世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

舞との二年間と、今、俺の腕の中にいるリミ

2008年07月01日 | Weblog
あれからどれぐらい経つのだろうか。

舞。

君を失ってからの俺なんて、何の価値も宿さないつまらない人間だったということをようやく気づきはじめたよ。

舞。

舞と別れた俺は、この地に引っ越してきた。
とにかく、舞の香りから遠ざかりたかったのだ。

舞は最高の女だった。
俺の風俗通いがバレていなければ、今、俺は舞を抱いている筈だ。

なのに…。


「変なのー。どうせ脱ぐのに」

華美な風呂場から出てトランクス一枚の俺を、ベッドの中で寝そべる彼女はそう屈託なく笑った。

「そうかな」
変と称された格好で、俺はリミのいるベッドに近づいていったのだ。


2時間前は他人同士だった。
1時30分前、酒場で互いを名乗りあい、先の会話をしたのは1時間前だ。

そして、今、俺の腕の中にはそのリミがいる。


舞。
君と別れてからの俺は、もう、誰を抱こうが何も感じなくなってしまった。

あの日、君とは別れ話すらできなかった。
君の目が怖くて。
卑劣な俺に君は黙って背を向けて去っていったんだよね。

あの二年という月日は陽炎のように儚いものだった。儚くて脆いものにこそ価値があるのかもしれない。
俺たちの関係がそんな儚いものだということに気づかずに、俺は風俗嬢である春音にのめり込んでしまった。


リミは汗ばんだ肢体を俺に預けて眠っている。出会って間もないのに、この安堵した表情は何なんだろう。

リミとは、朝日が昇る頃、また他人同士になっているかもしれない。
それでも良い。
この虚無感から解かれる術があるのならば、俺は黙って欲望の餌食になろう。

舞…。
俺は、君の目が忘れられない。
そう思った刹那、リミの閉じられた瞼が舞のそれと重なる。
俺の中の本能は悲しいほど忠実にせり上がる。

薄明かりの中。カーテン越しに朝の気配を感じる。

太陽が昇る前に、もう一度、俺はこの女を抱くのだろうか。



…ってな妄想をしてしまう、本日の心療内科デー。
2週間、あまりよく眠れなかった。
朝、変な時間に目が覚めて、でも体は動かなくて。
色々考えっちゃって、うとうとするんだがまた目がさめてしまう。
まさに生き地獄。

処方変更。
デパス→リスミーになった。

マイスリー→ハルシオン→マイスリー→デパス…そしてリスミー。

睡眠を追って、亮子の旅はいつまで続くのか。

関口知宏の中国鉄道大紀行と五分だな。きっと。
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戦闘モード

2008年07月01日 | Weblog
大学時代からの友達・潤一殿より素敵な北海道土産をいただきました~。

「熊出没注意」ステッカー!

かわいい~!

しかし、吉熊は戦闘モード。

戦うのか?


潤一殿。
ありがとう。
手帳に挟んで持ち歩くわ。
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