香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

2作続けて

2015-01-28 19:54:23 | 本のこと
葉室麟さんの
『影踏み鬼』



生きている限り、人は何事かをなすことができる

伊東甲子太郎を慕い新撰組に入隊、
後に赤報隊に身を投じた久留米脱藩隊士・篠原泰之進。
彼の眼を通じてみた新撰組の隆盛と凋落。


葉室さんが新撰組を書いたらどうなるのか
好奇心が抑えられず、読んでよかった
司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」
浅田次郎さんの「壬生義士伝」、「輪違屋糸里」
そして、「一刀斎夢録」
三谷幸喜作ドラマ「新撰組!」に心酔しているわたしは
近藤勇、土方歳三のことをどうしてもヒーロー的に思っていて
伊藤甲子太郎は裏切り者?みたいな感じだったのだけど
違う方向から見る新撰組もまた真実なんだろうと思う
伊藤甲子太郎を殺した近藤勇、土方歳三を憎む篠原は
いつの間にか、新撰組らしい男になっている
最初から最後まで、何を考えているかわからないような
でも、信念があるのか鍵を握る男・斎藤一
小説を読んでいる間は、幕末から明治にかけての時代を
旅しているような気持ちで、とても面白かった

    

咲野月音さんの
『ジョニーのラブレター』



夫の浮気が原因で、娘の茜を連れて実家に戻っていたあさひのもとに、
アメリカ人の老齢男性に日本語の読み書きを教えるという仕事の話が舞い込む。
いぶかりながらもレッスンを引き受けたあさひだったが、
明るく楽しいジョニーさんの人柄にいつしか心を開いていく。
しかし、ジョニーさんが読み書きを学び始めたのには、ある悲しい理由があった……。
ベストセラー『オカンの嫁入り』の著者が描く、温かくて切ない愛の物語。


本当に切なくて胸が痛くなるお話
突然、夫から好きな人が出来たから別れたいと言われても
なかなか心の整理がつかないあさひの気持ち
仲良しの子供と夫を中々会わせる勇気が出ないあさひの気持ち
理解できるし、せつなかった
ジョニーさんの奥様への愛情と結末は切なすぎた
文章が関西弁というのが、少し入りにくかったけどね

夜空にぽつんとひとつだけの一番星。
けど、その姿はちっとも淋しそうに見えへんで。
凛とした光を放つその様子が
あたしはうらやましくてしょうがなかった。


あさひ、がんばれ~

    

ちょっと風邪気味で、静かに過ごしております
ひどくなるとまずいので、今週はランはお休み
来月は、名古屋ウィメンズ対策オヤジの特訓2015に
参加させてもらうつもりなので、体調万全で臨まないと
ついていけなさそうだもんね~