世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

飛び交う銃弾

2009年02月23日 | Weblog
イライラ。
イライライラ。

自分でも理由が分からないんであるが、イライラしている。
イライラをもたらす銃弾は、働いている以上、回避することは難しい。

「そんなこと、私に言われても…」

という言葉をぐっと圧し殺す。
その連続。

「じゃあさ、あんたがやってよ」
という言葉をぐっと飲む。
その連続。


頭上を飛び交うイライラ銃弾をまともに受けていていたら身が持たない。

首を傾けることが唯一の回避方法だと、今日、なんとなく知った。


銃弾から守るために。
避けるために。



作られた微笑みをたたえ、小首を傾げる私のすぐ上を、明日も明後日も、銃弾は飛び交うんだろう。
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春一番 耳元吹き抜ける

2009年02月23日 | Weblog
先日、春一番が吹いたのが嘘のような今日の寒さ。

春一番といえば、渡辺美里の「卒業」

小室さん作曲の名曲。


もうすぐ卒業式シーズンだ。

小学校から大学まで、私は様々な卒業式を体験してきたが、一番思い出に残っている卒業式は…中学校。

正確には、その翌日。

最終的な進路を担任に報告するために生徒はもう一度学校に行く。
中学校の最後の制服姿で。

私は密かに好きだった男子に
「第2ボタン、くれよ」
と迫った。

「え…」
戸惑う内気なM君。

私と彼は隣同士の席だった。

バレンタインデーにチョコはあげなかったが、ポケットティッシュはあげた。

ポケットティッシュの青春。

授業中、彼があまりにももぞもぞと鼻水を流しているもんだから。

それはそれは。
華厳滝状態であった。

私に母性が宿っていたと仮定するならば、あのときが最初で最後の母性の開花だと思われる。

鼻水を垂らしている彼を見捨てることができなかった、私の幼き母性。


なかなかボタンをくれない彼。

私の友達数人が彼を取り巻いて

「いいじゃん、ケチ」
「亮子さんにあげなよ」
「他にあげる人いないくせに」

と迫った。

恐るべし、女子の力。
ちょっとした恐喝である。

「大切にするならば…」

と、裏ボタンを外しながら承諾する彼。
強奪成功。
トラトラトラ。


いまだに大切に持っているよ。
約束は守ってるよな?私。

とっくに卒業した想いだけど、ときどき思い出す。

甘酸っぱい想い出。


後日談

5年後の飲み会ですっかり酔った私は彼に絡んでいたらしい。

先日、掃除をした際に発掘された、FRIDAYばりに撮影された証拠写真を私は顔を赤らめて見るのだった。
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