どこか旅行に行きたいと思っても残念ながら先立つものが欠落していて、いつものことながら休日出勤での自宅警備員の仕事に勤しむオイラ。
こんな時はレコードのジャケ裏の写真でも眺めて心を慰める。
あぁ、ジャマイカにでも行ってみてぇ~
そう取り出したレコードはキャット・スティーブンスのForeignerだった。
(このレコードを買ったのはずっと後で、1980年に出た再発盤だった。サイドー1はフォーリナー組曲1曲のみ)
(サイドー2のLaterなんて完全にソウルの味付け)
1973年の7枚目のオリジナル・アルバムで、変革を求めて過去のアルバムで大成功したアコギを中心としたフォークもしくはフォーク・ロックのスタイルを捨て去った。
これまでタッグを組んで来たプロデューサのポール・サミュエル・スミスから離れ、自身によるプロデュースにて新たに起用したセッション・ミュージシャンらとオイラの憧れのジャマイカで録音を敢行。
彼が当時興味を持っていた、アイザック・ヘイズやスティービー・ワンダーらの作る黒人のソウルやR&Bなどにかなり影響を受けた作品となった。
ただ以前のアルバムと同じようなサウンドを期待したファンからは失望の声もあり、前作と比べると売り上げは落ちた。
でもそんなの関係ない!
特にA面のフォーリナー組曲は約18分以上に及ぶ起伏のあるソウルフルかつファンキーさも持つ楽曲で楽しめる。彼の作品の中では異色のものとなったが、オイラはこのアプローチ結構好みである。
ジャケ裏の写真を眺めながらこのアルバムを聴き少しばかりでもジャマイカの雰囲気を感じ取れたので、旅に出掛けられずとも“じゃ~まぁいいか”って気分に…
なるわけ無いないわな。