
かつて、本業の傍らシンセサイザー奏者として地元のイベントに参加していた頃使っていたエフェクターやミキサー類は今はない。それらは充実してはいたが重くかさばり、狭い部屋の中で維持するのが大変だった。そして、今その時の充実さに迫る勢いで機材を揃えつつある。もしかしたら、時代の流れであのとき以上のものを揃えられるかもしれない。即ち、DAWソフトの進化である。
過去に愛用したシンセ達は一時的に納戸に置かれているが、今も現役だ。スペースは取るが捨てがたい素晴らしい音色を奏でる。私は自作曲を録音する、いわゆる宅録が一番の趣味であった。手弾きからシーケンサーの利用に変わり、カセットからオープン8チャンネルへ、そしてMD4チャンネルデジタル方式へと録音方法も変わった。そして今はパソコンを使った音楽作りにようやく移行している。
現在はMacBook ProにLogic Express7を入れている。が、これが超ムズカシイ。購入したのが2006年だったので、もう7年も放置していたことになる。しかし、ここで俄然やる気になってきた。ソフトシンセを使い始めたからだ。さらに、シンセとPCの接続もようやくうまくできるようになった。きっかけは息子がガレージバンドを使いたいと言って始めたことである。いつも驚くのだが、子どもはこの手のモノをどんどん使いこなしていく。その時の悪戦苦闘の結果、DAW環境が何とか整ったのだ。
そんな私が今やりたい音楽は、インストルメンタルのプログレ的ドラマチックなヒーリング・ミュージックである(言葉にすると何か難しそうだが)。そのためには、レトロなキーボード・サウンドが欲しくなる。その筆頭がメロトロンだ。この楽器なしには70年代のプログレを語ることはできない。前置きが長くなったが今回はそのメロトロンに関することを述べてみたい。(続く)