世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

旅ブログ

2014年08月23日 | Weblog
昼過ぎに起きて、旅ブログを更新した。
終了して時計を見たら20時だった。
ふぅ~っ。

青池での一枚。本当に綺麗だった。



みちのく一人旅 1

2014年08月23日 | Weblog
8/14

8時台のはやぶさで北上。


10:37新花巻駅到着。まずは駅前で一服。
駅のロッカーが小さく、大きいサイズのロッカーは使用されていたので観光案内所に預けた。

20分ほど歩き童話村に到着。


そこからシャトルバスに乗り宮沢賢治記念館へ。
まずは腹ごしらえ。
記念館の隣にある山猫軒ですいとんを食す。おつゆが甘みがあって美味しかった。





宮沢賢治記念館。





玄関に張ってあったポスター。



宮沢賢治の原稿を見ることができ、字のクセや何度も推敲している形跡などがよくわかった。
最大の理解者だった妹を亡くした「永訣の朝」は読んでて泣けた。
「あめゆじゅとてちてけんじゃ」

砕石工場の営業マン時代、作った広告なども見ることができた。
賢治のイラスト、かわいい。

37歳で他界した宮沢賢治は人生をフルに生きたのだと思う。
音楽、美術、タイプライト、エスペラント語、農業学、鉱物学などを勉強し、本当に濃密な人生だった。
今36歳の私は彼の人生の足跡をたどり、感慨に耽ってしまった。



イーハトーブ館へ。


この勾配が殺人級に怖かった。一度転んだらそのままずっと転がりいく感じ。



歩いて駅に戻り、大きいロッカーが空いていたのでそこに荷物を入れる。
タクシーでイギリス海岸に行くも、水かさが多く、想像していたのとは違っていた。嗚呼、プリオシン海岸・・・。
ひたすら歩き、やぶ屋で宮沢賢治が好物だったという「天ぷらそば&三ツ矢サイダー」を堪能。




土佐かつおのだしがよくきいている。天ぷらもふわふわしてて美味しかった。


そういえばうちの祖母(明治生まれ)が三ツ矢サイダーをよく飲んでいた。歴史がある飲み物なのだ。

釜石線で新花巻駅へ。
駅前で缶コーヒー片手に一服していると「星めぐりの歌」が大音量で流れてきてびっくり。




19:16、新花巻駅を出発。
やまびこ99号、はやぶさ29号。

新青森駅に到着する直前、急に孤独感と不安感に襲われる。
あの感覚は上手く表現できない。


21時半。
弘前到着。

駅ではりんごが出迎えてくれた。


ねぷたも。


ホテルは駅前だったので超便利だった。
憧れの弘前に来ているんだ!という興奮は私をなかなか寝付かせてくれなかった。


みちのく一人旅 2

2014年08月23日 | Weblog
8/15
東横インの朝食。おにぎりが美味しかった。


弘前を歩く。
4年前、桜を観に弘前城へは行ったことはあるが街を散策するのは初めて。
外は生憎の雨。


軒先のもみじ。紅葉が始まっている。


小学校の庭の桜。さすが桜の町。
花は咲いていないのだけれども、ふと桜の香りがした。



旧制弘前高等学校外国人教師館。







弘前高校付近を歩き、雨が強くなってきたので観光館で雨宿り。
ねぷた。大きいなあ。






青森銀行記念館





旧弘前市立図書館




旧東奥義塾外人教師館。


ここのレストラン「アンジュ」で食したフレンチが美味しかった。
りんごのスープが特に。世の中にはこんなに美味しいものがあるのだなと思った。


お肉も柔らかくてとろけそう。


りんごのシャーベットは想像を絶する爽やかさであった。


旧東奥義塾外人教師館2階。
子供の頃憧れた世界。



津軽路で母におせんべいを買う。4年前来たときに食べて美味しかったとのこと。
近くのねぷた村で金魚ちょうちんを購入。


弘前城は深い緑に囲まれ、気品に満ち溢れていた。
今秋からはじまる石垣修理は10年かかるらしい。
弘前城が動く










岩木山が見えた。



不思議な美容室を発見。
クマの写真が・・・!「ヒトと仲良くしたい」とのこと。私もクマと仲良くしたい。



藤田記念庭園。
弘前市出身の藤田謙一氏が1919年(大正8年)に別邸を構える際、東京から庭師を招いてつくらせた江戸風な景趣の庭園。

将棋の羽生さんがここで対極をしたらしい。








洋館も素晴らしい。







その後、道に迷って疲れたので、弘前大学医学部附属病院からタクシーでホテルに戻った。
運転手の津軽弁に胸キュン。



一服して、温泉セットを持って五能線に揺られて板柳へ。
車窓に流れるのはりんごの木々。

板柳は死刑囚・永山則夫の育った町。自らの貧困と虐待を綴った彼の書「木橋」を読んで以来ずっとここに来たかった。その木橋もこの目で目撃。則夫が育った「マーケット長屋」は取り壊されていたけど、町を歩いているときにふと幼い則夫がこっちを見ているような気配を感じた。ガイド本はなく、「木橋」に描かれている則夫の当時の板柳の地図だけが頼りだった。


板柳駅。


木橋(幡龍橋)を渡る直前。






水かさが増している岩木川。N少年(則夫)が新聞配達をする際に渡った。



役場の隣の公園。
ベンチがりんご。池にもりんご。




板柳駅前には温泉がある。優しいおばちゃんが番頭をしている、女学校の建物を移築した板柳温泉は風情満点。湯は少ししょっぱかった。地元のおばちゃんたちが背中を流し合いながら喋る津軽弁を聞きながら湯に浸かった。湯は容赦なく熱く、15分も入っていると貧血を起こしそうになる。





20:20の板柳発の電車に乗る。
ほぼすっぴんで電車に揺られてホテルに到着。
エレベーターで一緒になった小学生ぐらいの男の子が元気に挨拶してきてくれ、心がほっこりした。

この晩は頭痛が酷く、ロキソニンを飲んだ。
スマホの万歩計は30,000歩を記録した。




みちのく一人旅 3

2014年08月23日 | Weblog
8/16

さようなら弘前。
9:28の弘前発で五能線に揺られ、鯵ヶ沢を目指す。
発車メロディーが涙腺を刺激する。
弘前駅 発車メロディー「津軽じょんがら節」


次回来る時は津軽三味線を聞けたら良いなと思った。


鯵ヶ沢駅からは代行バスで深浦へ。
土砂崩れがあり、五能線は途中運休している。復旧には1ヶ月を要するらしい。


ひたすら日本海沿いを行く。






深浦駅でバスの乗りかえ。時間があったので焼肉屋で昼食。海を眺めながら豚丼を食べた。
そしてまたバスで十二湖を目指す。
民家の軒先などを通過する。「嗚呼、私が普段会社で働いている時間、ここではこんな時間が流れているのだなあ」と思った。

無人駅に到着するたび、バスに乗っている車掌さんが下車して「○分発のバスですよ~」と声を掛けていた。
僅かな疑問にも快く答えてくれてありがたかった。
バスはほぼ定刻どおりに各駅を出発し、十二湖駅に無事に到着。

駅前の荷物置き屋さんに荷物を預けた。そこのおばあちゃんがすごく優しかった。

またバスに乗る。
ここで虻に追いかけられた。
怖かったな、虻。


青池。


これが見たかったのである。









十二湖駅のそばから眺める日本海。


バスに揺られ、東能代を目指す。


サウダージ的世界。



日本海のさざなみと夕暮れに心が満たされる。






東能代駅で時間を潰す。


近所で盆踊りが開催されているのだろうか。駅前で一服していると、聞きなれない音楽が聞こえてきた。
嗚呼、遠くに来たのだと思う。

駅の待合所でエンドレスに流れていたCM。
遠距離恋愛中のリア充。音楽が良かった。
秋田新幹線「こまち」TVCM 2014.3.15ダイヤ改正「ありがとうキセキ」篇 30秒Ver 出演:三浦サリー



20:05秋田駅到着。


時刻表とにらめっこのハードな一日だった。



みちのく一人旅 4

2014年08月23日 | Weblog
8/17
秋田駅から出る男鹿半島一周のバスツアーに参加。

なぎさコース。
寒風山回転展望台ー真山神社・男鹿真山伝承館・なまはげ館-西海岸経由ー秋田駅東口。


バスガイドさん(秋田美人)の「リンゴの唄」が超上手だった。あの唄のリンゴは秋田のリンゴを歌ったものらしい。
他にもババベラアイス発祥の地が秋田だということなど詳しく教えてくれた。その日のNHKのど自慢は男鹿で行われていることも彼女から教えてもらった。秋田弁の講座も面白かった。


なまはげさんのウェルカム。大きい!!



寒風山回転展望台




八郎潟などを観た。


展望台にいたなまはげさん。かわいい。



真山神社
神主さんによるガイド。








伝承館のなまはげライブはこの上なく愉快痛快。
迫力があるなまはげの様子に子供たちはみんな大絶叫。
なまはげ台帳は超ツボ。嫁のミツコも。

[HD]なまはげ体験ノーカット~男鹿真山伝承館~




なまはげ館でなまはげ変身もして、大満足。


悪い子いねがー!!!!


駐車場のバスに向かうとき、青森からバス旅行に来ていたおじさん一行に「お姉さん、嫁のミツコだろ?!」と突っ込まれた。


海岸沿いを行く。
バスガイドさんの話が非常に巧く、合川南小学校の津波の事故の話や椿の悲恋話に思わず涙が出てきてしまった。


鰐岩。この鰐さんは女子とのこと。かんざしをつけているから。


けっこう断崖絶壁。冬場は地元の人でさえこの道は通らないとのこと。



まったり。雨が降り出してきた。



ポートタワー・セリオン
窓にはガラス6000枚を使っているらしい。




秋田駅の駅ビルできりたんぽ鍋を堪能。
秋田比内地鶏や




黄色いものはキンカン。鶏の体内で成長途中の卵のこと。卵の濃い味がした。
嗚呼、この味!4年前初めて食べたきりたんぽ鍋。あのときの感動がよみがえるっ!!!

秋田駅の土産屋を見て、ホテルに戻った。



みちのく一人旅 5

2014年08月23日 | Weblog
8/18
旅5日目。最終日。
コンフォートの朝食はクオリティが高い。
ワッフルは自分でオーブンを使って焼ける。
美味しい。


10:06の新幹線で角館を目指す。
そこから秋田内陸縦貫鉄道で阿仁マタギ駅へ。
乗りかえ時間が僅かでロッカーに荷物を預けられないのではないだろうかという不安があったのだが大丈夫だった。

秋田内陸縦貫鉄道は車内アナウンス付。
十二段トンネル(5697m)は秋田県内で最も長いトンネル。
直線のトンネルなので、 数キロ先の前後の出口が見える。名物らしい。

田園地帯を走る電車。幾つかの清流を渡る。夏の光を受けて流れる水の美しさといったら、まさに日本の夏の原風景とでも言おうか。

阿仁マタギ駅からは電話で予約していたので温泉施設のスタッフの方が迎えに来てくださった。
「お客さんのようにクマ好きな人が全国から来ますよ。お一人の方が多いです」とのこと。私みたいな人、やっぱりいるんだな。


くまくま園、到着。


ヒグマの花子。美人。映画に出ていたクマのお嫁さんらしい。



ツキノワグマコーナー。
どのクマも愛嬌が良かった。


餌を投げ入れる。

「こっちこっち」


「こっちも」


愛くるしい。

ヒグマは時々喧嘩をしていた。唸り声にちょっとびびった。


ちょこん。


バイバーイ!



シャトルバスのお兄さんが「ぜひお客様にぴったりの撮影スポットがあります」と言うので温泉で下ろしてもらった。
そのロビーではツキノワグマの剥製とハグができるとのこと。
「おーよしよしよし・・・」とムツゴロウさん状態になる私。
興奮。
ツキノワグマの硬くて真っ直ぐな毛並みの感触はまだこの指先が覚えている。



温泉施設でお昼を食べ、お土産を物色。熊鈴とか売ってた。

打当温泉マタギの湯の前にあった神社。
くまくま。


ロビーに貼ってあったポスター。
「イタズ」・・・覚えている!!見てないけど。




阿仁マタギ駅を出発。






井上揚水の「少年時代」が似合いそうな風景。


駅のポスター。痺れる。マタギ。


角館に到着。
秋田内陸縦貫鉄道、素敵だった。




武家屋敷を徘徊。



質素な佇まい。

途中、田鉄でお土産を物色。
また駅前で生もろこしを購入。

17:58発のこまちで角館を出発。
こまち、速くてびっくりした。最高時速320キロとのこと。
気になっていた土地に行き、おいしいものを食べ、大満足の5日間だった。