CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

HOLIDAYSスタート

2017年04月29日 | 特になし
今日からゴールデン・ウィークが始まる。

うちの取引先のメーカーは、5月1日と2日だけ工場を動かし、その後また数日間操業をストップさせるのは効率が良くないって事で、なんと9連休と超豪華!

しかし、サービス業となると話は別。

ゴールデン・ウィークは書き入れ時、休みを頂くなんて滅相も無い!

その代わり平日に代休となる。

平日だと休日に込んでいる施設が比較的すいていて、それらを利用するには便利だが、平日にはしゃぎ過ぎるのも少し後ろめたく微妙な感じとなるかも?

此処シンガポールの場合は、5月1日のメーデーのみが祝日となる。

メーデーを除いて、サービス業に従事されている方々と同様、シコシコ働く通常運転。

まあ、周りが働いているので違和感はないが、遥か彼方の日本を眺めるとちょっぴりうらやましい。

何しろ、旧正月を除けば3連休が最大だからね。

とは言え、日本人から見て外国人の方々、特にアメリカやヨーロッパの連中はバカンスと称して有給休暇を躊躇無くがっちり取るからね~

昔アメリカ人の担当者が3週間休みを取ったとき、トラブル発生! 引継ぎがうまくいってなかったのか、本人が休暇終了するまでトラブルの処理に対応できなかったので大変だった記憶が。

こんなことが無いように、強制的な世界同時長期休暇なんてあればいいのに~

ただ、サービス業に従事されている方々はたまったもんじゃないと思うかも知れないけどね。

連休と言えば思い出すのが、1972年のミシェル・ポルナレフの、愛の休日(Holidays)。

会社に縛られ、はたまた家族に縛られ、愛の休日など夢の夢。

曲は休日から連想する明るいイメージは感じれず、反対に何か物悲しいイメージの曲調。

この歌の場合、個人的には高級ハイファイ・セットで真昼間から聴くのではなく、深夜にAMのラジオからか細い音量で流れてくるのに趣があると思う。

何しろ定期考査と称してラジオをつけたまま一夜漬けなるパフォーマンスを敢行していた際、よく聴いた印象があるからね~ 

結局ラジオにばっかりに気が取られ、走れ歌謡曲が終わる頃には、眠気ばかりが残って徹夜勉強の内容はあまり頭に残っていなかったような...

ビー・ジーズにもホリデイなる曲が存在するが、こちらはsが末尾についていないので、せっかくの休日が一日で終わるという残念なことになってしまっている。

春のレコード祭り終了なり!

2017年04月27日 | 特になし
冬になると寂しくなるね。祭りも何も無いし…

何ゆーてんねん。これから祭りがあるやん。メイン・イベントのやつが。

祭りって?

ヤマザキ春のパン祭りが。

と漫才の中川家のネタを言ってみた。

そう言えば、3月に一時帰国した際、ヤマザキのハンバーグ・パンをスーパーで買ったとき、パン祭りの応募券のシールが張ってあったっけ。

ヴァイナル(VINYL)・コレクターにとっても、毎年春になると大きなお祭りがある、RECORD STORE DAYなるお祭りで、毎年4月の第三土曜日(今年は4月22日)に全世界の加盟レコード店でコレクター向きの限定盤が発売される。

レコードの復活のため、まずはショップに数多くのマニアに来てもらうため、ショップのみで色々な限定盤が発売される。

レコード会社は通販サイト経由ではそれらの商品を販売しない約束みたいなので、どうしてもそれらの限定盤を購入するためには、第三土曜日の朝早く起き最寄のショップに電車で出か行列に並ばなければならない。

東京や大阪など大都市に住んでいれば、加盟ショップにたどり着くのはそう困難ではないだろうが、地方都市や私のようにレコード・マニア不毛の地、東南アジアなんかに住んでいるのであれば、それは不可能。

後日ヤフオクやeBayなどネット・オークションで競り落とすか、はたまたアマゾンのマーケット・プレイスに出品されている転売物を定価の数倍払って買うことになる。

少しばかりのアナログ・ブームの影響があったのか、最近人気の限定盤は転売屋の買占めで以前のように安く売られることは無くなったように感じる。

以前、2011年発売のビートルズのシングルの限定ボックスを翌年結構安価でゲットしたのだが…

買っては見たものの、未だ開封しないで5年以上経ってしまった。

さて今回気になった限定盤は、コチラ~!


ビートルズのシングル(ペニー・レインとストロベーリーのカップリング)ジャケの写真が結構お気に入りだが、もし買ったとしてもたぶん聴くことはないだろう。


デビッド・ボウイーの1974年ダイアモンド・ドッグ・ツアーのライブ盤、既にDAVID LIVEとして正規版が出ているので、それと比較して聴くという感じなので、どうしても必要かと言われると、そうでもないか?


エルトン・ジョンのライブ、11-17-70。当時の未収録曲、YOUR SONG, BORDER SONGCOUNTRY CONFORTなどが6曲追加された2枚組み増量版。個人的にはエルトン・ジョンのライブでは、初期のスリー・ピース編成が一番迫力があってお気に入りで、買って見たい気はするのだが。まーあ、ユー・チューブを探れば、それらの音源が見つかるので、今回はスキップ。

定価なら買ってみてもと思うが、数倍の価格となるとやっぱり躊躇する。

と言うことで、早々と春のレコード祭り終了宣言!

やっぱり、三流コレクターは、RECORD STORE DAY祭りより、ヤマザキ春のパン祭りでお皿を獲得する方が現実的かもね?

何でもメード・イン・フランスのお皿らしい。

ジョン・メイヤーは何処へ行く? SEARCHING FOR EVERYTHINGですよ~

2017年04月22日 | AMERICAN ROCK/POPS
“ジョン・メイヤーは何処へ行く”って記事、1年半ほど前に書き綴ったけど、どうも最近ニュー・アルバムを出したようだ。

急いでCDを買わなくとも、インターネットで試聴出来るので、早速聴いてみることに。

なるほど~

アルバム全体としては、色々なスタイルの曲が収録されバラエティーに富んでいる。

音の感想としては、2012年のBORN AND RAISEDと翌年のPARADISE VALLEYの香を残す楽曲もあるが、人気絶頂期だった2006年のCONTIUM、そして2009年に出したアルバム BATTLE STUDIESでバックを勤めたドラムのスティーブ・ジョーダンとベースのピノ・パラディーノが復帰していることから、基本的には以前の路線への回帰のように感じた。

SEARCHING FOR EVERYTHING、多分彼の心の中の漠然としてあった過去の出来事に対する感情に色付けをしてそのイメージを浮き上がらせる目的のため、約3年ほどかけて自身の思うままに曲を作って来たという感じではないだろうか?
まあ、赤の他人である私がジョン・メイヤー氏の過去に何が起こったか覗い知ることは出来ないのであるが…

それはともかく、前2作がカントリー色の濃い地味目の作品で残念ながら商業的には滑ってしまっため、レコード会社としては、次作は是が非でも売れてもらわなければ困ると言う強い思いもあるので、今回のアルバムの出来にはホッとしているかもしれない。

ところで、音楽鑑賞というのは聴き手よって好みがあり、どのアルバムが優れているのかは個々でそれぞれ異なる。

私の場合は、BORN AND RAISEDとPARADISE VALLEYに結構惹かれるものを感じ、またジョン・メイヤー関連では、ジョン・メイヤー・トリオ名義で出した2005年のTRYが一番の好みとなる。

エレキでロックやブルース・ナンバーを弾きまくるのが何とも言えない。


やあ!ジョン・メイヤーさんじゃないですか。

ここん処、ずっとご無沙汰で、如何されているのかな?って思っていたんですけどね~

やっぱり、此処に立ち戻ったのですね。

それで一安心。


ちなみに、今回のジャケのデザイン、個人的にはちょっと残念。

BORN AND RAISEDやPARADISE VALLEYあたりでアルバム・ジャケットのデザインも洗練されてきたと思いきや、今回予想もしなかったなんとなく空ろな眼差しのジョン・メイヤー。

何故にこのイラストがアルバムの表紙を飾るのか?

これを眺めると、ジョン・メイヤーは何処へ行く?ってまた考え込んでしまう。

ペーパーバック・ライターに思う

2017年04月20日 | BEATLES-BADFINGER関連
大昔、日本で会社勤めをしていた時は、朝の満員電車に揺られて街中にあった会社に出かけ時、雑誌や文庫本、そして4つ折にした新聞などを車内でよく読んだ。

今のようにインターネットのない時代だったから、新しい情報は、出かけ前の朝のテレビのニュースか車内での読む新聞に頼るほか無かったからね。

今電車に乗ると、新聞や本を電車の中で読んでいる人はほとんど見受けられない。

新聞と言えば、散髪屋においてある過激な見出しのスポーツ紙ぐらいかな?

ところで、今日、私用で都合でシンガポールのMRT=MASS RAPID TRANSIT(大量高速輸送)の 電車で町の中心部に出かけた。

人口密集地の市街地は、地下を走り郊外は高架軌道を走る。

(地上駅の先頭車両、全駅に転落防止のためプラットホームにも自動扉が完備)

ちょうど事務所の有るビルディングの前の広場に地下駅が建設され、そして1987年には約6キロの路線が開通し、用事も無いのに良く利用した記憶がある。

今では5路線で総延長が152キロにも及ぶ。国土が小さい割には、凄い路線網だ。

(最新の路線図、これ以外にも現在工事中の路線が有る。)

乗ると、これまた日本と同じ様にスマホのオン・パレード。

(座っている人は、何処も同じでほとんどがスマホを手にしていた。)

紙媒体の情報ってのインターネットに比べて鮮度が無いから、新聞社や出版社は今までと同じようにしていると経営が立ち行かなくなるであろう。

Paperback Writer

Dear Sir or Madam, Will you read my book?
(親愛なる皆様、ちょっと私が書いた本読んでくれる?)
It took me years to write, Will you take a look?
(書くのに数年かかったんだけど、手にとってみてくれる?)
It's based on a novel by a man named Lear
(Lear って名前の男の小説なんだけど)
And I need a job so I want to be a paperback writer,
(いま仕事が欲しいんだよ、だから大衆小説家になりたいのさ)
Paperback Writer
(大衆小説家~)

Paperbackとは、紙で出来た背表紙の本で、布や皮なんかで出来た背表紙を持つハード・カバーではなく、ソフト・カバー、すなわち本の材質を落とし製本し、安価にて大量に売る目的を持った大衆小説と言える。

(ある書店のペーパー・バックの棚、トム・クランシー先生のペーパー・バックがずらっと並ぶ。ハリソン・フォード主演で映画化された頃の日本の文庫本は読んだっけ。)

当たれば、一夜にして金持ちの大先生となる。

昔は、外国人が飛行機の機内や、飛行場の待合室でソファーに座ってよく読んでいたのを良く見かけた記憶があるが、最近はあまり見かけない。

これを日本人がやると、かなり気障に見える。やっぱり私には、スポーツ紙がお似合い。

残念なことに、愛読していたサンスポは、きわどい内容の写真や記事がてんこ盛りだったので、何時しか機内では配られなくなった。

しかし日経を手に取り、機内で今後の経済情勢を考察してみると言うような気にもならない。

このまま行けば、機内配布のスポーツ紙が消えていったように、Paperback Writerもそのうち死語になってしまうのではないか…

ビートルズの歌を聴いて、そう言えばそんなのあったけ?てなことに。

たまには昔の曲でも、その2

2017年04月18日 | 特になし
前回の続きで、何か面白い曲は無いかと、ユー・チューブをサーフ。

有りました!

1968年、浜口庫之助作曲、なかにし礼作詞、島倉千代子の歌う“愛のさざなみ”。

これ、よく当時のテレビの歌謡ショーで聴いた。

バックに “パッ パー、パッ パー パッ パー、パッ パー”と合いの手と言うか、女性コーラスが入っていたのが印象的だった。

ただ、当時の歌謡ショーといえば、フル・オーケストラをバックにして、歌われるのが一般的で、演奏なんかは他の歌謡曲と変わらないアレンジのため、どれも同じように聴こえた。

しかし、ユー・チューブで発見した音源は、オリジナル・シングルの音源みたいで、これを聴くと昔歌謡曲として聴いていたイメージとは異なるように思える。

何でも、浜口庫之助の薦めでバックの演奏はアメリカで録音されたとか。

そのシングルのジャケットには3名のアメリカのミュージシャンの写真があり、“ボビー・サマーズと彼のグループ”との記載が有る。

日本語の歌詞が無ければ、おとなしめのソウル・ミュージックのように聴こえるし、コーラス部分は、The Mamas & The Papas1966年のヒット曲Monday, Mondayのコーラスの“パッパー、パパパー”を思い起こす。

そして歌詞も、“あなたに抱かれて私は死にたい”とか“静かに静かにいなくなってほしい”と言う悲しい台詞を、着物のイメージのある島倉千代子がゆったりした西洋ビートにのって淡々と歌う。

なんとも不思議な感じを覚える。

たまには昔の曲でも

2017年04月16日 | 特になし
私がラジオなんかで洋楽が少しばかり耳に入り始めた頃と言えば、50年代や60年代前半の頃のポップやロックン・ロールなるミュージックはオールディーズと呼ばれていて、また60年代の末あたりから70年代の初め頃のロックをニュー・ロックなどと呼んでいた。

ニュー・ロックなるものが最先端の音楽だと思っていた中坊時代は、50年代のオールディーズなんて、文字通りアレンジなんて古臭くってちょっと勘弁って思っていた。

それも今は昔、かってニュー・ロックと呼ばれたロックは、今やオールディーズもしくはクラッシック・ロックに分類されるようなり、50年代、60年代そして70年代をひと括りでオールディーズと呼ばれるようになったのだが、それによってちょっと複雑な気持ちかといえばそうでもない。

老化現象で脳内の筋肉が緩み、間口が広がったのかオールディーズのポップスはもとより、50年代の古いジャズなんかも聴くようになったし、少しだけではあるがクラッシック系のレコードなんかも持っている。

しかしあまり間口を広げすぎて、もしそれらの音楽にどっぷり嵌ってしまうと、レコードやCDの収集癖に火がつき、無駄遣いに繋がるので此処はぐっとこらえなければ...

幸いなことに今住んでいるアパートには、iTune がダウンロードされているPCと PCスピーカーのみで、大した再生環境ではないので、レコードやCDを新たに買って聴くような欲求は特に湧き上がってこない。

以前、哀しみのハード・ディスクなる記事をアップし、日本より持ち込んだハード・ディスクに入ったMP3音源のファイル・フォーマットが違ってウィンドウ版のiTuneに取り込むことに失敗したのだが、先日帰国した際アップルとウィンドウ共通のフォーマット、FATで様々な曲を別のハード・ディスクに取り込み、今回それを持参した。

喜びのハード・ディスク、シー・ゲート社の120GB、かなり年季が入っている。

それには、洋楽も含まれているが、60年代のフォーク系の歌謡曲なんかも取り込んでみた。

1966年、ブロード・サイド・フォーによる“星に祈りを”とか“若者たち”


1968年にはフォーク・クルセダーズの“悲しくてやりきれない”やズー・ニー・ブーの“白いさんご礁”


1969年、中山千夏の“あなたの心に”と五つの赤い風船の“遠い世界に”


1971年、上条恒彦と六文銭の“出発の歌”


1972年のガロの“学生街の喫茶店”とか五輪真弓の“少女”


などなど千曲以上、ツタヤで借りたCDや手持ちのCDを昔iTuneにMP3で録音したものを今回持ってきた。

海外で日本のオールディーズを鑑賞してみると、小学校の頃テレビなんかでよく聴いた関係で、その当時の洋楽なんかより結構記憶に残っていて、より懐かしさを感じる。

海外に出かけるときは、是非スマホに日本のオールディーズはいかかが?

日本が恋しくなるかも。

百足遅れの映画のレビューとぐっとくる曲

2017年04月12日 | 特になし
歳をとると、どうも涙腺が緩み易くなるのか、ちょっとした事で心が揺さぶられて涙することがある。

先週、こちらに飛行機で戻ってきた際、いつも通り数本の映画鑑賞を機内で楽しんだ。

この歳になると、わざわざ電車に乗って新作を映画館に見に行くのも億劫なので、機内で新作を見れるのは大変ありがたい。

ハリウッドの新作を見た後、他の映画を探していると、シン・ゴジラという映画がリストにあった。

これって去年の夏頃に公開された映画だったような~

見ていなかったので早速見ることにした。

しょっぱなから背広のおっさん達の会議が続き、そこに日系米国人と思しき謎の女性が登場。

私の操る英語が大したことがないのであまり偉そうには言えないのだが、多分ネイティブの人が監修しているので発音なんかは問題がなかったと思うが、日本の官僚に対してちょっとべランメーな感じの言葉遣い、それに日本語がうまいと言うことで、私が知っていた日系3世の米国人のイメージとはかけ離れていたので少し興ざめ。

日系米国人の設定と言うよりは、アメリカからの帰国子女って感じ。

まあ、登場人物が背広のおっさん達とリケ女に自衛隊だけでは地味で、彩を添えるために個性的な日系米人の女性を登場させたのではと思えるのだが...

ストーリーは想像できるので、退屈な背広のオッサンの会議と謎の日系米人女性とのやり取りのところは、なんだかな~と言う訳で早送り。

この映画のキモとも言えるヤシオリ作戦の場面に一気に飛ぶ。

爆弾を仕込んだ新幹線がゴジラに突撃をかけるところで、1959年制作の特撮映画、宇宙大戦争で使われた、伊福部昭氏作曲の宇宙大戦争ののマーチの登場には、恥ずかしながら目頭が熱くなった。

さらに、いつもは怪獣達に鷲づかみにされ地面に叩き付けられたり、踏み潰されたり、この手の映画で不憫な役回りを強いられていたJRの車両が、この時ばかりはと奮い立ちゴジラに編隊を組んで突撃!

オォー、なんとも泣かせる。

宇宙大戦争は私が小さすぎて当時見ていなかったのだが、その後小学生の低学年に成る頃、夏休みによくお袋に連れられ東宝の映画館に怪獣物映画を観に出かけた。

そのときの映画に、宇宙大戦争のマーチがリ・アレンジされて再利用されていたと思うのだが、それが頭にしっかりと刷り込まれているようだ。

昔の子供の頃の記憶が蘇えるのか、この曲を聴くとどうもぐっとくる。

ところで、60年代といえば未だ小学生だったので、テレビで見ない限り洋楽とは無縁だった。

中学生になり深夜ラジオを聴くようになってようやく洋楽にのめり込んでいく。

しかし、60年代には60年代のアレンジがあって、たとえオン・タイムで聴いてなかったとしても、60年代のそれらを改めて聴くと当時の時代の雰囲気成るものが心の中に蘇る。

特に、バースのTURN TURN TURNとかディラン作でジョーン・バエズの歌うFAREWELL ANGELINAなんて、たとえ歌詞の意味が理解できなくとも、私にとってなぜかぐっとくる哀愁の曲である。


私にとっては、ファースト・アルバムの大ヒット曲、MR.TAMBOURINEMANではなく、何故かセカンド・アルバムのTURN, TURN, TURNである。


これも、何故か彼女の代表曲である、ディラン作、BROWIN' IN THE WINDでは無く、FAREWELL ANGELINAとなる。

ちょっといい話、財布とサージャント・ペッパーズ

2017年04月06日 | BEATLES-BADFINGER関連
昨日、日本からこちらに戻ってくる途中、なんとリムジン・バスに財布を忘れてしまった。

飛行場の売店で、お土産として日本のお菓子を買おうと思ってポケットの中を弄ると、アレッ? ない! 財布が無い!

背中のリュックに入れたのか思い、中身をフロアーにぶちまけたもの、財布は見当たらず、飛行機の登場時間は迫ってたので、かなりあせった。

早速、空港内のインフォメ―ション・カウンターに走り、一番落とした可能性が高いリムジン・バスを運行している会社に落し物の照会をしてもらうと、なんと財布が見つかった!!

ポケットから落ちてシートとシートの間に挟まっっていた様で、不覚にも降車した際まったく気がつかなかった。

リムジン・バスの発券所に保管しているとのことだったのでひとっ走り、しかしお土産屋で結構時間を消費していたので、手荷物検査の長蛇の列に並ぶと、出発時刻に間に合わない可能性も。

航空会社の担当に話をして、なんとか搭乗員専用のところで検査を受け、ギリギリ・セーフ。

とりあえずチェック・インはしているので、若干の遅れであれば飛行機の出発を少しは遅らせてもらえるのだが、そのような場合は、空港内に私の名前が連呼されるし、すべての乗客が既に着席し今か今かと出発を待っている時に、間抜け面してキャビンに入っていくのはなんとも情けない。

反対の立場だったら、“何だ! このダサい野郎は、海外旅行始めてかよ!”ってな事、口には出さずとも心の中で叫んでしまう。

海外で、財布を落とせばそのまま帰ってくる可能性はかなり低い。

落し物のケースではないが、その昔海外で歩道を歩いていた時、かばんをモーター・バイクの二人組みにひったくられた。

道路側にかばんを提げていたのではなく、目立たぬよう建物が立っている反対の手にかばんを握り締めていたのであるが、バイクが歩道に侵入してきて、さらに私と建物の狭い間を猛スピードで駆け抜け、一瞬の内に持ち去られた。

中身は、パスポートとやっぱり小額の現地通貨が入った財布で、その時パスポートは仕事の関係で本人確認のため提示が必要だっため持ち歩いていた。

パスポートをなくすと、現地の日本大使館まで出向き、新規のパスポートを発行してもらうか一時的に日本に帰国するための書類の作成が必要となり、時間がかかりとても面倒なこととなる。まあ、用心のためパスポートのコピーをとって置けば、それらの手続きはいくらか短縮できる。

それ以来、肩掛けのバックを利用している。

これを思うと、日本は素晴らしい国だと改めて思う。日本に住んでいると当たり前のことに思えても、海外の出向くと必ずしもそうではないケースが多い。

本当に、日本人の誠実さってのは素晴らしい。もちろん中には悪い人もいるけどね。

話は変わって、昨年は長い間CD化されていなかった、ハリウッド・ボールのライブ音源が、CDとLP化され、映画も上演された。

残りはついにLET IT BEのリマスターの映画を残すところになったと思いきや、なんとサージャント・ペパーズの発売50周年記念のボックスやLPが5月末ごろ発売されると言うニュースが昨日飛び込んできた。

内容は、2017年最新ステレオ・ミックスのオリジナル・アルバムに、当時録音された没テイクやその他もろもろの音源。

言ってみれば、以前発売されたアンソロジー・シリーズのサージャント・ペッパーズ録音期の拡大版って所であろうか。

せっかく高額で版権を買ったのだから、出せるものは多少ダブっても、搾りかすが無くなるまで出せるものはすべて出すってところだろうか。

ついこの間、2009年の最新ステレオ・リマスターって騒いでいたのは、一体なんだったんだろうか?

この調子だと、既に30周年記念として紙ジャケCDで出たホワイト・アルバムも、50周年記念って事で新装で出てくるかも知れない。

此処までくると、呆れは既に通り越して、笑っちゃうというか。

ビートル・マニアのじっとしていられない弱点をどんどん突いてくる。

レコード会社の企画担当者の仕事に対する忠実さに敬意を表して、ちょっといい話に付け加えよう。

もう何でも来いって感じで、買います、笑顔で買っちゃいます、そのボックス・セット。


たまには古いレコードも その5、“花びらが散った後のシカゴがとても冷たくされるように”

2017年04月04日 | Chicago

ここ1ー2週間少し肌寒い天候が続いたが、今日は本当にあったかくなり、春って感じで心地よい。

駅前の桜も例年だったら、すでに満開だったのに、今年は天候のせいだったのか、今の所だいたい半分程度の開花にとどまっている。

就職、進学やその他諸々のことが4月からスタートするのは、知っている限りでは日本だけだった気がするのだが…

ところで、その昔、風というフォーク・デュオがいて、彼等の楽曲に、“ささやかなこの人生”って曲があった。

その歌詞の一節に、“花びらが散った後の桜がとても冷たくされるように”とあり、確かに桜は不当とも言える扱いを受けているように思える。

多くの人たちが新たにスタートを切るのを祝うこの日のために、11ヶ月の間ずっと力を蓄えてきて、一気に花を咲かせ新しい門出を祝いそして何も言わずに散っていく 。

なんと健気な!

我々の普段の生活といえば、毎日何か特別なことがあるわけでもなく、普通は平凡に過ぎ行く日々がほとんど。

オイオイ、この地味なブログは一体いつまで続くの? って感じで…

桜のように、毎年一度は何かドカ〜ンとやってみたいと思う今日この頃。

そして今日一枚は、1980年のCHICAGO XIV.

これも地味なアルバムで、前年に出したディスコ・フレーバーのCHICAGO XIIIが、ビリー・ジョエルなどアルバム名を挙げたAOR系の大物フィル・ラモーンを引き続き起用したものの大コケ、全米21位とかなり前作より後退。

コロンビア・レーベルもシカゴに見切りをつけようとしたのか、CHICAGO XIVのプロモーションはほとんど行われなかったようだ。


インナーにはメンバーの写真もなく、半紙のような薄っぺらい紙にアルバムのクレジットが記載。余りにも手抜きってか、天下のシカゴに対してこの仕打ち、言葉を失う。

そのため、チャートは71位とさらに後退、シングルもヒットせず、コンサート・ツアーもガラガラ。

このアルバムのプロデューサーは、原点回帰を狙ったのか、アメリカン・ロック系のプロデューサーとして有名だったトム・ダウドを起用。ただ当時シカゴにはミスマッチのような気がしたが…

個人的には、このアルバム個々の曲出来はそれほど悪かったとは思わない。多分時代にマッチしなかったのだと思う。

これを機会にレコード会社は、区切りをつけるため2枚目のグレーテスト・ヒット集(CHICAGO XV)を出し、契約を更新しないことを決定した。

シカゴはこの低迷期に力を蓄え、新しい方向へと向かう。

レーベルをワーナー系のフルムーンに移籍し、そして心機一転、プロデューサーに売れっ子のデヴィッド・フォースターを迎え、1981年 CHICAGO 16を大ヒットさせ再び花を咲かした。

なんとなく、桜のようなお話…

おまけ、


あれっ!レーベルがCBS SONYってなってる。


それもそのはず、このレコードは当時シンガポールで買ったんだっけ。

当時東南アジアのマーケットは日本のSONYが仕切っていて、MANUFACTURED AND DISTRIBUTED IN SINGAPORE BY EMI SINGAPORE って記載されている。つまり、EMI SINGAPOREによる委託プレスの商品だった。


たまには古いレコードも その3、スティーリー・ダンはいかが?

2017年04月02日 | AMERICAN ROCK/POPS
今でこそ、ベストアルバムが数多くの種類CD出されているが、1980年発売のアルバム、GAUCHOがまだ発売されていない1978年当時では、この2枚組ベスト・アルバムが、彼らの1972年のCAN’T BUY CHEAP THRILLから1978年のAJAまでの業績をおさらいするのにはベストの選択だったと言える。

ABC RECORDから最後のLP、この後はABCレーベルを買い取ったMCAレーベルからの発売になり、現在に至る。

我が家にも、このアルバムを買った経緯は思い出せないが、その当時買った輸入米盤が存在する。

買ったものの、レコード棚に置き去りにされて、かなりの長い間聴いていなかった。

その後各アルバムのリマスター盤が2000年にCD化されるとさらに忘れられる存在となった。

ほとんど聴いていないため、レコードのコンディションも良く、雑音を除くための丸洗いも必要ない。

ベスト盤だけあって捨て曲もなく、快適に全編を通してスティーリー・ダンの世界を味わうことができる。

このアルバムで特筆すべきことは、過去のオリジナル・アルバム作成に参加したゲスト・セッション・ミュージシャンの名前が、SPECIAL THANKSとして記載されていることである。もちろん知らない名前もあるが、ロック、ジャズ・ファンであれば一度は耳にした名前も数多く見受けられる。


一説によれば、彼らをハイヤーすると、スティーリー・ダンのメンバーの時給より高くなる場合もあったと言う笑えない話もあるし、さらに有名 セッション・ミュージシャンの演奏が、出来が良くないと言うことでボツになり、別の音源に差し替えられたようなことも聞く。


それくらいのこだわりで各アルバムが贅沢に制作されてきたので、内容が悪かろうはずがない。

すべてのオリジナル・アルバムを聴く時間のない人は、このベスト・アルバムで十分だと思う。

スティーリー・ダンの醸し出す独特のグルーブに中毒症状を示すようになってから、オリジナル・アルバムを一枚ずつ攻略していくのも悪くないと思う…

たまには古いレコードも その2、カーリー・サイモン

2017年04月02日 | SSW

昨日最初に聴こうと選んだレコードは、カーリー・サイモンの1972年のNO SEACRETSだった。

これのアルバム自体はCDで聴くことはたまにあったけど、レコードでは結構長い間全く聴いてなかった。

ターンテーブルに乗っけて、演奏を開始するとのっけから、ザラザラ音が混じっていたので、中性洗剤を使用して丸洗いを敢行、乾燥後クリーナーで埃を取り、静電気に帯電していないことも確認し、やっと音源の再生が出来るようになった。

雑音のほとんどは消えて、鑑賞に耐えうるレベルになり一安心。

だから、古いレコードの再生は本当に手間がかかる。

マニアによれば、この手間のかかる作業込みでレコード音源の再生を楽しむらしいが、せっかちな私にはハードルが高い。

聴こうと思って取り出した10枚程度のLPを丸洗いし、乾燥させている作業に時間がかかり、いざ聴くとなると結局数枚程度を鑑賞する事で時間切れ 。

まあ、私の場合はジャケットの鑑賞だとか、アーティストに関する細々とした情報を知ったりするのも楽しみのうちであるので、ここ7−8年前からリ・イシューの新譜や中古盤を再び集めだした。

話を戻して、70年代の初め頃、女性シンガー・ソング・ライター御三家といえば、キャロル・キング、ジョニ・ミッチェルとカーリー・サイモンだった。

1972年といえば、キャロル・キングは4枚目のアルバム、RHYMES & REASONSを出した頃で、全米2位を獲得したものの1971年に出した、全米1位を獲得したTAPESTRYや MUSICなどのアルバムと比べると少し地味になったような気がした。


ジョニ・ミッチェルは、従来のフォーク路線から少しジャズ系に舵を切り出す頃の区切りのようなアルバム、FOR THE ROSEを出した。


見開きのジャケット開けると、スッポンポンのミッチェルさんが岩礁に立って居られてちょっとドッキリ。

そこに登場したのがこのカーリー・サイモンの新譜で、リチャード・ペリーのプロデュースにより英国で録音され、彼の顔の広さでオールスターとも呼ばれるセッション/ゲスト・プレーヤーを呼びさらに大物ゲスト、ポールとリンダ、ミック・ジャガーにジェームス・ テイラーも参加と話題を呼んだ。



それぞれのアルバムの歌詞の内容は、どちらかというと大人の事情を歌ったもので、その当時年齢的に彼女たちとギャップがあった高校生の私にはあまりピンとは来なかった。

ただ、サウンド的にはこの三名が1972年に出した新譜の中ではカーリー・サイモンのアルバムが力強く聴こえ一番解り安いアルバムだったと思う。

ジャケットの写真も、飛び切りの美人でもなく、普段着をきてポーズを取っているどこでもいるよ〜な感じのおね〜さんで、妙に親近感が湧いた。

そしてマタニティー・ドレスを羽織り、まさかのお腹ぽっこりの彼女が次作のアルバムのカバーを飾るとは想像がつかなかったので、ちょっとガックリ。


もう少し、どこでもいるよ〜な感じのおね〜さんでいて欲しかったと思ったものである。

YOU’RE SO VAIN~ ♪♪

いえいえ、自惚れるなんて、滅相もない。

モテたいって気持ちはものすごくあったし、お近づきになりたいとは常々思っていたけど、そもそもクラブ活動中心で回っていたオクテの人間が、あなたに対してそんな大それた態度をとるなんて…