを担ってきたジェイムス・ガルシオに別れを告げ新しいプロデューサーには、ビリー・ジョエルやポール・サイモンなんかで有名だったフィル・ラモーンを起用し、よりポップになってバンドは生まれ変わった。

この曲の録音完了後、ビージーズのアルバムのレコーディングに参加していたシカゴのホーン・セクションはそのセッションで何か新しいイメージが浮かんだのか、ホーン・パートのアレンジメントを新たに書き直し再録したそうな。

社会的なメッセージを発信していた初期ジャズ・ロック時代以外は認めないシカゴ原理主義者とは違ってオイラはこのAOR時代のシカゴも大好物である。


なるほどそこに仕掛けが

2024年07月12日 | Euro Pop

本日はちょっと懐かし目のシングル盤でも。

1970年に出たショッキング・ブルーの悲しき鉄道員(Never Marry A Railroad Man)でも。

1969年、全米1位に輝いたヴィーナス。続くシングル、マイティ・ジョーもミリオン・セラーに輝いた。

翌年登場したのが悲しき鉄道員。この曲深夜放送でよく聴いた覚えがあり、オリコン・チャート2位を獲得する日本での大ヒットを記録。

彼らの地元、オランダではチャート1位に輝いたものの、調べてみるとヴィーナスが大ヒットしたアメリカでは102位と不発に終わったそうな。

アップ・テンポの覚え易い曲なのに何故にアメリカでヒットしなかったのか?

さらに調べてみると、なるほどなるほど、そう言う事ね。

地元のオランダでのこのシングルの評判はさておき、日本のシングル盤は独自にオリジナルよりもアップ・テンポにリミックスしたことからヴィーナスと同様の軽快感があってヒットしたと推測するのだが… 少々緩いテンポじゃイマイチと彼の地の人々は感じたのかな?

それとも鉄道オタクに惚れちゃいけないよってな彼の地の人々にとってはマイナーな職業の歌詞に興味を示さなかったのかな?

何しろアメリカは今も昔も自動車大国だからね。


伝説の島、アヴァロン

2024年05月22日 | Euro Pop

1982年に出たロキシー・ミュージックの通算8枚目のスタジオ・アルバム、Avalon。

10年以上にわたる活動において途中に解散し活動が中断したものの、めでたく再結成され、以前よりポップ度も上がり彼らの集大成とでも言えるアルバムになった。

いかにも80年代の作品と言えるこのほんわかとした感じが病みつきになる。

ちなみに、ここでのアヴァロンって英国アーサー王にまつわる伝説の島のことらしい。道理でジャケには甲冑を纏い右手にはファルコン、そして彼方の沖を眺める戦士の後ろ姿が…

個人的には、それまでの女性モデルを起用したセクシー・シリーズのジャケの方がよかったんだけれどね。


アレンジが命

2024年04月15日 | Euro Pop

セルジオ・メンデスとブラジル66の1972年のコンピ・アルバム、Foursider。当時はLP2枚組で発売されたことから4面ってタイトルに。

(CDは1枚で4面を収録)

軽いボサノバ・タッチで往年のヒット曲がアレンジされ、全く違ったサラッとした印象の曲に変化している。

ヒット曲、Mais Que Nadaからオーティス・レディングの歌唱で有名な(Sittin’ On) The Dock Of The Bay、さらにFool On The HillやDay Tripperなどビートルズのカバーはじめとして全てがボサノバティックにアレンジされてリラックス・ムード満載。 

憂鬱な週の始まりはこの手のミュージックでゆったりとスタート・アップすることに。

 


濃縮されたシカゴ

2024年02月15日 | Euro Pop

バンド初の全米1位に輝いたアルバムが1972年のChicago V。

シングル・カットされたSaturday In The ParkやDialogue Part-I/IIもキャッチーな仕上がりでそれぞれヒットしアルバムの売り上げに大貢献した。

過去3枚のスタジオ・アルバムが全てダブル・アルバムとして制作され時に冗長と感じられる部分もあったが、今回は過去の組曲仕立ての作風を出来るだけ排し収録時間を大幅に短縮させた事で初のシングル・アルバムとして登場。

この手法でシカゴというバンドのエッセンスを凝縮させ、その結果より引き締まったアルバムの完成となった。


コレはフランス語でないとね

2023年09月21日 | Euro Pop

70年代初め頃、洋楽ソフト・ロックのジャンルで人気を二分していたのは、エヴリィ、シャラ、ラ、ラ~🎵のカーペンターズとホリディ~🎶のミッシェル・ポルナレフかな?

特にポルナさん、英語で歌う洋楽アーティストには出せない味わいがある。

そのポルナさんが1974年に出した無題のアルバム(日本ではPolnareve、ポルナレフ革命)は結構分かり易くてサラッと聴けてお気に入り。

(昔の赤坂見附あたりであろうか、もし合成でないのなら交通量の少ない朝一番にゲリラ撮影を敢行したのかな?)

(日本盤のレコード・ジャケのデザインは派手派手!)

某大学の教養課程の第二外国語にフランス語を履修し2年間習ったものの全く物にならず今に至っている。

まあ言葉がわからなくともその雰囲気をメロディーと一緒に楽しめればと開き直っている次第。


なぬ~ 完全盤だって? 

2023年09月03日 | Euro Pop

昨日、某通販サイトでビートルズの1966年に出た米編集のYesterday And Today完全盤のCDを発見。

ユニバーサルからの販売ではなかったが (これって音源の権利関係はどうなっているのかな?)、オリジナル音源がステレオ・モノで蘇る!さらに当時発売されたステレオかモノ・バージョンのレコードを入手しない限り聴くことが出来ない音源!てなインパクトの記述が…

それじゃ今日はその貴重な音源でも聴いてみようじゃないのと、手持ちのアメリカのキャピトル編集盤Yesterday And Todayのレコードを取り出す。

このアルバムの収録曲は英盤アルバム、HelpからYesterdayを含む2曲、Rubber Soulから4曲、Revolver から3曲に英シングル盤のWe Can Work It Out とDay Tripper、計11曲からなる。

英盤原理主義者でない私はこれはこれで結構楽しめるし、オリジナルのブッチャー・カバーのジャケならばなお嬉しい。

(CD盤のレプリカ・ブッチャー・カバー、もしオリジナルLP盤ならかなりの価値の高いものとなる。)

難を言えば、英オリジナル盤と比べて各アルバムの収録曲を減らしまたシングル限定曲などを追加して水増し的に制作された米編集アルバムは、1枚あたりの収録時間が30分を切り少々物足りなく感じる。

でっ、貴重な音源堪能出来たかって?

それがね、よ〜く調べてみると持っていたレコードは通称オレンジ・キャピトルのレーベルの1976年ごろのステレオ音源の再発盤で、それまでは11曲のうち3曲が擬似ステレオで収録されていたのが、なんでもこの年代の再発盤から通常のステレオの音源に差し替えられたとか… 残念!

(通称オレンジ・キャピトルのレーベル)

まあ違いの解らぬオジンにとってはオリジナル音源であろうがなかろうがどうでもよい話ですかね。


昔々のお話

2023年06月17日 | Euro Pop

中学生になるとちょっぴり大人になった気分がした。

当時最寄りの中学校から一番離れた校区に住んでいて、一駅分だけれど朝のラッシュ・アワー時大人に混じって電車通学だとか、中間・期末考査の時期には試験勉強と称して家中が寝静まった夜中まで机に向かった。

と言っても、大体はラジオを聴きながらの勉強で、朝眠い目を擦って覚えているのはラジオのパーソナリティーの会話やオン・エアーされたヒット曲ぐらいだったような...

そんな中、この曲もラジオから流れていたような。

オランダ出身のポップ・グループ、ショッキング・ブルーのVenus。彼の地では1969年に発売されヨーロッパや北米各国で大ヒットし、確か日本では翌年に発売されヒットした。

当時徹夜し勉強した内容は全く記憶にないけれど、この曲のサビの箇所、I’m your Venus, I’m your fire at your desire~ 🎵は今でも何気に覚えている。


7インチ・シングルでも、その10 L’Amour Est Blue

2023年02月26日 | Euro Pop

最近中古のレコード高くなったね。

なんちゃらオフに行くと、昔なら帯がなくジャンク扱いでもそこそこ程度がよいLPが1枚100円で売っていた。シングルなら10−50円ぐらいだったかな?

今ならそんな価格では売っていなくて、本当のジャンク、捨ててもいいぐらいのゴミ扱いのコンディションでもそこそこの値段がついている。

てな事で最近はレコードや巡りはあまり行く事も無く、本当に欲しいものは通販で買うことの方が多くなった。

たまに怖いもの見たさで、オークションでレコード大量とか福袋的な出品に入札を試みることも。

オークション・サイトの出品者が掲載している代表的な写真数枚を見て、これは当たりかな?と推測して落札するも、写真に載っていない大半のレコードは特に興味のないジャンルであったり、ダブりはたまたジャンク・コンディションのレコードとなる。

ただ、たまに思いがけない発見がある。

今回は恋はみずいろ。L’Amour Est Blue、なるほど直訳で恋はみずいろ。学生時代に第二外国語として履修したフランス語がようやく役に立ったみたい。

1枚370円。この頃は日本ビクターがフィリップス・レコードを扱っていた。

Wikiによるとギリシャ生まれの彼女が、1964年に初ドイツでアイドル・シンガーとしてデビュー、1967年のユーロ・ビジョン・コンテストでルクセンブルク代表としてこの歌をフランス語で歌い見事4位に入賞と結構インターナショナルな活動していたみたい。

日本ではポール・モーリアのインスト・バージョンが有名だが本作のフランス語での歌唱も中々趣がある。

因みに、オークションで購入してダブっていたシングル盤数十枚をなんちゃらオフに持って行くと、1枚30円の値がついた。

その後そのショップ覗いてみると、我が手元から離れたレコード達は新しいビニール・カバーに包まれて何とお値段500円…

やっぱり実店舗で販売するからそういう値付けになるのは仕方ないのかな?

恋は空のように透き通った水色なのに、我がレコードへの愛はあまりの値差にちょっぴりブルーになる。