ご飯を食べている時、急にこのジャケットを見せられると、食欲が衰退する。
それほどの負のインパクトを持ったジャケットと当時も思われていたため、デッカ(英国)とロンドン(アメリカ)の両レコード・レーベルはそのアルバム・ジャケットのデザインを却下。
そのため、オリジナル・ジャケットを手直するため、当初発売が1968年の初夏の予定が、その6ヵ月後の遅れることとなった。
変更されたジャケットは、真っ白な背景に、ROLLING STONES、BEGGARS BANQUETそして R.S.V.P.と記載された、結婚式やパーティーの招待状を模したシンプル且つ無難な物になった。
余談ではあるがR.S.V.P.といつも招待状の締めにこの暗号のような記載が気になって、どういう意味かと調べてみると、フランス語でREPONDEZ, SIL VOUS PLAITの略で“連絡乞う”ということらしい。
オリジナルのジャケットは、これまた調べてみるとロス・アンジェルスの、とあるポルシェのディーラーのトイレ内の落書きを写真に取ったみたいで、ミックとキースもアルバムのクレジットや一部の一行落書きに関わったようだ。
彼ら自身も過激なデザインに対する批判を避けるため、便器の上部にある落書きのみをジャケットの使用するつもりだったと言っていたようだが、最終的には便器が写りこんでいたのでどうも確信犯的な感じはするのだが…
そして1985年頃のCDによるリイシューによってオリジナル・ジャケットは解禁されようやく陽の目を見ることとなる。
助手:博士! ストーンズからバンケットの招待状届きましたよ。
博士:最近出たモノ・ボックスを買えって事なのかのう… ベガーズ・バンケットなんて言ってる割には、ワシらと比較にならない超大金持ちの連中じゃ。信用できん!
今回のお布施はスキップじゃ。
しかし、待てよ? レコードのボックス・セットの場合、チョット値は張るが世界で10,000セット限定生産と言う事じゃから、開封しないで10年ほど暗所に寝かしておけば、ひょっとすると価値が出るかも知れん。
と甘い誘惑に負けて、こじつけた理由でまたもや無駄遣いをしてしまいそうな博士であった。
誰か助けて~!