世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

局の遠吠え

2006年11月01日 23時55分19秒 | Weblog
「書類をそちらに送ってからのことは、私には分かりかねます」

と言われた。
初めて見るような、他部署の、しかも小娘に。

トイレから帰ってきた私は、机の上に見慣れない書類の束を発見した。
「何これ?誰が置いたの?」と思い、各部に、電話にて尋問しながら追求すること10分、某部署からの書類だということが判明した。

電話の相手が担当者にヒットした。

「これ何?誰宛て?何をしてほしいの?」というようなことを尋ねたら、上記のような発言を返されたのである。

舌の上で毒をこねくり回し、
「誰宛てか分からないからシュレッダーしそうになったわ」
と、本音を吐き捨てようかとも思ったのだが、経費の締め日前で忙しいので、時間の無駄だと思い辞めた。
状況を聞き、彼女は書類への捺印を欲していることが発覚したので、とりあえず捺印簿が必要だということを教えて、持ってこいと伝えた。

「じゃ、そちらに行けばいいんですね」と小娘。
「印が欲しければね」と私。

脳の血管がピキピキした。

受話器を置きしばらくして、小娘がのこのこやってきた。
生憎、私は電話に出ていた。
受話器片手に、書類を小娘に渡すとき、思わず小娘を舐めるように見てしまった。
我が部の上司から印をゲットし、小娘は帰っていった。

彼女が去った後、殿方上司たちは
「あんなコいたっけ~?」
「入社何年目のコ?」など、色めいた会話で騒ぎ始めた。
そして恒例の私への総攻撃開始。
予感はしていたものの、気分がいいものではない。

「お前冷たいよ」
「わざわざこっちにこさせるなんて可愛そうじゃないか」…。

冗談だとは分かるものの、忙しいのも相なり、更にイライラが募る私。
電卓を叩きながら、「そうですねぇー」など、気の抜けた返事をする。

どうして若いコ相手になると、年上女子は損な役割ばかりを押し付けられるのだろうか。
元々は付箋もつけずに書類を回した彼女がいけないのに。
しかも、誰に渡すのか分からないからといって、勝手に私の机の上に置く彼女のいいかげんさに腹が立つ。

そういえば、小娘は電話で名乗らなかった。
一体、どんな教育をされているんだろう。

チヤホヤするから非常識な小娘がのうのうと生息するんである。
私から貴重な「10分」を略奪して、罪の念を感じない彼女が憎い。本当に憎い。
報復したいが、如何せん、電話で名乗れない小娘なので、名前を知らない…畜生。

…な~んて、局っぽいことを書いてしまった…。

私にもきっと先輩達にそう思われていた時代があったはずだ。
いや、今もそう思われているかもしれない。
あのとき、イライラしている先輩に遭遇すると不思議でならなかった。
「どうして、この人はこんなにいつもイライラしてるんだろ」って。
今、自分がそのイライラする人の立場になりつつあることを自覚せざるをえない。

歴史は繰り返されるのである。

優しくはできないかもしれないが、±0ぐらいの接し方を実施しよう。
…じゃないと、本当に局になっちゃうYO!


あと、僻んでると思われるのもイヤだし。


異動

2006年11月01日 23時01分47秒 | Weblog
数少ない現役同期の一人、Sちゃんが本社に来ていた。
私の席からは遠く離れた応接ソファで、身を乗り出して私に手を振る彼女。

昔はよく合コンをしたっけ。
高校時代、プチSEVENの読者モデルをしていた彼女は、全身から美のオーラが出ている。

合コンで自分の白スカートにミートスパゲティをぶちまけてもヘラヘラしている、その外見とはギャップありありの様子は見ていて飽きない。

話をしたところ、どうやら遠隔地に異動になるとのことらしい。
とうとう現役同期の半数以上が、関西に流れてしまった。
…寂しい。

毎回研修のあとの飲み会で、同期と愚痴を言いまくっていた頃なんて、もう随分昔に思える。

またいつか会えるよね!

コメント (4)