CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

懐かしのCSN&Y

2024年12月19日 | CSN&Y

1968年、スティーブン・スティルス、デヴィッド・クロスビーとホリーズをだったしイギリスからアメリカに渡ったグラハム・ナッシュがフォーク・ロック・バンド、CS&Nを結成。

1969年5月にファースト・アルバムを出すもバンドにもっとエレクトリックな要素を加えたいとスティルスから提案があり、ギター奏者を探していたところバッファロー・スプリングフィールドでスティルスと同僚だったニール・ヤングが加入することに。

そして同年8月にウッド・ストックの舞台に立ち、更に翌月にはニューヨークのフィルモア・イーストでの公演の模様を録音したものがLive Fillmore East 1969と銘打たれつい最近彼らの公式音源として発売された。

CSN&Yとしてのライブは1970年のライブ音源をまとめ翌年に発売された4 Way Streetが有名ではあるが、個人的には何故か曲の最後の方だけぶつ切りで収録された中途半端なSuite, Judy Blue Eyesに不満を持っていたので、今回のライブ盤では全編が収録されているとの事からいつもの悪い癖でついこの新譜を買ってみた。

アコギ・セットとエレキ・セットの2部構成となっていてそのどちらもが聴きどころ満載のサウンドが楽しめるが、特に16分にも及ぶDown By The Riverでのスティスルとヤングのギター・バトルはオイラとしてはこのアルバムの最大の聴きどころかな。

一気に60年代末から70年代初めの頃にかけてのあの混沌としエネルギーに満ちたアメリカにタイム・スリップした様な…


Wind On The Water

2024年10月18日 | CSN&Y

4人組、CSN&Yの1970年のアルバム、 Deja Vuが成功を収めた後カルテットは一時解散し各自ソロ活動を開始。

それぞれ個性の強い4人組の中で何となく馬が合ったのか、クロスビーとナッシュが合体しデュオを結成し、1972年位デビュー・アルバム、そして1975年に第2弾のアルバム、Wind On The Waterを出す。

レコーディングのバックにはジェイムス・テイラーのバックを務めたザ・セクションのメンバー、ゲストにはジェイムス、キャロル・キングやデビッド・リンドレーらが参加と豪華なメンツが揃った。

スティルスやニールらと比べると派手さはない2人組だが、彼ららしい誠実に作り上げられた自作曲にいつもの爽やかなコーラスが乗っかり、バックもこれまた洗練された演奏を提供している。

ベトナム戦争終結によって大きなベクトルが消失し区切りがつき、新たな価値観を求めてなのか私的な作品に仕上がった好アルバムだと思う。

ただ個人的には、我が祖国は自然の恵みとして鯨油だけでなく余す所なく頂きもう長年の食文化になっているので、反捕鯨の歌は少々引っかかるね。

まあ英語で歌われているから、直接には響かないんだけれど…


Long May You Run

2024年08月15日 | CSN&Y

1974年、CSN&Yのツアー終了後、彼ら4人は新たなアルバムの制作に取り掛かるも何故か険悪なムードで完成に至らず空中分解。

1976年になってスティーブン・スティルスとニール・ヤングの2人が活動をスタートさせ、そのレコーディングにクロスビーとナッシュが加わりCSN&Yの再結成かと思いきや彼らがレコーディングの途中で抜けてしまい、結局Stills-Young Bandという形でレコーディングを継続するも、その後スティルスとヤングが仲違いしアルバム1枚を残してバンドは解散。

特にスティルスとヤングはバッファロー・スプリングフィールド結成時から活動を共にしお互いをリスペクトし合っていたと思っていたのに、彼らの仲もかなりセンシティブだったみたいで…

このアルバム、スティルスが提供した曲がちょっと弱いけれど、二人のほっこりしたコーラスを売りにしたタイトル曲Long May You Runはなんでもニールが以前持っていた車を題材にした作品だそうで、これ1曲だけでもオイラとしては感涙ものです。

 

Long May You Run

俺たちはあれこれ一緒にやってきたっけ

今なお出てくる思い出の詰まったトランクを持って

苦難の中で、やるべき事を見つけてきた

ずっと走り続けられますように…

 

ずっと走り続けられますように…

たとえ変化 がやってきたとしても

日差しのもと光り輝くクロームの心を持って

ずっと走り続けられますように…

 

1962年のブラインド・リバーだったね

元気一杯の君を見たのは

長い下り坂でシフト・ギアがオシャカになったのが懐かしい

ずっと走り続けられますように…

 

君は、今じゃビーチ・ボーイズの虜になっているんだろうね

“キャロライン・ノー”を歌いながら

ガラ空きの海辺の道を車で突っ走る 

波乗りに間に合うように


今宵はフォーキーに

2024年04月25日 | CSN&Y

1966年、ATCOからバファロー・スプリングフィールドのメンバーとしてメジャー・デビューを果たして以来、まもなく80歳の大台に到達するにも関わらず今なお現役でどんどん新作を発表しているニール・ヤング。

すごいの一言。

近年は新作ばかりでなく旧譜をリマスターし再発したり、アーカイブ・シリーズと称して未発表の音源をこれでもか~とガンガン投入。全てをフォローするにはお金も時間も全く足りなく、興味のある作品のみ買っている。

本日は新たに海賊盤を正規音源としたブートレッグ・シリーズなる中から1枚を取り上げてみる

1971年1月30日、UCLAのロイス・ホールで収録されたライブ盤で独特な性質のボーカルに自身のアコギもしくはピアノのシンプルな演奏に絡みゆったりとしたフォーキーな世界がホール内に漂う。

(ブート感あふれる簡素なジャケットがこれまた泣ける)

まだ彼の大ヒット・アルバム、Harvestが発売前で、その存在を知られていないHeart Of Goldがアコギのみで淡々と演奏され非常に初々しさを感じ、またそのまったり感に癒される。

いゃ~ フォーク・ロックっていいものですね。


今だにバリバリの現役

2024年02月22日 | CSN&Y

1973年にレコーディングされたニール・ヤングのアルバム、Tonight’s The Nightがレコード会社よりダメ出しを喰らい発売中止に。

ニールによると確かにマスターピースと呼ばれる出来ではなかったものの、その当時の彼の心境を忠実に切り取ったものとして発売の価値はあると考えていた。もちろんレコード会社としては1972年のニールの代名詞とも呼ばれた大ヒット・アルバム、Harvestの次に来るスタジオ・アルバムとしては暗く重たいその出来にニールのそれまで築いてきたイメージに適さないと考え決断を下したと思える。(ちなみにスタジオ・アルバム、Tonight’s The Nightは再録および再編集を経て1975年に発売された。)

ニールとしては自信を持って制作したアルバムってことで、発売されずともTonight’s The Night Tour 1973と銘打ってライブ活動を展開。

同年の9月にLAのロキシー・シアターで公演での録音テープが50年近い年月を経てついに日の目をみることに。それが2018年にアーカイブ・シリーズとして出たライブ盤、Roxy, Tonight’s The Night Live。

(ジャケは2020年のアーカイブ ボーリューム2のボックス・セットのもの。この盤にはThe Losing Endがボートラとして付いてくる。)

バックにはお馴染みのベン・キース、ニルス・ロフグレン、ビリー・タルボットとラルフ・モリーナからなるSanta Monica Flyerがシンプルではあるがしっかりとしたロック・サウンドでニールをサポート。

長年のファンとしては嬉しいわけだが、新作以外にアーカイブ・シリーズと銘打った未発表音源も今だにガンガン出してくるのでこのペースにはオイラも流石に付いていけないのが現状です。


出所祝いの一枚

2023年12月21日 | CSN&Y

70年代から中々ヤク中から逃れられないクロスビーの旦那。

1983年にニールがクロスビーにもしヤク中の問題が解決するならCSN&Yを再結成する約束をしたものの、ことはそう簡単には解決しない。

結局クロスビーの旦那、1985年に逮捕され翌年5ヶ月のムショ暮らしを強いられる事に。

そして出所後約束通りニュー・アルバムのレコーディンングがスタート。1988年に1970年のアルバムDeja Vuから数えて18年ぶりに4人揃ってのアルバム、American Dreamが完成。

(クロスビーの旦那、やっぱりダイエットしてバーズ時代のガタイに戻らないとね。)

4人がそれぞれ曲を書いてアルバムに収録された。各々の個性がそれぞれの曲によく出ていて、またかってのコーラスも健在でこれぞCSN&Yのアルバム!

って言いたいんだけれどこの手のコラボとなると、ニールがいつも全部持っていってしまい、出所祝いの当事者クロスビーの旦那霞んじゃってるね。

それから18年のスパンはやっぱり長すぎたかな? なんとなく70年代の懐メロって感じがしないでもない。 

鉄は熱いうちに打て!って如く70年代に各自ソロ活動の合間を埋める形でこのメンツで矢継ぎ早にもっとアルバム出しとけば良かったと思うのだが...


Weld

2023年11月14日 | CSN&Y

本日はニール・ヤングとクレイジー・ホースの1991年のライブ・アルバム、Weldでも。

1990年に出したスタジオ・アルバム、Ragged Gloryのプロモーションとしてライブ活動を始動させたところ、ちょうどその頃Gulf Warが勃発し、社会活動に深い関心を持つニールもその思いをコンサートにぶつける事でよりパワー・アップされた。

ニールとクレイジー・ホースの面々があたかも溶接の如くお互いが高電流で溶け合い融合したかの如く一体化し凄まじいライブとなる。またお約束のニールのディストーション・ギターによる延々と続くシンプルなインプロビゼーションも何故か不思議と退屈さは覚えない。

ただ全編を通して聴くにはかなりエネルギーがリスナーにも必要ですかね。


それでもニールの旅は続く

2023年09月29日 | CSN&Y

1972年、バック・バンドのクレイジー・ホースのメンバーだったダニー・ウィットンの薬物のオーバー・ドーズによる死に直面し、更にその翌年ローディーのメンバーの一人も同じ要因で死に至る。

その時の心情を描いたアルバムを制作したものの、その内容が暗すぎた故レコード会社から発売を却下され、それに代わるアルバム、On The Beachが1974年に登場。

1曲目のWalk Onなど少しはポジティブな印象もあり多少暗さは改善されたものの1972年に出てヒットしたアルバム、Harvest後のDitch Trilogy (ダーク三部作、Time Fade Away、On The BeachとTonight’s The Night)の一枚として数えられる。

ちなみにこのアルバム、Revolution Blues、Vampire BluesにAmbulance Bluesとブルース3部作が収録されているのに気づいた。それらのタイトルからして単なるジョーク的なものなのかそれともシリアスな風刺を含むニールのメッセージなのだろうか? 

むむ〜

とは言え英語ネイティブの方々の様に歌詞のニュアンスを瞬時かつ正確に理解できない私の様なスペックの持ち主であれば小難しい事考えずにサウンド面でのいつものニールの雰囲気を楽しめばいいのかも。


何故かDoo-Doo-Doo-Doo-Doo-Doo〜🎶から始まる。

2023年09月04日 | CSN&Y

本日は1971年に出たCSN&Yのライブ・アルバム、4 Way Streetでも。

70年の全米コンサート各地の会場での音源から選択され2枚組のLPにまとめられ、グループでの作品だけでなく各自個別の活動での作品も披露され、彼らの集大成的アルバムと言え良い味出てます。

難を言えば、アルバムのオープナーにCS&N時代の象徴とでも言えるSuite, Judy Blue Eyesが収録されるも、何故かのエンディングでのコーラス・パートがフェイド・インしてわずか数十秒で終了してしまう事ですかね。

アルバムに収録に耐えうる音源が無かったのでしょうか?

因みに1992年に再発されたCD盤ではボーナス・トラックが4曲も追加されよりパワー・アップされたアルバムに。


マナサス

2023年08月25日 | CSN&Y

1861年4月、南軍がサムター要塞を砲撃したことでアメリカでのThe Civil Warと呼ばれた南北戦争が勃発。

その7月には、ワシントンDCに近いバージニア州、マナサス近郊で南北軍が激突し、マナサスの戦い(北軍ではブル・ランの戦いと呼ばれた)の火蓋が切られた。

元々北軍が当時の合衆国の国軍であり、北部の工業力、軍の装備・人員を南軍と比較すると優位な立場ではあったが、南北戦争の緒戦であるこの戦いで南軍が勝利した事によって戦争が長引くことに…

マナサスと聞けばステファン・スティルスが中心となって結成されたバンドを思い起こす。

1971年にCSN&Yが解散し、当時並行してソロ活動をしていたステファン・スティルスのツアー・バンドにフライング・ブリトー・ブラザーズのクリス・ヒルマンとスティール・ギターの名手、アル・パーキンスが合流してバンドを結成。

翌年、2枚組のアルバム、Stephen Stills-Manassasを結成。南部の泥臭いルーツ・ロック、カントリー、そしてCSN&Y時代を思い起こさせるフォーク・ロックなどバラエティーに富んだ内容だ。それにステファン・スティルスの上手いギターも聴きどころ。

テキサス生まれだったステファン・スティルスがマナサスと名乗り音楽で今回平和的に南部魂を見せつけたってことだったのかな?

現在のマナサス駅。面影は十分に残っているが意外に小さな駅舎。


This is Nowhere

2023年07月30日 | CSN&Y

やっぱり今日も暑い!天気予報を見るとこの暑さはまだまだ続くらしい。

一体どうすりゃいいの?

もう自己暗示をかけるしか….

これって存在しない世界、みんなは知ってるこの存在しない世界! この世の事じゃないからこの過激な暑さもきっと気のせい?

てな事で思い出すのが、ニール・ヤングの1969年のセカンド・アルバム、Everybody Knows This is Nowhere。

ここが有り得ない世界だってみんな思っている。ここから逃れてリラックスしたいってな感じの歌詞だったっけ。

ファースト・ソロを出してからわずか5ヶ月足らずで登場とニールの創作意欲旺盛。

従来のフォーキーな曲もあるが、今回は自身のバック・バンド、Crasy Horseを従えて素朴で単調ではあるがエレキを手にして独自のうねりを延々と発信し続け、徐々にその世界に呑み込まれていく。

そう暑さもきっと気のせい?

ちょっとは涼しさを感じたかな?

気持ちだけでも…

んな訳無いってば、やっぱり暑い!


癒しのひととき

2022年09月01日 | CSN&Y

パラノイド一曲だけじゃ軟弱って言われるのも何だか…

てな事で、根性で全編気合を入れて聴いて参りました。

いや~、トニのハードなリフにオジーの甲高いボーカルを十二分に堪能させていただきましたが、ボリューム上げて聴くともう頭はギンギン。

何か癒しが欲しいと取り出しまたるは、ニール・ヤングのライブ盤で1970年12月4日のカーネギー・ホールでのライブ音源が収録されている。

このアルバムはニールのアーカイブ・シリーズの新たなジャンル、OBS。OBSとはオフィシャル・ブートレグ・シリーズ、即ち正規の海賊盤としてでリリースする企画との事で、その第一弾として2021年に1970年のカーネギー・ホールでのライブがオフィシャル盤として甦った。

(いかにも素人が手がけた海賊盤を模したようなシンプルなジャケ仕様となっている)

当時正規盤として発売予定のなかった演奏が多分ライン録音され残されたていたのだろうか、オーディエンス録音での海賊盤とは違って非常に音が良くまた臨場感もあり、ニールがあたかも目の前でアコギもしくはピアノで弾き語りしている様子がバッチリ収録されている。

彼のソロ3枚目のアルバム、アフター・ザ・ゴールド・ラッシュまでの曲が収録されているが、バック・バンド無しに一人でギターやピアノを演奏するワンマン・ショー。

レコード会社の回し者ではないけれど、このアルバムは一般的なニールのファンなら押さえておいてもいいかも。

ヘビメタのお供に如何?

レコード盤も出たけれど予算の関係で今回CDで購入。

1945年11月生まれ、今年の誕生日で御年78歳となるニール・ヤング。

現在でも精力的に活動し新譜を連発、また旧音源のリマスター化に加え更にアーカイブ・シリーズとして過去の未発表音源のアルバム化も手掛けてきた。

更にこの手の新規の企画アルバムが登場すれば、私のような一般的なリスナーはとてもじゃないけれど全てをフォロー出来ない。

 


癒しの歌声

2022年05月21日 | CSN&Y

ジャケットの写真を見ると少々イカつい顔つきで更にガタイが良さげ(6フィートちょっとの身長らしい)の風貌からは全く想像がつかないハイトーン・ヴォイス。

ソロのアコースティック・セットで歌われる曲なんかを聴くと私は結構癒やされる。

週末の本日はそのヤングさんのライブ・アルバムでも聴いてリラックスしてみようと思う。

取り出しましたるは、アーカイブ・シリーズNo.2から、Odeon Budokan。

1976年のツアーからの録音で3月に行われた武道館とイギリスのハマースミス・オデオンでのライブ音源が収録されている。

前半はハマースミスでのソロ・アコースティック・セットから心に染みる5曲、後半の5曲は武道館でのクレイジー・ホースを従えたニールで、彼のまったりしたエレキでのインプロビゼーションが楽しめる。そして前年に出たお気に入りのアルバム、Zumaから数曲選曲されていてより懐かしく感じる。

ブートで完全版も出ていて全部聴いてみたい気もするけど、気力の乏しくなったオジンの私ゆえこのCD1枚だけで腹八分目に抑えておくのがちょうどいいかな。

ちなみに1978年に出たComes A Timeに収録され、ニコレッタ・ラーソンのカバーでヒットしたLotta Loveもこの時のライブで演奏されている。実はこの曲1976年1月に既に録音されていたが、正式なリリースは2年後の次作のアルバムだったことから、当時武道館ライブに参戦していた方々は、この最新の未発表曲に遭遇しこの曲一体何?って思ったかもしれない。


ひどいお話(Wild Tales)

2022年03月31日 | CSN&Y

本日はグラハム・ナッシュの1973年のソロ・アルバム、Wild Talesでも。

イギリスのビート・バンド、ホリーズから脱退し渡米後、ステファン・スティルス、デビッド・クロスビーらとスーパー・グループ、CS&Nを結成し並行してソロ活動も行う事になる。

ただ彼の場合、ソロとして注目を集めたのはこのアルバムと1971年に出たファースト・アルバム、Songs For Bigineersぐらいで、それ以外ではクロスビーと組んだクロスビー・アンド・ナッシュのデュオ・ユニットの方が有名で、また数多くのアーティストのアルバムにデュオとしてバック・コーラスに参加しているのがよく目につく。

ホリーズのシングル・ヒットを狙うポップ路線に嫌気がさしたなどと言われているが、それでもCS&Nの中では彼の作品が一番ポップなメロディー・ラインを持っているのではないか。

特にこのアルバムではニール・ヤングのバンド、ストレイ・ゲーターズからスティール・ギターのベン・キースとベースのティム・ドラモントが参加しているので、ニールをポップ化したような作品が並ぶ。

ひどい話って色々あるものさ。

でも大丈夫、なるようになるものさ。

きっと君ならやっていけるよ。

って歌ってるのかな....

 


渋いのか地味なのか?

2022年03月22日 | CSN&Y

1970年のステファン・スティルスのデビュー・アルバム、日本じゃシングル・ヒットをかっ飛ばす洋楽ポップ・バンドやシンガーと比べると一般的なリスナーには少々地味な存在だったかも… 

(この赤いキリンは一体何を意味するのだろうか、一説には別れた恋人に対するシークレット・メッセージだとか?)

(日本の一般的リスナーを代表する私としては当時このレコードを購入するには至らず、1995年の再発CDで後追いでした。)

ただアメリカではこのアルバム・チャートの3位まで行ってかなり売れたみたいだけど。

ギターうまいし、特にアコギ、カントリー・ブルースなんか弾かせたらそのテクニックはピカイチで、さらにキーボードも達者ときている。

てな事で、遅まきながら日本の一般的リスナーを代表するこの私がこのアルバムをじっくり聴いてその素晴らしさについて探求してみることに。

実はこのアルバム数曲を除いて、イギリスでレコーディングされたそうな。イギリス在住の有名どころのミュージシャン達、ジミヘン、クラプトンにリッチー(リンゴ・スター)らが客演している。特にジミヘンのギターはコレだなって一発で認識でき、スティルスのキーボードとの掛け合いやジミとクラプトンとの比較など盛り沢山な内容で中々楽しいではないか。

またゴスペル調のコーラスはアメリカのスタジオでオーバ・ダブされたのかな? クロスビー&ナッシュ、ジョン・セバスチャン、リタ・クーリッジ、ママス&パパスのキャス・エリオットら豪華メンバーのゴスペルチックな分厚いコーラスは迫力あり!

そしてさらに発見したのはジャケに記載されたDedicated to James Marshall Hendrixの文字が気になる。ジミヘンとスティルスは当時かなり仲が良かったらしく、このアルバムが発売される数ヶ月前にジミヘンが天に召され、ジミはそこにいた!って感じで、追悼の意を表したのだろうか…

今日の一言、

このアルバム、渋いを超えてスンバラシ~って結論に達しました。