世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ヒグマの母子

2014年08月03日 22時01分06秒 | Weblog
カーテンを開けた途端、二日酔いの眼に飛び込む葉月の光。眩しい。
布団を干して、掃除機をかけ、顔剃りに出かけた。

私は、一ヵ月半に一度、顔剃りをしてもらっている。
マリコさんという逞しいオバチャンが経営している近所の理容店での産毛と角質の除去である。
顔剃りをするようになり、ニキビができにくくなった。化粧水の浸透もよいらしく、肌だけは誉められる。
先々月、マリコさんに「お中元」を差し上げたので、今日は彼女の気合の入れっぷりが違かった。
いつも丁寧なのだが今日はいつも以上に丁寧にやってもらえた気がする。

マリコさんの長女の話をしていたら彼女が帰ってきた。
パックが乾くまで、三人でコーヒーをすすりながらガールズトーク。
「豪快にお金を使っていたら、引き落としの額が相当な数値になり、心がざわつきました」
とお嬢さん。
淡々としているのだが、言葉の端々が面白い。
「まったく嫌だよ、この子ったら、もう」
と文句たらたらのマリコさん。
家族の数だけ物語はあるということをこの店に来ると感じさせられる。


仕上がった肌はモチモチすべすべ。
ボーボーだった首の毛もすっきりしたので明日からポニーテールが堂々とできる。



21時からNHKスペシャル「知床 ヒグマ運命の旅」を観る。

イチコという母熊の元で育ち、独り立ちしていった二匹のヒグマ・クロとシロ。
生後二年でクロは独り立ちし、シロも少し遅れて母の元を去った。
しかし待ち受けていたのは過酷な運命。
やがて人が住む場所に下りてきてしまい、二匹ともそれぞれ駆除されてしまう。
そして2014年春。イチコの足元に新たにきらめく子熊の命があった。

クロとシロの運命がかわいそうで流涕していたのだが、でも泣きながらそれは違う、とも思った。
これは繰り返される命の一つだと自分に言い聞かせた。

クマとの共存の為に働く方(知床博物館 増田泰氏)やハンターの方たちの苦悩を知った。
地元の人の不安もリアルに取り上げられていた。
「かわいそう」という言葉だけでは処理できない現実がそこにはある。

胸が張り裂けそうなほど後味が悪かったが、でもとても考えさせられる番組だった。
4年間も特定のクマを追い続けたスタッフの力も凄い。



さて、明日からまた新しい一週間が始まる。
週末にリフレッシュできたので乗り越えられそうな気がする。
暑いけど頑張ろう!!

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