助手:さっきレコード棚みているとこんなのありました!
博士:オォ〜!これはスモーキーの1982年のアルバム、Strangers In Paradaiseじゃな。



助手:8枚目のアルバムでRAKレーベル最後のやつですね。
博士:その通り。彼らを世に送ったヒット・メーカー、チン・チャップ・コンビの曲が収録されていないのも興味深いし、一説によると、発売の数年前にイギリスを離れて、カリブ海に浮かぶ楽園、バハマのナッソーで録音されたが、なぜかお蔵入り。
そして1982年にレコード会社のさしたるプローモーションもなしに最後っ屁みたいな形で発売されたため、当然のごとくチャート・インせず消えて行く運命に。
助手:今改めて聴けば、クリス・ノーマンのハスキーなボーカルやメンバーのコーラス・ワークも健在、曲調もスモーキ節満開で少々地味かもしれないが悪くないと思いますがね。
博士:要するに時代が変わったのじゃよ。70年代後半に一世を風靡したパンク・ブームも去り、80年代はロックが方向性を失っていた時期じゃからのう。
またニュー・ウェイブと称されるシンセとか打ち込みを用いてポップな展開をするバンドが出てきたりして、スモーキーの様な70年代オールド・ファッション・スタイルのロック・バンドは流石に古臭くお呼びでないと思われたのか〜
まあ、レコーディングして数年塩漬けなんて大した事ではないぞ!
ワシなんか、このレコード82年に聴いてから、今日まで39年近く聴いておらん!
助手:でっ、39年ぶりに聴いた感想は?
博士:39周遅れで、なかなかよろし〜
って言うか、39年前に買ったのは確か、だけど聴いた記憶が全く無い。