CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

最後のグラム

2024年11月03日 | Bowie, T.Rex, Hoople and Glam.

時代の進行と共にそれまでの流行りが廃れ、新たな物がトレンドとなるのは世の常。

いつまでもグラムってわけにもいかずこの辺りで一区切り、スパイダーズ・フロム・マーズのギタリストでもありボウイーのグラム時代の片腕でもあった盟友ミック・ロンソンとは別れ、グラム最後の作品となるアルバム、Diamond Dogを制作することに。

当初ジョージ・オーウェルの小説、1984をベースにした作品に仕上げようとしたものの原作者の遺族から拒否され軌道修正し、自らが半人半獣の預言者てなプロットで展開していく事に。

先行シングルとして1974年2月に発売されたのがRebel Rebel(愛しき反抗)だった。この曲はグラム時代の重要な曲のひとつと言われていて、英・米シングル・チャートでそれぞれ5位・64位と注目を集めた。

(約9年ほど前に40周年記念の7インチ・ピクチャー・ディスクを買ったものの、ターン・テーブルに乗ることはなく眺めるだけのボンビー症なオイラでした。因みにこのギターであのリフを弾いたのだろうか?)

個人的にはシングル盤を聴くよりは、スローで始まる組曲Sweet Things/Candidate/Sweet Things(Reprise)の最終部でのアップ・テンポな演奏を受けて唐突にボウイの印象的なギター・リフから始まるアルバム・バージョンの方が結構ガツンとくる。


リズムに乗って踊り出す

2024年11月02日 | PROG ROCK

久々にイエスの1987年作、スタジオ·アルバム12枚目の、ビッグ・ジェネレーターを取り出して聴いてみた。

1983年の前作、90125(邦題ロンリー・ハート)からシングル・カットされた、Owner Of Lonly Heartがまさかのメガ・ヒットを記録しバンド・メンバーもかなり戸惑ったそうな…

当然レコード会社から同じ路線の続編を期待されるが、あまりに期待が大きくなり過ぎてレコーディング・セッションは思うように上手くいかず完成までに4年の歳月が。

前作が成功したのは新規に加入したトレバー・ラビンの功績が大きく、このアルバムでも彼の豊富なアイデアがそこかしこに。それ故オリジナル・メンバーとの主導権争いとなりその副産物として様々な確執を産んだ末でついに完成。前作程の大ヒットにはならなかったものの全英・米アルバム・チャートでそれぞれ17位と15位とそこそこヒットし、後年には通算の売り上げではアメリカでプラチナ・ディスクを獲得し大成功したと言える。

往年のイエスの荘厳なシンフォニックな響きは感じらず、時代に即したザ・80年代のノリノリって感満載のこのテクノ系プログ・ロックはこれはこれで結構イケてる。

ラビン主導だったが、ほとんどの曲のクレジットがメンバーによる共作ってことで印税は仲良く分配ってことに。