CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Slowhandって、その2

2019年04月28日 | BRITISH ROCK

Slowhandって仕事が遅いと言う意味になるのかな? 

このSlowhandを自身のニックネームとして使っているお方がいる。 

私が訳知り顔で言わずとも、既に皆様ご存知のエリックさんの事である。 

なんでも、彼が一時的に在籍していたグループ、ヤードバーズのマネージャー兼プロデューサーだった、ジョルジオ・ゴメルスキーが命名者らしい。

ギターを早引きできるお方がSlowhandってこれ如何に?

いろいろ諸説もあり、また本人も自叙伝かインタビューなんかでその経緯を語ってはいるものの、当のジョルジオさんが存命されていないのでなんとも言えぬ。 

それに昔の記憶ほど当てにならないものはない。単なる思い違いとか、当人の都合のいいように脳内変換され過去を改竄なんて事もあるからね。

ちなみに、2012年再発CDのライナーには、

スローハンドと言うのは、当時まだ若造だったクラプトンがギターの弦を変えるのに時間がかかることを、親方のジョルジオ・ゴメルスキーが茶化したことからきたニックネームだと...簡単に記載されている。 

私にも小中学校時、個人的にはあまり好きでないニックネームを頂戴していた時がある。

誰が言ったか知らないが、当時近所の公立の小中学高に通っていたので、小学校につけられたニックネームはそのまま中学校でも使用され、同じ中学校からの進学者が少なかった高校に入学してようやく解放された。 

昔のニックネームって結構酷いのがあって、今それを使えばこっ酷く叱られるであろうと思うのだが、当時はおおらかというか無神経で、担任の先生も平気で使っていたような。 

しかし理不尽にも名付けられた当人はたまったものじゃない。 

かく言う私も、自身のニックネームには不本意な感情を持っていたものの、他人のニックネームは抵抗感なしに使っていた。 

他人に厳しく自分に優しいと言う何処かの政党の専売特許のようで、今更ながら深く反省している次第で…. 

博士の新入社員時代、PCなどなくシャープの大型電卓で中々終わりの見えない表計算をしていた頃

上司:君! 計算するのが遅いし、トータルを間違えてばかりいるね。今日も残業確定だね! 今日から君のことMr.Slowhandと命名しようじゃないか。 

博士:(屈辱の表情を隠して) ハハッ〜 仰せの通りに。 

まあ、エリックさんの場合は、Slowhandが実態とは異なると広く認識されていて、さらに彼のアルバムのタイトルにも使っているぐらいなので、当の本人はかなり気に入ってるのかもしれない。 

1977年のエリックさんのスタジオ・アルバム、Slowhand、全米第2位の大ヒット。

(ライブのボートラCD付きの2012年再発盤)

 

自慢のリード・ギターも冴えに冴え、いい仕事してます。 

とてもSlowhandのお方とは呼べない。


Slow Handって

2019年04月27日 | R&B

今日から連休突入〜! 

所用で夕方頃、小一時間ほど出かける。 

いつもの土曜日の夕方と同じで、近所の幹線道路の渋滞はなく信号に引っ掛かることもそれほどなく気持ち良く走れた。

こんな時、車内聴くのはラジオ・フレンドリーなポップ・ソング。歌詞は知らなくともメロディーにそって鼻歌を歌う。 

ポインター・シスターズの1981年、通算8枚目のアルバム、Black & White。

 

 

ジャズ系のブルーサム・レーベルからプラネット・レーベルに移籍し、敏腕プロデューサーのリチャード・ペリーにプロデュースを任せてちょうど4枚目の作品となる。 

それによって芸風がポップR&B路線にとなり、シングル・ヒットをバンバン飛ばす。 

その集大成が、このアルバムに収録され全米2位のヒットとなった、Slow Hand。

 

そう! 少しでも早く行こうと車線変更を繰り返し車を運転しても、到着する時間ってそう変わらない。 

何事も自然体にSlow Handの精神で行きましょう! せっかちはダメ! 

歌の文句じゃないけれど、そうすれば女性にもてるかもね? 

博士:何ィ〜! 女性にもてるだと? 長い間生きてきて、Slow Handの原理に気がつかなかったとは、一生の不覚じゃ〜!

博士はBrainがSlowだから、知ってたとしてもあまり関係ないかもね。

 


コレクターが唸るものを出して欲しいね

2019年04月26日 | ROLLING STONES関連

助手;博士〜 大変です! 

博士:口の周りにご飯粒いっぱいつけて、一体どうしたって言うんじゃ! 

助手:それがですね、昨日近所のスーパーで398で買ったうどん付き天丼弁当を食べながら、さっきネットサーフィンしてたところ、2枚のストーンズの世界初CD化を含む日本限定紙ジャケCDがなんと一挙に5枚出るとの情報が! 

それで大至急御注進した次第で… 

博士: オォ〜 それは一大事じゃ! ストーンズ中途半端にレコード・CD集める友の会、会員ナンバー001のワシとしては捨て置けぬ情報じゃ。 

で、一体どんな作品が今回初CD化されるのじゃ? 

助手:えぇ〜とですね。


1971年のスティッキー・フィンガーズのスペイン盤

1975年のイン・ザ・シェイド

1977年のタイム・ウェイト・フォ・ノーワン・アンソロジー 1971−77

1981年のサッキング・イン 70’

1984年のリワインド 1977−84

となっています。 

博士:なんとステッキー・フィンガーズ除けば全部コンピ盤じゃないか! ストーンズは手を替え品を替え続々と小遣い稼ぎのベスト盤もどきを出す悪い癖があるのう〜 

他のべスト盤と差別化を図るためのアクセントとして、多分幾らかの未発表曲もしくはレアな曲を収録しているのだろうけど、果たして今回需要はあるのかのう? 

助手:これを1枚あたり2880円で売るのは、完全に前期・後期高齢者向けの企画と言えるかも…. 

そう言えば、おまけで付いていたスティッキー・フィンガーズのスペイン盤のレプリカ紙ジャケ、うちにありましたよね。 

(ジャケ表)

(ジャケ裏)

博士:あれ? サイドー2のSister Morphineがイギリスのリーズでのライブ収録のLet It Rockに差し変わっておる。 

(インナー)

このバージョンはレアリティーズ、1971−2003のCDに収録されておるから、特にコレクターを唸らすような珍しいものでもない。 

(ライブ・バージョンのLet It Rock収録)

中途半端に集める友の会としては、この手の中途半端に企画された商品の購入は見送る! キリッ 

もうね、CDなしのデフジャケ5枚1組1000円で販売した方が、コレクターに喜ばれるってば! 

本当。


そう言えば、後付けでこれも買ってました。

2019年04月25日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

73年の日本公演の模様を録音した2枚組ライブ・アルバム、BECK,BOGAERT & APPICE LIVEより約10ヶ月前に先行して発売されたのが、スタジオ・アルバムBECK,BOGAERT & APPICE。 

 

 

内容は1曲以外は全曲が後日日本でのライブ公演で演奏されたので非常に馴染みがある。

演奏の迫力に於いては当然ライブ盤に軍配が上がるが、やはりスタジオ・アルバムだけあって丁寧に作り込まれてはいる。 

甘めのバラードが数曲収録されていて全編ハード・ロックとはいかないものの、引き締まった演奏で好感が持てる。 

ただ演奏に関しては素晴らしいのだが、専任のボーカルがいなくてメンバーが各自交代で頑張ってボーカルをこなしてはいるものの、全体的にボーカルの非力さは否めないかと....

当然我らがギター・ヒーローのジェフ・べックもサイドー1の1曲目のBlack Cat Moanで珍しくリード・ボーカルを披露してはいるが、これまたお世辞にも上手いとは言えないね。 

 

当時誰か適当なボーカリストいなかったのかな? 

オフィシャルとしては、当時ライブ盤は日本のみで発売されたことから、このスタジオ・アルバム一枚を残してバンド内のゴタゴタの後あえなく解散。 

フュージョン路線に芸風を変える前に、この路線でもう数枚の新譜を聴いてみたかったけどね。

残念!


今じゃ購入の後に出る言葉は….

2019年04月24日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

今から遥か昔〜昔の70年代と言えば、私が中高大と学生生活を送った時代だった。 

今のようなインターネットのない時代で、昔は良かったと強調する気はないが、ある意味スピードに急かされない古き良き時代だったと思う。 

洋楽の場合ほとんどテレビでは取り上げられないので、LPレコードの新譜情報は関連の雑誌かラジオから収集。 ラジオでオンエヤーされる先行シングルが気に入れば、後日発売されるであろうLPを購入することになる。 

昔は実家から最寄りの駅に行けば、地元の小さなレコード・ショップが数件あり、そこで取り寄せの予約入れとけば、発売当日にゲット。 

旧譜のLPでも、通学定期で都心のターミナル駅まで出て大型店舗まで遠征すればなんとか入手できた。 

今や近隣お中小のショップは、廃業で全滅。 

都心の大型店も、出かけるのが面倒臭いのと結構交通費が嵩むので、レコードやCDの購入はほぼ通販のお世話になっている。 

通販の数社を価格や在庫状況に応じて使い分けている。 

ただ、最近感じるのは某大手通販会社に在庫ありの商品をお昼頃までにネットでポチれば、翌日には必ず届いていたのだが、ここのところどうゆう訳だか1日余分に配送にかかってしまうみたい。 

運送会社の作業人員不足によるものか、はたまた某通販会社のプライム会員のお急ぎ便という特典と差をつけるためなの指示なのか定かではないが、それまでより一日余分にかかるのが少しばかりフラストレーションとなる。 

だけどよくよく考えてみれば、世の中あまりに便利になりすぎてそれが当たり前だと思ってしまうのが問題なのかな? 

70年代、贔屓のアーティストが新譜と出す情報を知ると、すぐさま駅前のショップに出かけ取り寄せの予約をして、待つこと約1ヶ月。 

ようやく発売日当日にようやくゲットしたLPを家まで急いで持ち帰り早速レコード針を下ろし飛び出てきた音に感激したものだ。 

それを思えば、商品到着にたかが1日余分にかかることに文句を言うのも大人気ないと反省。 

本日は以前にも記したが、近所の行きつけのレコード・ショップの店主が “今月いいのが入ったよ。試聴してみる?”と強く薦められたレコード。 

BECK,BOGAERT & APPICE LIVE。73年の日本公演の模様を録音した2枚組ライブ・アルバム。

 

 

 

 

当時、3大ギタリストの一人としてジェフ・べックの名前だけは知っていたものの、これまで彼らの演奏した曲を耳にした事はなかった。 

一期一会と言うか、1曲目の迷信を聴いてぶっ飛びすかさず購入を決定。

 

2枚組で確か4000円だったか? その月のこずかいは一発で吹っ飛んだような記憶が...

でもそんな事目じゃなかった、また次の新譜発売に合わせて、ほかを切り詰めこずかいをシコシコ貯める。 

今じゃ、そんな感動を呼ぶ買い方はしないね。 

静かにサイトの画面を眺めて、なんと無くこれかなと無感動にマウスでポチッと、その後に続く言葉は、やっちまった〜! 

あぁ〜 昔は良かった〜。 

また言ってしまった。


タイトルからして眠くなるような…

2019年04月23日 | JAZZ・FUSION

“春眠暁を覚えず”なんて諺がある通り4月の中頃には季節外れの寒さもなくなり、就寝中は快適な気温でついつい寝過ごしてしまう。 

日中の気温は5月頃と同じで少しばかり暖かすぎるのでは…. 

あまりポカポカした陽気だと、仕事中も不覚にもつい居眠りをしてしまうことがある。 

夏になると地獄の暑さが確実に待っているので、出来るだけ長く今の気候が続いて欲しいものだ。 

ポカポカした陽気でなくともにこれを聴けば確実に船を漕ぐ事が出来る優れもののレコードがある。 

マイケル・フランクスの1977年に出た3枚目アルバム、Sleeping Gypsy!


 

バックはクルセダーズのメンバーに、ラリー・カールトン、デビッド・サンボーン、マイケル・ブレッカーら一流のミュージシャンで固めれている。 

当時ラジオかなんかで、Antonio's Song(The Rainbow)を聴いて何かピーンときたものを感じ購入に至る。 



鼻にかかったような脱力感が特徴の声でユックリとしたテンポで歌われる曲を聴いていると、余りにもスムーズな曲の進行にす〜っと眠りに入れるのだ。 

退屈な曲だから居眠りをするのではなく、聴いていてあまりの気持ち良さについって感じ。 

それはともかく、日当たりの良いオフィスで働く皆様、仕事中はくれぐれも居眠りにはご注意を。 

後ろから課長さんにビシッと頭をしばき上げられるかも…. 

10連休まで我慢、我慢。


チョイと補足事項が….

2019年04月20日 | 特になし

以前アップした記事で少しばかり勘違いもしくは失念していた事があったので下記通り補足… 


1.ストーンズのUK編集、Out Of Our Headsの再発日本盤の誤記載について 

“で、一番気軽に聴けるこの再発盤Out Of Our Headsをターン・テーブルに置いてライナーを眺めながら炭酸水を一口。 ゲボッ! サム・クック作のカバーってGood Timesじゃなかった?  曲の表記がGood Times Bad Timesって?  Rolling Zeppelin 誕生ってことかね。“ 

とGood Times Bad TimesがさもZepの代名詞の曲の様に書いたが、実はGood Times, Bad Timesってキースとミックによるオリジナル曲が存在する。アコースティック・R&B調の曲で、但しタイトルのGood Timesの後ろにコンマが入る。


(Side-2の5曲目にGood Times, Bad Timesを発見!)

この曲はストーンズの1964年のアメリカ編集のアルバム、12x5に収録されていて、そのことを失念。誤記載の原因はこの曲と勘違いしたのではないかと…. 

まあ、Zepの1969年の作品Good Times Bad Timesの方が有名ではあるが、“Rolling Zeppelin 誕生ってことかね。”と茶化したのは少しばかり言いすぎたかもね。 

2.それから、アル・クーパーの1973年発売の6枚目のアルバム、Naked Songs。 

“ジャケの裏が上下逆さまに? これってわざとかね?”って適当に書いたけど…. 

なにか手がかりをと家探しを敢行したところ、ありました!アル・クーパーのCDが! 

CDのジャケ裏も上下逆さまになっているので、これはこれで間違いないみたい。 

ただ手持ちのレコードはシングル・ジャケ。

オリジナルはゲート・ホールド仕様だそうで、それを所有していないので正確なところはなんとも言えない。 

ところで、アル・クーパーのこのアルバム、Naked Songsは各国でレコード化されたものの、単独の再発CD化は日本以外ではないみたい。(このアルバムを含む廉価版の紙ジャケCD5枚セットはオリジナル・アルバム・クラッシック・シリーズとしてソニーから公式に発売された。) 

つまり、赤心の歌は日本人御用達のアルバムって事ですかね?

と、まあ何時もながらどうでもいいような事を書き連ねてみた。



アル・クーパーである。

2019年04月17日 | AMERICAN ROCK/POPS

つい先日、コーヒーに塩を少し入れると、何と無く味がまろやかになるってテレビでやっていた。

早速試すと、あれま〜! 本当だってば。

コーヒーの酸味からくる渋さが塩のしょっぱさと干渉し合って、味が和らぐんだって。 

それで飲み易くなるらしい。

しかし、本日は甘さ控えめチョイと渋めのアルバム。

アル・クーパーの1973年発売の6枚目のアルバム、かつコロンビア・レーベルからの最終アルバムとなるNaked Songs。 

(裏は上下逆さまに? これってワザとかね?)

ゴスペル調のソウル、ブルース、R&B、カントリーにポップ・ソングと色々な曲が収録され、心の中を赤裸々に綴った歌を集めたという様な意味で、邦題は“赤心の歌”と名付け名られた。 

発売当時はハード・ロックばかり聴いていた高校生で、当時のクラス・メートがこれ良いよって貸してくれたのだが、2曲目のブルース・ナンバー、As The Years Go Passing Byでのギターがギンギンに鳴りまくる辺りはチョイッと心が引かれたものの、全体的には地味に感じてあまりピンと来なかった。

今ようやくこの作品をしっかりと鑑賞出来る様になった。 

亀の甲より年の功ということで。

個人的にはサイドBの一曲目でジョン・プライン作の悲哀に満ちた負傷したベトナム戦争帰還兵の物語、Sam Stoneに惹かれる。 

ジョン・プラインの淡々とシンプルなアコギの伴奏で歌うオリジナルも悪くはないが、アル・クーパーのコーラスとキーボードを駆使した重厚なアレンジをバックにして力強く歌い上げる様は歌詞の哀しさも相まって感動ものである。 

今思えば、高校時代のクラスメートって俺なんかよりかなり大人だったんだね。


財布は枯れすすき〜 ♪

2019年04月16日 | BEATLES-BADFINGER関連
博士:貧しさに負けた〜 ♪

いぃえ〜、レコード会社に負けた〜♪

カード決済に追われて〜 ♪

いっそコレクション手放そうかと〜 ♪“

助手:平日の昼間から何しょぼい歌、歌ってるんですか?

博士:さくらの季節だから、昭和歌謡の名曲、さくらと一郎歌唱の“昭和枯れすすき”改め、ワシが改作した“平成枯れすすき”の歌じゃよ。

平成もあとわずかで終わるのに、色々とやり残したことを思い出し悔やんでおるのだよ。

助手:レコード会社はじーさんターゲットに、どんどん限定盤を出しお金を搾り取ろうとしてますからね。

三流コレクターの我々が、贔屓のアーティストが毎年懲りずに出すリミックスやリマスターの限定盤全てに手を出したらパンクしちゃいますよ。

花見の帰りに、調子こいてレコード・ストア・デイ 開催しているショップ覗きに行ったら、彼らの周到に準備された罠にはまって我慢できなくなり何か買わされるのが落ちですよ。

博士:いゃ〜 面目ない。 ボウイーのピクチャー・レコード まさか衝動買いしてしまうとは思いもよらなかったわい。 

若い頃なら、現金の持ち合わせがなければいくら欲しくても、その場でショップから退場となるのだが….

今やカードの時代、レジの人にカード使えますか?でショッピング・スタート。恐ろしい時代になったものじゃ。

助手:もう持ち歩くカードは、近所のスーパーのポイント・カードくらいにしたほうがいいですよ。

で、 今更悔やむ様なやり残しってなんですか?

博士:実はビートルズのホワイトアルバムのアニバーサリー・エディションについてあるアウト・テイクの3枚のCDを聴いてみたかったのじゃ。 

アウト・テイクなんて一回聴けばもう聴かない。昔出た、アンソロジー・シリーズのアウト・テイクでもうお腹いっぱい!なん〜て偉そうなことを言ったが、やっぱり気になってのう〜

助手:ああ、それなら少し前に買っておきました。 ここにありますから、聴いてください。

(メンバーの写真が印刷された透明のプラ製スリーブに白いボックスの様なものが収納)

(スリーブをはがすと、白いハード・カバーの本が登場!139882と番号が記載されているが、これは固有のシリアル・ナンバーなのか?)

(表裏の分厚い表紙に、スロットがあり、CDが入った四角い紙スリーブが挿入されている。これが大変取り出しにくい酷い作りとなっている)

(中身は写真と英文での解説)

(レノン画伯のイラストが最後のページに)
 
(歌詞入りのポスターと各メンバーのポートレイトが漏れ無く付いてくる)

(各CDの収納に難があるので、手持ちのケースに入れ替える)
 

博士:でかした!

You say you wanna Revolution〜♪ 、  Good〜Night Good〜 ♪、 Helter Skelter〜!Helter Skelter〜♪
While my Guitar gently weeps〜♪、Let it be Let it be(本当に気の抜けたLet it be、ガクッ)
You know how long I’ve loved you〜♪、  I’s so tired〜♪

暫くして、

博士:むむ〜、 こっ、こっ、これは…

力の限り聴いてきたから〜 ♪

アウト・テイクなどいらぬ〜 ♪

無駄使いして 〜 ♪

財布は枯れすすき〜 ♪

助手:博士!大丈夫です。 カード決済の衝撃を減らすためリボ払いで購入してま〜す。

4月13日は何の日?

2019年04月13日 | BRITISH ROCK

今日は知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないレコード・ストアの日である。 

今までCDに占領されていたマーケットが、昨今のアナログ・ブームによってレコードの生産および販売の量が、僅かばかりではあるが増えてきた。

そのムーブメントをさらに拡大させるために、毎年4月の第2だったか第3の土曜日にレコード・ストア・デイと称される催しが世界各地のレコード・ショップにおいてそれぞれ開催される。 

その中で、最も巷のレコード・コレクターに重要な催しが、限定盤が再プレスされ販売される事である。

 

この催しがあるのは以前から知っていたし、限定盤も何度か通販のサイトで遅ればせながら買い入れたことはある。 

しかしながら、通販のサイトで購入できる限定盤といえば、転売屋によってかなり価格が嵩上げされた盤か、もしくは売れ残りの商品だけである。 

日本の場合は、出来るだけお客の足をショップに直接運ばせるため、予約販売や一定期間(1週間程度)通販での販売は原則禁止となっているそうな。 

今日は散りゆく桜の花でも眺めようと外出し、その足でショップに出向いてみた。 

到着したのはお昼過ぎ、お目当ての限定盤でもとレコード棚を眺めていると、軒並み売り切れ状態。 

前評判で人気のある限定盤の購入となると、朝早くからショップの開店前に並ばないと手に入らないと店員さんに言われてガックリ。 

わざわざ高い交通費を出してやって来たので、何か他にめぼしいものは無いかと辺りを見渡し、私の中では最も目立った盤がこれ! 

デビッド・ボウイーのピクチャー・アルバム、Pin Ups.

 

オリジナルは1973年に出た、ボウイーのカバー・アルバム。  

60年代の 英ビート・バンドの代表だった、プリティー・シングス、ゼム、キンクス、フーやピンク・フロイドなどなど、の楽曲がカバーされた懐かしのアルバム。 

アルバム・ジャケを飾るのは、45年以上前に撮影されたとは思えない近未来からやってきた様なボウイー氏とミニ・スカートが代名詞でもあり、当時森永コーン・フレークのCMでおなじみだったあのお方、モデルのツイッギーとのツー・ショット。 

不意に、ツイッギー・タッチ、ツイッギー・タッチ…ってCMソングが頭の中に蘇る。 

お目当てのレコードは買えずとも、これはこれで良しとする。 

ところで4月13日は何の日だったけ?

俺も歳をとったな〜


キャロル・キングのベスト・アルバムを聴いてみる

2019年04月12日 | SSW

レコード棚を ガサゴソ。 

こんなの買ってました。 

キャロル・キングが1978年に出したベスト・アルバム、Her Greatest Hits, Songs Of Long Ago.

 

1970年のファースト・アルバム、Writerを除いた1971年のTapestryから1975年のThoroughbredまでの ODEレーベルから出した6枚のアルバムから厳選 された12曲。

 

ODEレーベルは当時A&M、(日本はキングレコード)から販売されていたが、1976年にEpicに移った。

 

あれ? あの曲が入っていない! 

まあ、選曲者のなんらかの意図が反映されたのだろう。 

キャロル・キングの作った歌はどれも魅力的だけれど、 後に出たCDとは違ってレコードの場合裏表合わせて40分程度と収録時間が非常に短いことから、各アルバムのバランスを取ればこの様な選曲となったのだろう。とは言え、Tapestryからは12曲中4曲が選択されているのだが…

久々に聴いてみると各曲の繋がりも不自然さは感じられない。 

単なるヒット曲を寄せ集めたベスト・アルバムとは一味違う様に思える。 

で、これはこれでよしとする。 

俺も大人になったな〜


パープルでも、哀しみのダウンロード・カード

2019年04月11日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

3年ほど前に再発されたディープ・パープルのIn Rock、180グラム重量盤を聴いてみる。

 

オリジナルは1970年で、ここから第二期パープルが誕生し、ここからパープルのハードロック界での快進撃が始まる。

収録曲に添えられた曲のイメージを示す彼らの軽〜いコメントが目を引く。

 

Speed King

少し根っこを植え替えた

Bloodsucker

特に卑劣な種類の野郎、俺たちのほとんどだけど

Child In Time

負け犬の話、アンタだったかもね 

Flight Of The Rat

言っとくけど、ひっくり返す他のやり方があるってば 

Into The fire

フライパンの外 

Living Wreck

サポートにも色々あるぜ、アンタの地元のグルーピーとか 

Hard Lovin’ Man

Martin Birchに捧げる、俺たちを爆発させる触媒 


今再発盤の音圧のレベルはCDに比べると絞られては入るが、割と聴きやすいミックスとなっていてキンキンとこない。

レコードは英Harvest盤の再発なので、Speed King冒頭にキーボードのソロを含むバンドの即行演奏が1分半程度収められているのが珍しい。

 

オリジナルの日本盤は米ワーナーの編集でそのパートはカットされている。

 

ところで、このレコード買ってから今まで開封していなかった。開封するとMP3音源のダウンロード・カードがヒラリ。そういえばレコードのシュリンク・パッケージにダウンロードが出来ると記載されたスティカー貼ってあったよね。

で、早速PCにダウンロードしようと、指定のサイトをオープンするとなんとそのサイト(www.thisisvinylcollector.com)最近閉鎖されたみたいで、ことを成し得ず 。 

ゲロゲロゲロ。

もしハイレゾ音源のダウンロードだったら泣いたかもしれない。 

みなさん〜! ダウンロードはお早めに。


カラー・レコードを語る

2019年04月09日 | ROLLING STONES関連

 

本日は1969年に出たストーンズの二枚目の公式ベスト・アルバム、Through The Past, Darkly(Big Hits Vol.2)。 

以前にこのブログで登場したのは英盤で、今回の米盤とは収録曲が少しばかり違っている。 

それに比べると英盤の選曲の何曲かは少しばかり地味だったかな?  

手元にあるのは4年ほど前に再発されたカラー・レコードで、カラーと言っても透明なやつではある。 

カラー・レコードと言えばよく聞く話が、音質があまり良くないらしい。

レコードの原料は、ポリ塩化ビニールが主剤となる合成樹脂で色は透明。塩ビの素材は柔らかいので通常材質の強度を増すためにカーボンをいくらか混ぜる。

透明な樹脂にカーボンを加える事によって所謂黒盤となるわけで、色が黒であれば表面の埃や傷などが見つけ易く手軽に扱えるたり、また売れ残りの廃棄盤を再生原料として再度使用可能なことから、業界のスタンダードとなった。 

一般的にカーボンの添加によって強度が増したレコード盤は、低域がタイトに聴こえこの辺りの感覚から黒盤の音質の方が良いと言われるているのでは。 

そして透明な塩ビ樹脂に適切な顔料を混ぜて合わせる事によって製造されるのがカラー・レコード。 

カーボンが入っていないカラー・レコードの場合は、材質の強度の関係から黒盤と比べて音質がマイルドに聴こえるらしいとも言われているので、一概にカラー・レコードの音質が悪いというわけではなく、聴く人によって好みが別れるのでないかと。

ところで60年代、東芝音工からEver Clean Recordsという静電気を防止する添加物が加えられた 少々ドス黒い赤盤が販売されていた。

 

(オデオン盤のリボルバー)

しかしその後、お掃除楽チンの触れ込みのEver Clean Recordsなるものはいつの間にか消え去ってしまった。詳しい事情は知らぬが、その添加物の影響でどうもレコードの音質もしくは品質がそれほど良くなかったのかも。 

色違いで珍しいと、黒の通常盤以外に限定版とされるカラー・レコードやピクチャー・レコード、さらには消え去ったEver Clean Recordsなども集めだすときりがない。カラフルで視覚的に楽しいのは楽しいけど....

 

(The Who、米盤のチェリーカラー・レコード)

(Ringoのカラー・レコード)

(David Bowieのゴールドカラー・レコード、貧乏たらしく未だ開封せず)

(Badfingerのグリーンカラー・レコード、これまた貧乏たらしく未だ開封せず)

(Beatlesの米盤ホワイト・アルバムのホワイトカラー・レコード)

 

致命的なのは、黒盤とカラー・レコードの音質の違いを語れる聴力も持ち合わせていない事。 

斯くなる上は、無駄使いを無くすためにも、レコード会社に対して、Paint It , Black!もう全部黒盤でお願いと思う今日この頃。 

といつも通りカッコつけて語るほどの話でもなかった様な。


暇人の日曜日、中世のRolling Zeppelinとは?

2019年04月07日 | ROLLING STONES関連

本日は、1965年9月にイギリスで発売されたストーンズの 3作目のフル・アルバム、Out Of Our Heads。 

このアルバムは全2作と同様黒人系R&Bのカバーを主体としたもので、このアルバム 以降は自作の曲がメインになる。

しかしR&Bのカバーとはいえ、特徴のあるミックのボーカルによって、全ての収録曲が完全にストーンズ化したロックとなっていて、それほど泥臭くもなく、結構ストーンズを気楽に楽しむ事が出来る。 

ただこの頃のストーンズのレコードの発売形態は、ビートルズの初期と同じで英、米そして日本で異なり、コレクター泣かせであった。 

英盤(デッカ・レーベル)は、ストーンズの意向に従ってアルバムはアルバム、シングルはシングルと別に発売していたが、米盤(ロンドン・レーベル)はビートルズと同様にジャケのデザインや収録曲は独自の編集(半数の収録曲が英盤と異なる)の第4作目となり、売り上げを第一義としてヒット・シングル(Satisfactionなど)もアルバムに収録された 。 

(2010年の再発盤、モノ音源、恐れ多くて未だ盤に針を落としていない。)

 

(2015年の再発盤、モノ音源、これまた恐れ多くて未だ盤に針を落としていない。)

日本の場合は、キング・レコードがアメリカのロンドン・レーベルから販売契約を結んだものの、米盤と異なったジャケのデザインを採用。

(ボックス・セットにおまけで入っていたレプリカ) 

また収録曲も米盤と同様なるも 、曲順が日本独自で、大ヒット曲のSatisfactionをアルバムの頭に持ってきていて一気に畳み掛けるような編集となっていた。 

さらにややこしい事に、1982年に日本で再発されたOut Of Our Headsは、ジャケのデザインと収録曲は英盤準じているが、レーベルはなぜかロンドン・レーベルとなっている。 

(ステレオ音源、ブルーWaxが綺麗)

私など足元にも及ばぬようなマニアックなストーンズ・レコード・コレクターともなると、各国盤、再発盤さらにモノラル盤にステレオ盤を集める事になる。

で、一番気軽に聴けるこの再発盤Out Of Our Headsをターン・テーブルに置いてライナーを眺めながら炭酸水を一口。 

ゲボッ! サム・クック作のカバーってGood Timesじゃなかった? 

曲の表記がGood Times Bad Timesって?  Rolling Zeppelin 誕生ってことかね。 

(ジャケ裏の表記はスペルも間違っていて、Tims?) 

さらにプロデューサーが寄せた文の最後の記名のところがandrew loog oldhamと小文字表記、それより酷いのはコピー・ライツの年を965と表記。

むむ〜 ストーンズは中世のバンドか!ってツッコミをいれたくなる。

 

(これだけ多くの間違いを犯して、堂々とPrinted in England by Robert Staceって記載したら英国人怒るんじゃないかな)

これぞ、レコード会社の諸君!  あんた達ってOut Of Your Headsだってことですかね…..


ハーモニカはいかが?

2019年04月04日 | AMERICAN ROCK/POPS

70年代、世界はゲットーだ!とかデリバーザ・ワールドなどの大ヒットアルバムを出した、ファンク・フュージョン・ロックバンド、Warのメンバーだったハーモニカ奏者のリー・オスカーのセルフ・タイトルのソロ・アルバムが1976年に出た。

(ジャケ表)

(ジャケ裏)

(インナージャケ)

(日本盤はトリオ・レコードから発売)

ヒットはならずとも、日本では化粧品のCMに使われた曲も収録されていたので、覚えている人がいるかも知れない。 

とは言え、ロックの分野ではハーモニカは脇役扱い。

初期のビートルズ、ディランやニール・ヤングなどが曲の間奏のお供として使っていた。

ハーモニカ奏者がリーダー・アルバムを出すのはあまり記憶になく、私の拙い知識で思いつくのは、ポール・バターフィールドの演奏ぐらいかな。

このアルバムでは、泥臭いブルージーさはあまり感じずソフトで哀愁を帯びた演奏で、のどかで非常に心地よく聴こえる。

博士:ハーモニカはシンプルではあるがなかなか奥が深いのう。

助手:えっ? 最中? 冷たいやつがいいですね。

アイスモナカ・ジャンボ!

博士:バッカモ〜ン!最中じゃなく、ハーモニカのこといってるの! 

助手:えっ? ハァ〜おなかが空いたって?

通りすがりの人:くだらんダジャレが多い!