帰りがけに寄った食事処で、店員に相席を願われた。
私はいつも一人で食事をするで、相席には抵抗がない。
いつもの光景として認知している。
相席の相手は山男みたいな殿方。
山岳部みたいなリュックを背負い、ニット帽からムジャムジャしたロン毛がこんもり飛び出ている。
…さぞかしギャランドゥ!なんだろう。
すると、隣の隣の席が空いた。
山男は店員に「そっちの席が良いんですけど」と小さな声で言った。
もしかして、私の煙草の煙が嫌いなのかしら?
山男って、コーヒーと煙草のイメージが強いけどなあ。
それとも、私が嫌だとか?初対面で?
煙草を揉み消しながら、盗み見をする。
席に着くなり、山男は私の方を向いて「こっちの席が空きましたので…」と席を指しながら、ニッコリ笑った。
徳永英明ばりのハスキーボイスだった。
でも、山男。
…そして、ギャランドゥ(たぶん)。
山男なのに、一口ヒレカツご飯をおちょぼ口で食していた。
意外性のあるヒトって、気になる。
男女問わず。
ヒトは、細かい…たとえば原子みたいな粒状の、いくつもの表情を持ちあわせているのかもしれない。
「あの人は~だよね。」
ヒトを評価するときの「~」の部分は、原子の一つを指している。
「~」だと勝手にイメージ付けていたのに、
「…」だったりすると、驚かされる。
そして惹かれる。
ヒトと接するとき、相手の色々な原子をたくさん見つけたいって思う。
私はどんな原子を何種類ぐらい、何個ぐらい持っているのかな…。
レジで勘定をする山男のリュック姿を見送りながら、そんなことを考えた。
私はいつも一人で食事をするで、相席には抵抗がない。
いつもの光景として認知している。
相席の相手は山男みたいな殿方。
山岳部みたいなリュックを背負い、ニット帽からムジャムジャしたロン毛がこんもり飛び出ている。
…さぞかしギャランドゥ!なんだろう。
すると、隣の隣の席が空いた。
山男は店員に「そっちの席が良いんですけど」と小さな声で言った。
もしかして、私の煙草の煙が嫌いなのかしら?
山男って、コーヒーと煙草のイメージが強いけどなあ。
それとも、私が嫌だとか?初対面で?
煙草を揉み消しながら、盗み見をする。
席に着くなり、山男は私の方を向いて「こっちの席が空きましたので…」と席を指しながら、ニッコリ笑った。
徳永英明ばりのハスキーボイスだった。
でも、山男。
…そして、ギャランドゥ(たぶん)。
山男なのに、一口ヒレカツご飯をおちょぼ口で食していた。
意外性のあるヒトって、気になる。
男女問わず。
ヒトは、細かい…たとえば原子みたいな粒状の、いくつもの表情を持ちあわせているのかもしれない。
「あの人は~だよね。」
ヒトを評価するときの「~」の部分は、原子の一つを指している。
「~」だと勝手にイメージ付けていたのに、
「…」だったりすると、驚かされる。
そして惹かれる。
ヒトと接するとき、相手の色々な原子をたくさん見つけたいって思う。
私はどんな原子を何種類ぐらい、何個ぐらい持っているのかな…。
レジで勘定をする山男のリュック姿を見送りながら、そんなことを考えた。