世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

春風と顔剃り

2009年02月14日 | Weblog
昼下がりまで布団から出られず。
ぬっくぬっくとした布団にくるまり、目を閉じたり開けたり。
昨日、重い荷物を運んだので腕が筋肉痛でつらい。

夕方、近くの理容店に顔剃りに行く。
約2ヶ月ぶり。
週イチで自分で剃っているんだが、やはり素人では限界があるらしく、最近どうも顔色がくすみがちだった。

「こんにちはー」
誰もいない雑然とした店。
奥から店主・マリコさんがドタドタと登場。
いつも元気なオバチャンである。

まずは泡を顔に塗られる…これが気持ち良い。
まるで自分がショートケーキで、生クリームを塗られている気分になる。

そうこうしている間に、私の肌には剃刀が当てられる。

ゾーリ、ゾーリ。

2ヶ月ぶりだったので、産毛が額縁のように増殖しているもよう。

マリコさんは、正月に娘二人と実の姉とその娘とで海外旅行に出掛けたらしい。
香港、マカオ、中国…3泊4日!
なんて強行ツアーなんだろう。
時間がなくて楽しみにしていた免税店での買い物を楽しめず、少しガッカリしていた。

旅行中の笑い話を聞きながら爆笑。
珍道中とはこのこと!
剃刀が口許をなぞられていることも忘れて爆笑。…いささか危険?

顔剃りのあとはマッサージ。
だるんだるんの皮膚を優しくリフティング。
マリコさんの話も手元に勝るほどの早さで展開。

中国人の女性販売員に値切ったら逆ギレされて、逆逆ギレしてビーズのバッグを購入した、とか。
強靭だぜ、マリコさん…。
何なんだ、その交渉力!?


パックを塗られ、しばし放置。

マリコさん、何やら持ってきた。

その総ビーズのバッグだ。
色は黒で地味だが、絢爛豪華な模様が大変素敵だった。
値切った甲斐があったと思う。


「あと、おねーさんに、これ。お土産ね」

なんとマカオのお土産、スカーフをいただいてしまった!

このお店は女性に人気らしい。
マリコさんは常連の女性客だけにスカーフを買ってきたもよう。

紺と白のベースにピンクの花が散りばめられているスカーフは、私の愛用している紺のスーツにぴったりではないか。

春らしくて可愛らしい。


1時間以上も手入れをされ、私の肌は輝きを取り戻した。

産毛があるとどうも化粧水が吸収できないらしい。
最近の肌の不調は産毛が原因か?
あと、ホウレイジワが消えたのが嬉しい☆


「おねーさん、また来てくださいね」

マリコさんの優しい笑顔に送り出された。

外は生ぬるい風が吹いていて、私はあのスカーフを靡かせる自分がそう近い内に来ることを思った。
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