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彼がステージでは私も所有するK.ヤイリのCE-1を使用していることは知っていた。だが、あの黒塗りのエレキギターまで日本のフェルナンデス製だったとは意外である。そこで、いくつかこれに関する記事を検索してみた。
①Guitar International というサイトがあり、そこにハケット先生のインタビューが載っている。それによると確かにナイロン・ギターとしてヤイリ、エレクトリックギターはメインとしてサスティナー・ピックアップ搭載のフェルナンデスだと明言している。さらに、この時のインタビューの合間に57年製レス・ポールは数ヶ月ぶりに手にしたとも。ジェネシス時代にはそのレス・ポールを多用したようである。
②Guitar World サイトではクリス・スクワイアーとのコラボ・バンド Squacketts に関するインタビューで、ジェネシス時代にヤイリのナイロン・ギターを使用していたこと、普段自宅では、バンドの曲を書くときでさえやはりヤイリのクラシカルギターを弾いていると語っている。
③さらに詳細がわかるのが彼のオフィシャル・サイトでの機材に関するページである。ここでは、Fernandes Les Paul Black with Floyd Rose and sustainer について、「最近のお気に入りのエレキで私の最新(当時)アルバム Out of the Tunnel’s Mouth では全編にわたり使用している。」また、アコギについては複数のヤイリ・ギターを使用していることを明かしている。ナイロン・ギターは73年製で、「これは音の映え方(projection) の良さで購入した。特に低音弦はほとんどピアノを弾くがごとき(pianistic) サウンドだ。静寂の嵐のBlood on the Rooftops で聞くことができる。」「ピエゾ・ピックアップ搭載のカッタウェイ(CE-1と思われる)は主としてライブで使う。が、レコーディングでも素晴らしい。ダダリオのプロ・アルテ・ライトゲージ弦を使うとまるでフラメンコギターのような効果が倍増だよ。」
ここでは、もうひとつYairi black steel string と紹介されていて、彼が 「Wild Orchids(06年)の中のTo a Close で使われた甘い音のアコースティックだ。」"A sweet sounding acoustic used on To a Close from Wild Orchids."と説明しているのだが、これはどのギターを示すのか不明。分かる方がいればぜひ教えてほしい。
そして、Fernandes のエレキだが、フェルナンデスの公式サイトではBURNY ギターとして紹介されているRLC-85S のように思われる。このブランド独自の弦の振動を感知して音を伸ばすサスティナーが搭載されたモデルだ。ただ、ハケット先生が彼の公式サイトで抱えている個体の写真を見るとスイッチの位置が微妙に違って見える。そして、定価は85,000円(税別)とされており、お手頃価格。はたしてハケット先生はこのような(プロから見ると)廉価版のギターをメインとして使っているのだろうか??そういえば、ヤイリのCE-1 も実売価格は10万円前後なので、もしかしたら高級でなくとも良い音の楽器を選び使うという、自称アマチュア・ミュージシャン達にとってはありがたい選択の仕方をしているのかもしれない。もちろん、彼は歴としたレス・ポールやフェンダー・ストラトの使い手でもあるのだが。
この件については、今後も調査・探求してみようと思う。
①http://guitarinternational.com/2010/11/09/interview-with-genesis-guitarist-steve-hackett/
②http://www.guitarworld.com/interview-former-genesis-guitarist-steve-hackett-talks-gear-tapping-and-squacketts-debut-album-life-within-day
③http://www.hackettsongs.com/instrument.html
*なぜ私は彼を「先生」と呼ぶのか。それは、今まで多くのジェネシス・ソングのギターをコピーし、そして今現在彼の小品 Horizons を練習しているからに他ならない。即ち、私にとって心の師匠なのである。
始めまして。スティーブのヤイリで検索していたら貴ブログにたどり着きました。大いに共感します。
最近では ジェネシスリヴィジテッドⅡのリプルズを聴いて涙が止まりませんでした。
96年の初来日の時、フェルナンデスバーニーのRLCを使っているのを目撃し、とても驚いた記憶があります。会場脇にはフェルナンデスのトラックが横付けでした。
当時のギター雑誌にスティーブがバーニーを手にした一頁の広告が載りました。サスティナーが夢を叶えてくれた、みたいなコメントが添えられたいました。RLC-125Sは通称スティーブハケットモデルと言われ、私も買いました。手放してしまい、大変後悔しています。
フェルナンデスに問い合わせたところ、スティーブが使用している物は彼の為の特注品との事でした。
あの様な素晴らしいギタリストは二度と現れないかもしれませんね。
バーニーギターの情報をありがとうございます。125Sというモデルがあったのですね。そして、ハケット先生用にはやはり特注品でしたか。ネットで検索してもそのギターについての詳細がなかなかわかりません。かつて所有されていたとのことですが、ぜひ感想等をお聞かせ下さい。
小生あまりギターが弾けないのですが、先生の愛機に近い!
というだけの理由で買いました。
サスティナーをオンにすると弾いた音が永続するわけですが、とても私が御しきれる物ではないという印象で、観賞用となっていました。
96年来日時の先生の仕様は恐らくRLC-125Sがベースで、リヤピックアップがダンカンのJB、トレモロユニットがフェルナンデス製からフロイドローズオリジナルへ換装、ジムダンロップのストラップピン、トーンコントロール追加?あたりでしょうか。
フェルナンデスに私の125Sを先生仕様に改造して欲しいと申し出たのですが、あの時の仕様では一般の方が使うには問題が多いのでという理由でやんわり断られました。フェルナンデスは「ハケット氏」という言い方をしていました。
現在先生が愛用しているのはあれから何代目かの物ですが、私はやはりRLC-85Sがベースでは?と睨んでいます。
私はRLC-125Sを買った時、楽器店で取り寄せてもらったのですが、最初、そんなギターは無い!と言われ、カタログにも載っていなかったのです。その後もカタログに載る事はありませんでした。幻の少量生産モデルだったのでしょうか。
ろくに弾けないけど先生ゆかりのギターが欲しくなって、今はギブソンヒスコレの57ゴールドトップが欲しいなと思っています。