ワシは操作に多少面倒でも音の良いレコードを愛聴しているな〜んて通ぶってるけど、恥ずかしながら実際はデジタル音源と聴き比べてその良さを語れるような違いのわかる男ではない。
正直なところ、アナログ音源の方がいいんじゃね〜と世間の人たちが言う意見に何と無く乗っかっているだけで大した根拠を示すことは出来ない。
やっぱり、CDもしくはPC経由のデジタル音源を聴く方が手間が掛からず、古いレコード特有の雑音、プチパチ音に舌打ちせずに聴けるのは精神的にかなりよろし〜
てなことで、本日はランダムでCDの音源を楽しんでみた。
1枚目はエリック・クラプトンの2001年アメリカでのライブを収録したアルバム、One More Car One More Rider。
(じゃ、父ちゃんはちょいと出稼ぎに行ってくるからね。とエリックは朝日を浴びながら、クロスロードで待つ迎えの車に向かって歩いてく。カミさんがあなた、行ってらっしゃい〜と言い、娘もバイバイとぬいぐるみを掲げる。あぁ〜何と感動的な別れ!)
このアルバムCDで2002年に出て、すぐに買ったものの殆ど聴いておらず全く印象に残っていなかった。本日改めて腰を据えて聴いてみた。
クリーム、デレク・アンド・ドミノスそしてソロ時代の代表曲が聴けるベストアルバムと言える。昔のライブのようにギターをギンギンにひきまくるのではなく、バンドと一体化した演奏で、ギターよりはボーカルに力を入れている印象だ。
ブルース・ギタリストのイメージを持つ古くからのファンにとっては物足りないかもしれないが、これはこれで味があって楽しめた。
お次は、1993年のジェリー・フィッシュが放った2枚目のスタジオアルバム、Spilt Milk。
(この気合が抜けた何とも言えない表情がワシの心を揺さぶる)
ポール・マッカートニーやクリーンが歌うようなメロディーに、ビートルズ調、クイーン調はたまたビーチ・ボーイズ調のコーラスが絡んでくるどこか懐かしい曲調で、誰もが大好き。
ただ当のメンバーが後に語っているようにオーバー・プロデュース気味で音が分厚すぎて輪郭がつかめない。もう少しシンプルなアレンジならもっと売れたアルバムかな?
惜しい!
3枚目は、オールマン・ブラザーズの1973年の大ヒットアルバム、Brothers & Sisters。
(金八先生じゃなかった。金髪の子供達が本当に可愛らしいね)
リーダーのデュアン・オールマンが事故死し、新生オールマン・ブラザーズとしてレコーディングを開始したのも束の間、ベーシストのベリー・オークリーも事故で亡くなってしまう。
何とかバンドを立て直し、アルバムを完成しRumblin’ManやJessicaなどのヒット・シングルも後押ししてアルバムも全米1位に輝く。中でも1曲目のWasted Wordsはグレッグのちょいと投げやりな歌唱にディッキーのスライドが唸るナンバーでこのアルバム中では一番のお気に入り。
因みにOne More Car One More Riderはつい最近限定盤として3枚組で発売されたが高くて購入に至らず、またSpilt Milkも7−8年前にレコードで再発されたものの今やプレミア価格となってるみたいで手も足も出ない。Brothers & Sistersのレコードは持っているものの、盤面を清掃するのが面倒。
てなことで3枚ともCDで聴くのが理に適っているみたい。