80年中頃のストーンズといえばミックとキースの間での仲違いがあってどうもバンドとしてのまとまりがなかった。
そんな中ミックの1985年のソロ・アルバム制作(She’s The Boss)があって、ミックはそのアルバム・プロモーションのためバンド活動も疎かになり翌年のバンド名義のアルバム、Dirty Workはキースの主導によって制作され、1987年にミックはさらなるソロ・アルバム、Primitive Coolの制作に注力しストーンズ解散か?なんて巷で言われていた。
てな状況で、それまでストーンズ一辺倒でやってきたキースも重い腰を上げソロアルバムを制作。それが1988年のTalk Is Cheap。
サウンド的には80年代の一人ストーンズ、歌詞の内容が興味深い。
Big Enough、泣いてる暇なんてないんだ。いろいろ障害はあるけれど、俺たちはもう大人。自分で切り開いていくしかない。
Take It So Hard、愛をあきらめるってそう簡単じゃない。落ち込まずにもっとポジティブに。
Struggle、苦しいって言うのはおまえだけじゃない。思い詰めればますます自身を縛ることになる。
I Could Have Stood You Up、好きなようにやれよ。俺だってやろうと思えばでき出来るさ。でも俺はそうはしない。
Make No Mistake、間違っちゃだめだぜ。物事よく考えて行動しなよ。
You Don’t Move Me、お前は間違った行動をしたね。世の中金より大事なものがある。お前にはもう興味なしってところだね。
How I Wish、おまえがもう一度ここに戻ってくるならやり直したい。
Rockawhile、しばらくの間休戦ってことで楽しくやろよ。
Whip It Up、お互いが相手に対して不十分だった。まあお互いそれぞれ鞭を入れて頑張るしかない。
Locked Away、色々言われる世間から離れ暫しの間それぞれが離れて閉じこもるのがいいのかもな。
It’ Means A Lot、ちょっと見ればわかるって。その感覚が二人にとって恋っていうものなんだ。
自己流で超意訳的にまとめてみたけれど、これらはキースのミックに対するメッセージだね。
またもう一度一緒にやりたいと思うも、それまでの感情も合わせるとそうストレートにも言えない。
言うは易し(Talk Is Cheap)でも、物事そう簡単ではないってことですかね?