CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ロニー・スコット・クラブでのライブ

2025年01月29日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

ジェフ・ベックの2003年のスタジオ・アルバム、Jeffをエピック・レーベルから出したものの、その後オン・ライン限定とかアン・オフィシャル的なライブ・アルバムが2枚出たものの新たな創作活動の話は聞こえて来なかった。

そして2008年に突如イーグル・レコードからロンドンにあるジャズ・マン、ロニー・スコットが所有するクラブでのライブ・アルバムが発売された。

通販サイトで速攻でCDを購入。

聴いてみるとジャズ・フュージョン系インストに転向後の集大成のようなアルバムで、ベック先生の更に年季の入ったギター・テクのてんこ盛りで中々心地よく、更に会場がベック先生にしては非常にこじんまりした会場で収録されたのでその場で聴いている様な臨場感もある。

残念だったのはCDには16曲しか収録されておらず、後から分かったのだがその模様を収めたDVDにはゲストの歌手による歌もの3曲とクラプトンと共演した2曲、計5曲がエクストラとして収録されている。悔しい〜

ただ当時我が家にはテレビに直接繋がれたブルーレイ・プレーヤーがあるのみで、テレビの貧弱なスピーカからの音声では鑑賞に耐えられない、いつかまともなシステムを構築してからDVDもしくはブルーレイのメディアを買う!と誓ってからすでに17年あまりが過ぎ去った。

やっぱり新システム構築のための先立つものとかオイラの狭い小部屋での設置スペースなんかを考えると無理筋だったね。

えっ! あんたの低性能な駄耳ならテレビのスピーカで十分だって?

確かに。どうも失礼しますた。


やっぱりソロ活動がよろしいみたいで

2025年01月24日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

1970年、ジェフ・ベックは新メンバーをリクルートし第二期に当たるジェフ・ベック・グループを始動させる。

ただ残念ながら1971年のRough And Readyと翌年のセルフ・タイトル、Jeff Beck Group(通称オレンジ・アルバム)の2枚を出して解散と短命に終わる。

ジェフによれば自身の思い描いたアルバムの完成度にバンドが到達していないてなことだったらしい。

最初にコージー・パウエルが骨折のためバンドから抜ける事に、そしてボーカルのボブ・テンチとベーシストのクライブ・チャーマンらが解雇され、代わりに元バニラ・ファッジのリズム・セクションのティム・ボカートとカーマイン・アピス、それに新しいボーカリスト、キム・ミルフォードが加入しツアーを行うも、ボーカルの実力の足りなさに解雇されボブ・テンチが再度加入。

ツアーが終了するとボブとキーボードのマックス・ミドルトンが脱退し出入りの激しい事に、結局残ったジェフ、ティムとカーマインの3名によってBBAの結成に至る。

ブッカー・T・アンド・MG’sのメンバーだったスティーブ・クロッパーがプロデュースしたこのオレンジ・アルバム、オイラとしてはジェフのギターは勿論のこと南部志向のブルージーさも漂い中々いいアルバムだったと思うのだが… なんで解散しちゃったのかな?

てな事でこれまた短命に終わったBBA後は、ジェフはソロ活動に勤しむことに


テクノ系は苦手

2024年08月19日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

ジェフ・ベックの1999年のWho Else!から始まったエレクトロニカ・テクノ・インスト路線も2003年のアルバム、Jeffで三部作として完結。

その存在自体が唯一無二なる偉大なギタリスト、ベック先生の作品ゆえ粗相の無い様漏れなくお付き合いさせていただいた。

テクノ系がちょっぴり苦手なオイラでもこの3連発はガツーンと来たね。

ただオイラ的には第二期ジェフ・ベック・グループあたりのロック・サウンドが一番合っているね。


第2期ジェフ・ベック・グループ、スタート

2024年05月23日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

1969年、第1期ジェフ・ベック・グループは解散。

かねてからバニラ・ファッジのティム・ボカートとカーマイン・アピスのリズム・セクションに前メンバーのロッド・スチュワートをボーカルに起用する新バンドの構想を持っていたジェフ・ベックであったが、不幸にもジェフが交通事故に遭い重傷を負ってしまったことからその計画は頓挫することに。

その後怪我が癒えたジェフは新たなメンバーをリクルートし第2期ジェフ・ベック・グループをスタートさせる。

そして1971年にアルバム、Rough And Readyがついに完成。

ボーカルのボブ・テンチとベースのクライブ・チャーマンらによるソウル・ファンクの味わいにコージー・パウエルのロック・ビートなドラミングとマックス・ミドルトンの結構ジャズっぽいピアノ・タッチが混ざり合い、それにジェフの縦横無尽なギター・プレイが加わるとそこはもうクロス・オーバーな世界!

番外編のBBAでの活動を除けば、このアルバムは後のフュージョン期へのプリュードだったと思える。

特にマックス・ミドルトンの発見はジェフにとって大きかったのではないだろうか。


テレビの力

2024年02月03日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

1989年、普段エレキ・サウンドで人気を博しているロック・アーティスト達の新たな面を引き出そううとUnpluggedと称しアコースティックなサウンドで再構築した彼らのライブ・ショーがMTVでオンエヤーされた。

番組はシリーズ化され1992年にはクラプトンがUnpluggedに挑む事に。

自作曲のLaylaやブルース・ナンバーのカバーも泥臭さを感じさせないリラックスした雰囲気でアレンジされた都会向きのサウンドとなり、これが功を奏して一般的なリスナーにもアピールし放送後に映像化や音源化されたメディアが飛ぶように売れたのかな?

これを機に更なる大物アーティストも次々にUnplugged化していく事に。

ちなみに全世界でこのアルバムが何と!通算2600万枚ほど売れたらしい。

今やインターネットにかなりテリトリーを侵食されたテレビ業界もこの時代は無敵だったのだと改めて思う。


やっぱりブルース・ロック、その6

2023年12月26日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

本日はクリームでも。

バンド解散後の1970年に出たライブ・アルバム、Live Creamは1967年から68年にかけて行われたアメリカ公演から選曲された。

オイラが主役!とばかり三者三様に各自が強烈に主張し合い、単なるブルース・ロックの範疇には収まらないハードでアグレッシブな演奏は唯一無二。

すんばらし〜の一言。


21世紀のテクノ・ブルース

2023年10月27日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

ジェフ・ベックのテクノ3部作の第2作目You Had It Comingが前作Who Else!から約1年のインターバルで2000年に出た。

前作の延長線とでも言える作風で今回もテクノ・サウンドに乗せてジェフがギターを思うままにかき鳴らす。

本作にはシカゴ・ブルースと呼ばれるマディー・ウォータやロバート・ジョンソン、さらにはエリック・クラプトンらのカバーで有名なRollin’ And Tumblin’が収録されていて、それはまさしく21世紀に相応しい興味深い仕上がりになっている。

他のギタリストの追従を許さないギター・テクでテクノ系結構苦手なオイラも何故かヘビロテ。


Chronicleってなんぞや?

2023年10月09日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

Chronicleで年代記って意味で、時系列に従って記録された事象。

1999年にエリック・クラプトンはThe Best Of Eric Claptonと銘打ったClapton Chroniclesを出した。

クラプトンには所属していたレーベルやバンドでそれぞれ時代の枠組み形成されていて、この作品は彼が1984年にワーナー系のリプリーズ・レコードの傘下として自身のレーベル、ダック・レコード設立した1984年から1999年迄の時期の活動をまとめたクロニクルである。

自身のオリジナル・アルバムからだけでなく、サントラに提供した曲や過去の曲のライブ収録なども収録されたバラエティーに富んだ作品集は中々の物。

クリーム解散後のライブ盤登場からクラプトンを知った身とすれば芸風が随分と変わったけれど、時代を超え数々の変化を受け入れながら活動を続けいまだに第一人者であるクラプトンのクロニクルを編纂するのはとても意義のある事。

ところでオイラのクロニクルを作ってみようとPCの前に鎮座し取り掛かるものの、はて?あまりのスカスカの人生で10行程度の箇条書きで編纂完了。

これならバイト申し込みの履歴書で十分ですね。


武道館での一夜

2023年09月22日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

本日は1979年12月3−4日の日本武道館での公演を収めたエリック・クラプトンのライブ・アルバム、Just One Night(ライブ・アット・武道館)でも。

(このアルバム、二夜連続の公演からのセレクションなので、正確にはJust One Nightじゃない)

1980年に2枚組で発売され全米・英でそれぞれチャート2位・3位と大ヒット。

今回のライブはシングル・ヒットした曲よりはブルースを中心にしたセット・リストでエリックは黒のストラトをギンギンに弾きまくる。

と言っても、アメリカ南部特有のドロドロとかねっとりした味わいでなくどちらかと言えばサラサラ感があって全体的にウキウキさせるサウンドで非常に聴きやすい。

バンド・メンバーが南部志向とは言え全員がイギリス人だからなのか一味違うように感じる。

このアルバムの後もう一枚スタジオ・アルバムを赤べこがシンボルのRSOレコード(ポリドール系)から出し、その後ワーナー系の自身のレーベルを設立し活動を続けることに。

 


ゆったりした気分になれるよ~

2023年09月09日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

今日お昼に電子レンジを使おうとするも何故か電源が入らない。

昨日までは何の問題もなかったのに….

製品の回路図を眺めてみると、変圧器の手前の主電源の回路にヒューズを発見。

1番の可能性はこのヒューズが切れていると思えレンジのカバーを取り外すと、そのヒューズが真っ黒焦げ。

ただヒューズは基盤の奥まった位置に半田でしっかり取り付けられていて、その基盤を取り外すのには電子レンジをさらに分解する面倒な作業が… さらに半田付けの道具とヒューズをどこかで調達しないといけない。昔は半田ごて、半田とフラックス持っていて簡単な修理は自分でやっていたんだけどね~

てな事で自力での修理はあきらめることに。

また保証期間がとっくの昔に切れているので、いつ来るかわからないメーカーのサービス・マンを呼ぶのも却下、それに自宅での修理となると諭吉さん越え確実だからね。

最後の手段として某通販サイトでポチッとすれば、明日昼過ぎには玄関前まで持ってきてくれる。

てな事で、ポチッ!

まあ便利な世の中にはなったけれど、ただ急な出費で頭にキタ~!って感じ。

そんな時にはエリック・クラプトンの1975年のアルバム、There’s One In Every Crowdを取り出してみる。

大ヒットした前作の461 Ocean Boulevardを受けてその延長線上で制作された作品はレゲエといつものプルース・ロックで構成されている。

前作と比べると、シングル・カットされたI Shot The Sheriffのような大ヒット曲がない分全体的に少々地味目には感じるが、その分レイド・バック感マシマシでゆったりした気分になる癒しの作品。

でっ、ちょっとは落ち着いた?

今はもう無の境地。

だけどカード決済日にまた頭にキタ~!ってなるかも。


意外とフレッシュ

2023年07月02日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

Creamの解散前夜とでもいうべき1968年のアメリカ公演の模様を収めたライブ・アルバム、Live Cream Vol.2が1972年遅ればせながら登場。

バンドが解散して既に3年経つので賞味期限切れかと思いきや、一聴してみれば熱い演奏が繰り広げられている好アルバムだった。

メンバーそれぞれが個性が強めでバンドとして長続きする運命ではなかったようだが、願わくはバンドとして活動している間にこのアルバムが出ていれば、延命措置が取られすぐにGoodbyeはなかったのではないかと…


メイオール・ブルース学院開講

2023年01月03日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

1965年、ライブ・アルバム、John Mayall Plays John Mayallでデビュー。

翌年のスタジオ・

アルバム、Blues Breakers With Eric Claptonでギターにヤード・バーズに居たクラプトンを起用し一躍表舞台に。英ブルース・ロックの教科書とも言える作品とも言えるアルバムとなる。

Blues Breakersには、後にフリートウッド・マックを結成するピーター・グリーン、ジョン・マクヴィー、ミック・フリートウッドらも参加、更にはミック・テイラー(後にストーンズに加入)、ジョン・ハインズマンにアンディー・フレーザー(後にフリー結成)らなど、錚々たるメンバーが入れ替わりバンドに加入、その系譜は後の様々なバンド影響を与えた。

特にレスポールを持ったクラプトンの弾きっぷりは60年近くなるのにそれほど古さを感じさせない。

さぞかしメイオール先生も数多くの生徒がその後様々なミュージック・シーンで大活躍しているのを見て鼻高々事ないかと。

ジョン・メイオール、クラプトン、ジョン・マクヴィーとヒューイー・フリント


日本人ならみんな大好き、ジェフ・ベック?

2022年11月27日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

3大ロック・ギタリストと呼ばれるうちの一人だから、当然彼の音楽性やギター・テクは最高と認識されているが、ヤング向けのポップ・スターでもないためヒット・チャートで上位を争うこともない、比較的通好みのアーティストの一人ですかね。

特に工業立国、職人気質の強い日本では彼方の昔からテク推しなのでこの国では非常に崇拝される存在だと個人的に思っている。

西洋での評価とは反対に日本では彼のフュージョン系第一弾のBlow By Blow(米4位、日27位)より、テクを更に押し進めた翌年の第二弾、Wired(米16位、日7位)の方が人気が高い。

また翌年の1977年に出たヤン・ハマー・グループとの共演ライブ、ライブ・ワイヤーは更に顕著で米23位、日9位。でも何故かお膝元のイギリスではBlow By Blowと同じくチャート・インしなかった。

特に欧米と比べて日本ではジャズやフュージョン系が結構好まれる事も一つの要因じゃないか考えられる。

因みにこのアルバムのライナーで福田一郎氏が気になる記述が…

なんでも、このアルバムのプロデュースに関してジェフ・ベックとヤン・ハマーとの間に何か齟齬があったような噂が流れていた様なって事らしい…

ヘェ〜 私のようなとうしろには、ライブでの彼らのコラボはバッチリ、最後の疾走感あふれるBlue Windなんて最高~!って感じなんですがね。

まあ、人それぞれが他の意見に惑わされず先入観なしで感じるままに楽しめればそれで良し。


みなさんお達者で

2022年10月16日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

フルでのライブは37年ぶり。

2005年、ロイヤル・アルバート・ホールで再結成クリームの公演を収録したのがこのアルバム、Royal Albert Hall, London May 2-3-5-6 2005。

(60年代のサイケデリックを模したジャケ・デザイン、懐かしいですね。)

一時的な再結成だったが、とても37年のブランクは感じさせない熱演だった。 

普通この手の再結成といえば、ボーカルの衰えによるキーを下げた演奏だとか、往年の演奏を再現するためにサポート・ミュージシャンを入れて音に厚みを出したりと色々苦労があるが、彼らの場合はオリジナル3名でのライブ。

昔のライブの再現と言うよりは、解散後の各々の活動から得られた経験を加味した円熟の演奏っていう感じで、このアルバムの出来から彼らの衰えは感じられない。

このアルバムの発売から17年経つ現在、ジャックもジンジャーもこの世にはいない。

クリームの最後の置き土産となったこのアルバム、末長く愛聴したいと思う。