世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

赤い電車は羽田から 僕らを乗せて ひとっとび

2009年02月01日 | Weblog
「吉熊さー、飛行機見たことなかったよね?」
私は鞄の中にいる吉熊に尋ねた。
せっかく鮫洲まで来たのだから、羽田空港まで足を伸ばし、吉熊に飛行機を見せてあげたくなった。
「飛行機?見たい!」
とコーフン気味の吉熊。

何年ぶりだろうか、羽田空港。

展望デッキに出ると、海からの強い風が我々にアタックしてきた。

寒い。
寒すぎる。

数分おきに出る飛行機。
見入る吉熊。







増していくスピード、
勢いよく体勢を整え、
…数々の飛行機が夕闇に溶けていった。

いつか、飛行機に乗せてあげるからね、吉熊。
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赤い電車に乗っかって 僕はどこかへ行ってしまいたい

2009年02月01日 | Weblog
免許証の更新へ行った。
あまり信じてもらえないのだが、私は運転免許証を持っている。二十歳の時に取得した。卒検以来、運転していない。いわゆるペーパードライバーだ。そしてゴールド。
三年に一度の更新…超ウルトラ面倒くさい。日曜日に更新できるのは都内では3ヶ所。前回も鮫洲試験場で更新したので、今回もそうすることにした。
京急線にお世話になるのは、この免許の更新のときだけだ。
くるりの「赤い電車」という曲がある。
あの曲に出てくる赤い電車は京急線のものらしい。



赤い電車は歌い出す
ファソラシドレミファソ~♪

鮫洲駅到着。
駅前の通りを歩いていると店の中から老人が「免許の更新ですかぁ~?」と出てきて若干驚いてしまう。書類などを整えてくれる店らしい。
荒れ狂う暴風の中、ひたすら歩く。
証明写真のためのばっちりメイク&ブローも台無し寸前である。とほほ。

鮫洲試験場に到着。
なんともレトロな建物である。


古いドラマに出てきそうな様子が、冬の夕日に映えていた。

流れ作業に乗る。
写真撮影や更新料の支払い…。極めつけは狭い部屋に押し込まれて、交通安全啓蒙ビデオの鑑賞である。
周囲を見渡すと、みんなけっこう真剣に観ている。
違反者は2時間の講習で、原田龍二と里見浩太郎の重くて暗い啓蒙ドラマを観るらしい。
けっこう好評とのこと。
観てみたいが、如何せん、ペーパードライバーな私には一生縁のないものに違いない。残念だ。

無事、IC免許証をGET。
本籍が記載されていない。

3年後。
免許証を更新するとき、私はどんな私になっているんだろうか。

そんなことを考えながら、とてもレトロな鮫洲試験場をあとにした。
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