世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

雪篭り

2006年01月21日 23時58分15秒 | Weblog
「どりどり…」

コンタクトレンズを着用し、カーテンを開く。
予想通りとはいえど、一面の銀世界に思わずニンマリしてしまう。
建物も電線も雪のペンキ屋さんによって白く塗装されている。
傍らでは吉熊が、「うわぁ~、雪だ!」と目を輝かせていた。

こんな中、出勤するのは辛そうだ。
よく転倒する私にとって、雪の日の出勤は地獄絵図だ。
「ドラえもんに、どこでもドアをねだりたい。
いや待てよ。
どうせねだるんだったらスペアポケットの方が良いよな。」と、
ぼんやり歩いていようものなら、必ず転倒する。

今日は一日外出しないと決めていたので、そんな危険な目にあわずに済む。

有閑人さながらの生活をした。

それはそれは、非生産的な時間の使い方!

テレビをダラダラ観た。
「舌苔は体に良くない」という地味な知識を得た。

本棚を整理しながら、昔読んだ本を紐解き、つい読み入ってしまった。
「あの時の主人公の心情って、どんな風に描かれていたんだっけ?」。
昔、「摘み食いこそ読書の魅力」だと誰かが言っていたが、分かる気がした。

本棚で、小学生4年生に書いた絵日記(夏休み版)を発見。
「7月30日」
きょうは小山をつくりました。
あとダムも川もつくりました。
アリをダムにいれて、川にりゅう木を流しました。
それから、へんてこジュースをつくりました。
(きいてびっくり!)
まず、いらないコップに、おゆ、しょうゆ、しお、とんがらし、うめ茶をまぜて、アリにかけました。
するとアリはしんでしまいました。


…。

(読んでびっくり!)である。

陰気で残酷な女児の絵日記を読み、些か暗澹たる気持ちになる。

それにしても、暇な状態ってこんなんだったっけ?
日本人は休暇を上手く使えないって、よく外国人が言う。
私も多分に漏れず、そうなんだろう。

一日中ずっと家に引き篭るということがどれだけ辛いかが、よく分かった。
まるで独房に入れられたかのようだ。
圧縮された6畳の部屋はもう見飽きた。
食糧まで買い込んだのに、動かないので食欲もなかった。

贅沢な愚痴なんだが…。
でも、やっぱり一日一回は外に出ないと、精神衛生上良くない。

明日はどこかに出かけよう。




コメント (4)