CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

歌を忘れたカナリヤか? はたまたブログに興味を失ったおっさんか?

2017年06月29日 | BEATLES-BADFINGER関連
毎日記事をアップしていた頃が懐かしい。

此処のところ、更新する気力も失せ、またブログにアップするネタも思いつかずしばらく放置していた。

気を取り直して、今年はアメリカのキャピトル・レコード設立75周年だそうだ。

記念として、過去キャピトル・レーベルで売り出されたレコードの中から75枚を選び出し、2017年初から年末にかけて、順次再発されていくとの事。

ビートルズ関連では、バンドとしてはアメリカ盤ミート・ザ・ビートルズ、レボルバー、サージャント・ペパー、ホワイト・アルバム、そしてアビー・ロードの各アルバム。

そして、ソロからはジョンのイマジン、ポールのバンド・オン・ザ・ラン、ジョージのオール・シングス・マスト・パスそしてリンゴのリンゴなどなど。

なんと75枚中9枚が選ばれた。

キャピトル盤では、レボルバーまでは英オリジナルとジャケットのデザイン、選曲やミックスが結構異なっていて、そのためわざわざアメリカ・デビューとして50周年記念としてアメリカ盤CDのボックス・セットが数年前に出た。

さらに、悪乗りして日本盤CDのボックス・セットなるものも制作された。

サージャント・ペパー以降からは英米統一音源を使用したとの事なので、今回の場合すべてのアルバムがオリジナルのキャピトル盤として再発はされないのではないか? 

例外として、ポールのバンド・オン・ザ・ランのアメリカ盤はサイドー2にシングルで出した“愛しのヘレン”が追加で収録されていたので、もし米盤LPが出るかも?

まあ多分ほとんどが以前でた英盤リマスター仕様での再発かな?

となると、現時点では再発の詳しい情報はないのだが、一番の関心はアメリカ盤のみで発売されたミート・ザ・ビートルズとなるのでは。

1963年3月イギリスではLPのプリーズ・プリーズ・ミーが発売され大ヒット。


しかしキャピトルは、当時ビートルズがアメリカでの大成功する事に関して少し懐疑的で、プリーズ・プリーズ・ミーをシングルで発売するのを却下。

英パーロフォンとしてはその煮えきらぬマーケティングの姿勢に苛立ちを示し、ぜひともビートルズのレコードを出したいと熱心だった中小のVEE JAYレコードとファースト・アルバムの発売権の契約を結ぶ。

先行シングル、プリーズ・プリーズ・ミーはアメリカが未だビートルズに追いついていなかったからなのか、売り上げは不発だったものの、2曲少ないLPプリーズ・プリーズ・ミーと同じ内容のアメリカ盤、INTRODUCING….. THE BEATLESを積極的に1964年1月に出しヒットさせた。


出し抜かれたキャピトルは、遅れること10日、すぐさまビートルズのアメリカでのLP第二弾ミート・ザ・ビートルズを発売、巻き返しを図り大ヒット。


それもそのはず、英盤2枚目のウィズ・ザ・ビートルズからR&Bのカバー曲を外したオリジナル中心の9曲に、プリーズ・プリーズ・ミーからI SAW STANDING THEREと反則技の大ヒット・シングルのI WANT TO HOLD YOUR HAND/THIS BOYを収録した超強力な選曲。


これじゃアルバムの大ヒット間違いなし。

またVEE JAYレコードの当時の経営状態が良くなかった事から、その後はキャピトルが独占的に北米マーケットで、ビートルズのアルバム・コンセプトを無視したやりたい放題に販売し大いに金を儲けることとなった。

てな訳でキャピトル歴代75枚名盤中、ビー関連アルバムが9枚も選ばれたのも肯ける話だ。

いいもの作っておけば、飽きられることはなく50年以上たった今でも彼らの人気は同じところをループして継続しているってこと。

それが如何した?って言われると、

個人的な趣味でブログを綴っているのであまり気にしないようには努めてはいるけど、やっぱり読者数が多ければ多いほど励みにはなるのは事実。

今回のようにブログ更新が滞ると一気にアクセスがなくなってしまう荒涼の大地って雰囲気で。

駄文であるが故、ビートルズ・ファンのようなリピーターがいないって事で、まさに2度は読みされるような内容でないのは仕方がないって処ですかね。

“轟く静寂”を思い出す

2017年06月15日 | BRITISH ROCK
ウッ!

やっちまった!

私の耳道内は湿っているほうだ。

耳垢なんかもゆっくりではあるが自動的に体外に排出するような仕組みに体がなっているので、お医者さん曰く、耳の内部を傷つけるため耳かきは出来るだけ避けること。

しかし、湿った状態ではなんとなく気分が悪いので、綿棒でちょっとお掃除。

綿棒をくるっと回転させて引き抜くと、なんと脱脂綿が耳道内に置き去りに。

カーちゃんに、ピンセットで耳道内に残された脱脂綿の回収を頼むも、結構奥に入ってしまっていたみたいで、外からでは脱脂綿の位置を確認出来ないといわれた。

そうなると、お医者さんに言って脱脂綿を引っこ抜いてもらうことになるのだが、非常に面倒な気分になる。

日本では、田舎でない場合は耳鼻咽喉専門の開業医が比較的簡単に見つかり、そこで吸引機使って簡単に取り除いて貰える。

しかし海外の場合、少し事情が異なってくる。

ホーム・ドクターは内科と簡単な外科的処置をやってくれるが、耳鼻咽喉、目、歯や皮膚関連の診察となると、ホーム・ドクターではなくスペシャリストと呼ばれる医者のところに行かねばならない。

電話で予約を取ろうとすると、予約が一杯で来週になるとか、予約なしで飛び込みでいくと2時間ほど待たされるケースが多い。

しかし一番のネックは、診療費であろう。

スペシャリストとなると、初診料が大体120から150シンガポール・ドル(約9600-12000円ぐらい-)で、それ以外に注射などの処置料や検査費が別途掛かる。

かなり昔の話だが、目にばい菌が入り目の周りが腫れてしまったので、眼科に行った。

日本ならば、抗生剤の入った目薬か飲み具するを併用すれば、大体3日ぐらいで元通りになる。費用も健康保険のを使った3割負担の場合、大体数千円てところだろうか。

その時は初回で2万円以上取られ、その後2回ほど通院し念のためにと特に必要のない検査を受けさせられ、結局5万円ほどはらったような。

内科の診察でも、胃カメラや、CTそしてMRIなんかの検査が必要となると、飛び上がるほどの高額請求のスペシャリストの登場となる。

ネットで近所にある耳鼻咽喉科を探していると、オー・マイ・ゴット!眼科と同様の結構な初診料が記載されていた。

耳の治療と言うよりは、綿を取り除くだけと言う事で、一般のホーム・ドクターでその手の簡単な処置をやってくれそうなところをネットで再検索。

ありました!

歩いて5分の近所の診療所が多分出来るとの事で、早速行って来ました。

ランプ付の耳道検視用スコープを耳に突っ込み、脱脂綿の位置を確認。専門医ではないので、耳鼻科用の吸引機はないものの、消毒済みの細い鉗子を使って一発で取り出しに成功。

医者によると、同じような件でよく患者が訪れるとの事。

料金は、初診料が16ドル、処置料が25ドル視して消費税が2ドルの計43ドル(約3500円)也。

まあ仕方がないか。

ところで耳とくると思い出すのは、南アフリカ出身のマンフレッド・マン率いるマンフレッド・マン・アース・バンドの1976年の7枚目のアルバムThe Roaring Silence(訳すと”轟く静寂“と矛盾したタイトルになる?)だろう。

一曲目のブルース・スプリングスティーン作、Blinded By The Lightのカバーはオリジナルとはまったく違う印象のプログレ系のスペーシーなアレンジで全米1位を記録。

元々、ブルースの1973年のそれ程話題にならなかったデビュー・アルバム、Greeting From Asbury Park, NJに収録されていたもので、彼も思いもよらぬ印税の臨時収入でウハウハだったのではないかと。

アルバム・ジャケットのは大きな耳のイラストが描かれていて、その耳の穴には口が付いている。

もしこの耳の奥から、脱脂綿を取り出すとするならば、医者は最初にアーンしてくださいと言わねばならないだろう。

本日の教訓

脱脂綿がスポッと抜ける可能性のある安物の綿棒は絶対買わないこと!

あなたは何処の国製?

2017年06月14日 | ELTON JOHN

先日、イギリスの保守党がEU離脱交渉の足固めをするため選挙に打って出たが、彼らが期待したのと異なる与党の過半数割れの結果となり、EU離脱交渉がスムーズに行くのかどうか不透明となった。

EUと言えば、域内で生産された商品の原産地国名の表記の義務化は例外を除いて特になされていない。

そのためかって旧東欧諸国圏内で生産された商品にはMade in EUと記載されているのをよく見る。

私の仕事上の経験でも、昔Made in Hungaryと記載された商品が、工場の所在地は変わらないのにいつの間にかMade in EUに変わっていた。

そうなると、ドイツやフランスなど旧西欧圏の諸国などは、品質に自信を持って自国で生産されたこだわりの商品がMade in EUと言う呼称で一括されてしまうと、ちょっと不満が出てくる。

一線を画するため、特にMade in GermanyやMade in Franceとわざわざ商品に表記するケースを見受ける。

日本でも、最近ほとんどの日用雑貨が中国で生産されているので、たまに日本製の表記を見つけると、個人的には値段が少し高くてもそっちを買っちゃうからね。

また海外での飛行場の入国審査なんかも、日本のパスポートを持っていると、比較的短時間で通過できることが多い。

やっぱり何処の国出身というのは、海外に出てみると結構重要なことだとわかる。

と言うわけで、それに関する歌を紹介。

エルトン・ジョンの1995年に通算25枚目のスタジオ・アルバム、Made in Englandからカットされた自叙伝的な表題曲である。

ビートルズの、AHDNの有名なイントロのジャ-ンで始まる軽快な曲、自己流で翻訳してみると。

I was made in England
俺はイングランドで生まれた
Out of Cadillac muscle
キャデラックのような臥体はなかったけどね
I had a quit-me father
俺を捨てた父親
I had a love-me mother
俺を溺愛した母親
I had Little Richard
リトル・リチャードが好きだった
And that black piano
それに黒いピアノ
Oh that sweet Georgian Peach
甘いジョージア産のピーチもね(ジョージア産のピーチは有名)
And the boy from Tupelo
それからテュペロからやって来たあいつ(多分エルビスのこと?)
Wow oh oh oh I was made in England
俺はイングランドで生まれた
Wow oh oh oh I was made in England

と自己の生い立ちを語り、子供のときからアメリカ南部のロックン・ロールに入れ込んでいた。

2番の歌詞では、ロックン・ロールが三度の飯より好きだったてなことを言っている。

そして3番と4番の歌詞では、40年間色々中傷を受け苦しんできたこと、だが今ではゲイに関して偏見を持ちあざ笑うような英国人は、少なくなってきた。そのことをもっと理解して欲しいと言っている。

そして、I was made in Englandの繰り返しで締めくくっている。

高額の税率で、昔から多くのミュージシャンがイギリスからアメリカなどに移住する中、エルトンはそこに留まり、イギリス人として自身のアデンティティーを世界に向けて歌い上げる。

なるほどこんな歌だったのか、原産地国名の表記に関する話じゃなかったのね。

歌詞を訳して初めてわかる。


ロックの日に思う。

2017年06月10日 | Queen

6月4日が虫歯予防週間の初日、6月5日が落語の日、そして6月9日がロックの日と語呂合わせの記念日が続いた。

ロックすなわちロック・アンド・ロールは、ネットで調べてみると、第2次世界大戦後アメリカで生まれ、その後世界中に拡散し時代と共に他のミュージックのジャンルと接触を繰り返し、変化もしくは進化を遂げ多様性を持ったポピュラー・ミュージックのジャンルであるような事が書いてあった。

“Rock and Roll”なる言葉を分解してみると、Rockは名詞で岩と言う意味があるが、この場合はRockとRollがandで接続された対等の関係なので、両方とも動詞として捉えた方がいいのではないかと個人的に思うのだが。

それを直訳すると揺れ動きながら転がっていく様を表し、リズムやビートによって体がその様に反応するような音楽がロックと称しているのではないかと。

ただ、後年他のジャンルとの融合することによって、ロック・ミュージックが必ずしも聴き手がビートに載って踊りだすような曲ばかりではなくなってきた。

60年代末頃に、レコード会社の宣伝文句としてニュー・ロックなる言葉が出てきたのもそのような状況があったからだろうと思うのだが。

クイーンのブライアン・メイが、何かのインタビューに答えていたの記事を見かけた。

ブライアンは、そこでは彼らの3枚目のアルバム、Sheer Heart AttackのKiller Queenや4枚目のA Night at The Opera のGood Company曲はロックと言えるだろうかと自問自答。

これらの曲ってロックのようなロックでないね。特にSheer Heart Attackに収録されたShe Makes Me (Stormtroopers in Stilettoes)なんて、本当に矛盾した存在じゃないかと。

まあ、人は俺達がグループとして矛盾を抱かえていているというけど、この矛盾を表現することがロックじゃないか、と言っていた。

それじゃロックって一体何なのか?

もう何でもありがロックってことで、6月9日にビートの効いた典型的なロック・サウンドを持つ曲を特に聴く必要は無いのじゃないかと。

ところで、私はブライアン作のスローでメロディアスなShe Makes Me (Stormtroopers in Stilettoes)にとても惹かれる。

その曲の副題としてStormtroopers in Stilettoesと括弧付で記載されている。

Stormtroopers in Stilettoesって短剣装備の突撃隊って意味だが、曲の歌詞には特に関係ないみたい。

じゃ~何でこんなタイトルが付いたかと言うと、

ドラム担当のロジャー・テイラーがブライアンに“この曲はとても気に入ってるけど、She Makes Meと言うタイトルがダサい。オレが思うに、Stormtroopers in Stilettoesって曲名にする方がイケてるん気がするんだがな~“と言ったとか。

そこでブライアンは、“そう思うならそれでもいいよ~”と言うようなやり取りがあり、その副題が付けられたそうな。

なるほど、ノリで曲名を決める。

これもロック。

ロックの日にとても勉強になりました。

通りすがりの人:あなた、なに言ってんの! 今日はもう6月10日だよ。


ペパー軍曹曰く、お主反省が足りぬ! その3

2017年06月02日 | BEATLES-BADFINGER関連
本日、予期せずペパー軍曹の新ステレオ・ミックスを聴く機会があった。

第一印象としては、最新のデジタル技術を使い丁寧にリミックスされているので聴き易くなったとは思うし、なるほど!って言う箇所もあるにはあったが、何処かの通販のサイトに載っているレビューのように“新しいミックスが聴けて、生きててよかった~!”とはならずに、ちょっと拍子抜け。

お主ちょっと修行が足りぬ!と言われれば、私のようなライトなビー・ファンとしては、まあ肯くしかないのであるが。

デビューから数年間は、ビートルズのメンバーにとってレコーディングはモノ・ミックスが主となり、ステレオ・ミックスは二の次って感じで、その作業はスタッフに一任していたような話を何らかの本で読んだような記憶がある。

まあ、ビートルズのメンバーに直接確認をしたわけでもないのであまりいい加減なことはいえないのだが。

ところで、日本で家電メーカーがステレオ・セットをマーケットに投入し始めたのは1950年代末頃だそうで、例の4本足が付いたセットは、一台約7-8万円程度の価格が付いていたそうな。

当時の新卒の初任給が1万円以下の時代だったので、一般家庭はテレビや白物家電なんかには、お金を使うがステレオ・セットとなるとまだまだ足も出ないしろものだったようで。

我が家では、60年代レコードを聴くとなるとやっぱりポータブルの電蓄にお世話になった。

と言っても、当時は歌謡曲のシングル盤以外に朝日ソノラマとか雑誌の付録についていたマンガや怪獣物の物語が収録されたソノ・シートを聴くぐらいだったが。

たぶん海外でも同じ様な状況で、60年代の中盤辺りまでは、レコードは電蓄再生のモノ・サウンドが一般的だったと思う。

1987年にジョージ・マーチンがビートルズのカタログをデジタル化した際、初期の4作はすべてモノ、そしてそれ以降の作品はステレオ・ミックスでの制作だった。

但しHELPとRUBBER SOULのステレオ・ミックスがどうも気に入らなかったのか、リミックスが行われたとなっている。

すなわち、ジョージ・マーチンとしてはREVOLVER以降のアルバムのステレオ・ミックスに関しては、オリジナルの記録として60年代当時のミックスを残しておくべきだと考え、特にオリジナル音源の改変をする必要性を感じていなかったと推測するのだが?

その昔、バンドの意向を無視してプロデューサーもしくはレコード会社が主導してアルバムを制作したようなケースがあり、数十年後にバンド・メンバーが音源をリミックスし、さらに曲順やアルバムのアート・ワークなんかも一新し再発されることがたまに見受けられる。

しかし、ビートルズの場合は、ポールがLET IT BEのアルバムでフィル・スペクターのリミックスに不満を抱いた件以外は、バンド・メンバーは他のアルバムのステレオ・ミックスに関してそれ程不満はもっていなかったと思っているのだが。

つまり、今回のペパー軍曹50周年記念盤の企画は、当時のモノ・ミックスをステレオ・ミックス置き換えるというレコード会社主導の50周年記念ありきの傍系の仕事ではないかと…

じゃあ、何で中身もよく聴かずに高いやつ買っちゃったの?と問われると返す言葉も無い。

中高生だった頃は、毎月購入候補の数十枚の新譜や旧譜の中から、たった一枚をあれこれ思考して買ったわけだから、レコードに始めて針を下ろすときどんな音だろうか?とワクワク感があったけど...

今やビー関連の新譜の情報が出ると、指がかってに、マウスに吸い付きポチッ。

クレジット・カードでネットやショップで購入すると、財布の中の現金は減らないのでつい安心して買っちゃう。

そして1ヵ月後に届くカードの明細を見て、落ち込むことになる。

本当反省のA Day In The Lifeなり。