世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

今週も、静かな金曜日

2006年11月10日 23時45分57秒 | Weblog
嗚呼、やっと週末が来た。

休みの前夜。
先週に引き続き、お茶と安らかな音楽で心身を休みモードへ誘う。
帰りに無印で購入した「ハニーストロベリー」のお茶。
タイトルの乙女っぷりに惹かれた。

久々にポットを使用して煎れる。
いい香りの湯気が部屋中に広がる。

今宵の音楽はフォーレの「シシリエンヌ」
私はこの曲が好きだ。
以前、会社で行われた新店の名前募集の際に、この曲名を推したぐらいだ。(ボツになったが)

音のうねりが官能的。

そう言えば、この曲はドラマ「不機嫌な果実」の挿入歌であった。
それまでは純粋にこの曲を好きだったのが、そのあまりにもエロい使用され具合いに、あのドラマの放送以来、この曲に別の感情を抱くようになってしまった。

なにはともあれ、こうやってゆっくり過ごす金曜の夜が大好きだ。

お疲れ、自分。
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サイン帳

2006年11月10日 23時36分33秒 | Weblog
昨夜、高校卒業時に友達から寄せ書きしてもらったサイン帳を開いてみた。

「下ネタの女王サマへ。そのままでいてください(byN端君)」
とか
「傲慢な人生を改めよ(byI江君)」
とか書かれてあるのを読み、当時の私の発情っぷりや傲慢っぷりが窺えた。
今の自分にはないアイデンティティーだ。

読み返していて、最初は爆笑していたんだが、途中、気付いたら涙が出ていた。
笑いながら泣くなんて初めてだったので、どうしていいか分からなくなった。
混乱しつつも頁を捲り、最後には号泣していた。

悲しいのではない。
その甘酸っぱい雰囲気に、そして自分がこんなにも皆に愛されていたという証に、少し酔ったのだ。

寄せ書きをしてくれた人々とは、卒業後、再会できたり、できなかったり。

毎日会社と家との往復だけの日常を生きているうちに、段々彼等と疎遠になってゆき、私の中であの頃の感情や過ごした日々の出来事などが風化していっていたことに気付く。

「高校時代の私は暗かった」と、ブログに記載した先日の私は、当時のよく笑った自分、そしてエロかった自分、教室で白鳥麗子の物真似をしていた傲慢な自分をもすっかり忘却の彼方に追いやっていた。

人は言う。
「それが人生だよ」と。

でも、私はおぼろげになっていく当時の思い出も心の色も、全部大切にしたい。

些か欲張りだと思う。
しかし、あのサイン帳の中にある言葉の一つ一つが、欲張りな私を肯定してくれている。

そう信じている。
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