世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

考えても仕方がない

2012年08月24日 00時02分48秒 | Weblog
心療内科デー。

心療内科に行く前に喫煙所の前にある自販機のジュースの種類がマニアック過ぎて激写。
ホワイトクリームソーダのクマの絵が可愛いということもさることながら、隣の「愛のスコール」って…。どんな味だよ?



待ち時間、まさかの5時間。記録更新。

待ち時間は、角田光代の「それもまたちいさな光」を読んでいた。
北海道旅行の移動の際も、彼女の本を一冊読了した。読みやすいのである。

凄く共感した部分があったので抜粋。

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世の中の三十五歳って何を考えているんだろうなと、走りながら仁絵はちらりと思う。二十歳と変わらない、私たちのようなことではないだろう。キャリアとかスキルアップとか人生とか、きっと高尚でかっこよくて大人びたことなんだろうなあ。自分と珠子だけ、なぜか置いてきぼりになってるんだろうなあ。そんなふうに思う。

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さて、診察。
クマ医師、ちょっと日焼けしていた。
夏休み、どこに行っていたのだろうか。気になる。

まずは秘書検定準一級に受かったことを報告。
彼の受験指導があったから受かったようなものである。
「わあ!!!よかったですねえ」
と、握手。
クマ医師は、クマのような体型をしているので、なるほど、指もぽにょってる。
ぽにょ指を握りながら、
「いや~、先生の受験指導のおかげですよ」
と言ったら、超喜んでいた。
心療内科でクマと握手!


色々言いたいことはあるのだが、彼の前に座るとどうだろう。
相談が幼い愚痴と思えてしまう。よって、何も言えない。


そう、心療内科医が出来ることは、あくまでも内面(考え方)を治すこと。
私の人生をミナクルに…たとえば、上司から信頼を得たり、出世したり、給料が上がったり、人間関係が円滑にいったり…そんなふうにさせることは、医者はできない。

「考え方」を矯正→その結果、「ミナクルにもなっかもな。まずは実践してごらん」という場所なのである。心療内科は。

だからいつからか、彼に言わないでいることが増えた。
限られた時間内で、いかに分かりやすく自分の状況を伝えるかということに注力している。


あと、
いくら考えても仕方がないことってある。
そういうことを考えても時間の無駄だ。
「考えて」→うまくいくこと
「考えて」→仕方がないこと
をまず、判断し、後者だったら「考えても仕方がない」とすっぱり思考停止することを勧められた。

医者が云うのだからそうなのだろう。


たとえば他人の心。
自分じゃどうすることもできない。
「あの人は私をどう思ってるのだろうか」
「私、周囲にはどのように思われているのだろうか」
と考えがちなのだが、そこは割り切って、考えない。
他人の心は他人のものなのである。
自分の力でどうこうすることなんてできないのである。

これぞ悟りの境地。
心療内科って宿坊なのかもなー…。



「夏休みはどうされていましたか?」
と、クマ医師。
これ、毎年訊かれるんだよな。
先生こそ、どこに行っていたのだろう。ハワイ?それともロンドン???


「北海道に一人旅に出ていました」
と私。
続けて、
「待合室に置いてある旭山動物園の本を読んで行きたくなったのです。あと登別クマ牧場です」
と報告。
おいおい、小樽と函館は無視かよ、自分。あんだけ楽しんでいたじゃないか。
そこまでクマ好きをアピールしてどうするよ?


「ああ、本。ありますねー。うっふっふ」
とクマ医師。

「あの本を読んでいなかったら、きっと北海道には行かなかったでしょう」
と、嘘とも本当ともつかぬことまで報告。

でもね。
どんな動物園にいるクマよりも、クマ医師は一番見ていて飽きないクマだ。
これ、真実。


処方変更なし
パロキセチン、ゾルピデム酒石酸塩、防風通聖散、ラベプラゾール


明日は飲み会(夏の大反省会)だ~!!
飲むぞ~!!



今日はこんな気分。

花・ひらく夢 - 大貫妙子

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