世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

春の夜の夢ばかりなる手枕に…

2006年11月14日 23時54分19秒 | Weblog
超久々の定時上がり。
心療内科へと急ぐ。
マイスリーの在庫が危うい。
私の睡眠がかかっている、急がないと…!!

今宵の東京はあたたかい。
春の夜と錯覚しそうだ。

春の夜の夢ばかりなる手枕に
かひなく立たむ名こそ惜しけれ(By周防内侍)

訳;春の夜のはかない夢のようなたわむれで、手枕をしていただいたばかりに、つまらぬ浮名が立つことが惜しいのです。

みんなで徹夜で語り明かしているとき、
オネムモードになった周防内侍。

「眠いの?じゃ、俺の腕枕なんかいかが?ひひひ」
と、からかってきた殿方に対し、
「あんたと噂が立っちゃ、困るんだよ!ゴルァ」
と彼女は返したのである。


…なんで、この人、そんなに強気なんだろ。
相当美女なんかしら。それともただの勘違い女?
いずれにしても、いつかは使ってみたい匠の技だ。


心療内科の待合室は空気清浄器により、イオンが大放出されている。
待ち時間にはいつも読書をしているんだが、イオンの仕業だろうか、気付くといつもうたた寝をしている。

なんちゃって春の夜のうたた寝。

こんな時、差し出される手枕があったら
「あっ、悪いね」と、遠慮無くその手に甘えるであろう、私。
噂話を恐れるよりも、真っ先に睡眠欲を満たしたい。

なのに。

そんな手は差し出される筈もなく
…うたた寝でフラフラする頭を思いきり壁に打ち付けて、注目を浴びるのであった…。
コメント (2)