世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

至福の顔剃り

2015年07月25日 23時50分50秒 | Weblog
昼過ぎに目覚めた。
カーテンを閉めていても、外の強烈な夏の光の気配を感じる。
再び目を瞑ると、青空に漂う雲がぷつりと切れる音まで聞こえてきそうな静かな昼。

むっくり起きて、まずは湯を沸かしてカップヌードル(トムヤンクン味)を堪能。
なにこれ、美味い!!

そしてネットと本と林真理子先生の小説(戦争特派員)を交互に見ながらベトナム旅行の日程を考えた。
大凡のプランが完成した。
一番困るであろうことは、あちらの金額の桁数である。3500000ドンといったように桁数がやたら大きい。電卓持参、確定。

一人でホーチミン。
改めて考えると、自分、帰ってこられるのかと少し不安になる。


夕方、近所の理容店に行く。
私はここでコンスタントに顔剃りをしてもらっている。
1ヶ月半もすると、鼻の下や耳の前の頬あたりにうっすらとした何かが生える。男性ホルモンが分泌しているのだろうか。

店まですぐなのだが、とても暑くてフラフラした。
日傘をさしていてもアスファルトからの照り返しがきつくて、半目で歩行。

店主マリコさんは今日も元気だった。相変わらず、マシンガントークを私の顔の上でぶっ放していた。
「もう、本当、嫌になっちゃうわよおお」が口癖で、でも、どんな愚痴でも落ちに結びつけるスキルが凄い。
前向きな人なのかもしれない。

それにしてもシャボンを塗られた後、蒸しタオルを押し当てられる至福は筆舌しがたい。
そして剃り剃りタイムも気持ちがいい。
だいぶ前、彼女が病気になり閉店が続いたときに他のお店にも行ってみたのだが、やはり彼女のがっつりとした剃りっぷりに惚れている身としては物足りなさを感じた。

襟剃り→顔剃り→マッサージ→パック
眉毛も綺麗に整えてくれ、これで2千円ちょっと。
今日は、しっかりと襟剃りをしてもらったので、これからポニーテールもできる(あまりしないけど)。
肌もモチモチすべすべ、指が吸い付くほどになった。

帰宅してポストを開けると母ヨーコたんからワンピースが届いていた。
私にぴったりだと思って買ってくれたらしい。
アリスバーリーの花柄のワンピース。
父が「まさに亮ちゃんらしいね」と言ったそれは着てみると私らしさ全開であった。ありがとう。




この、ほわわ~んとした感じが好き。


少し大きいので詰めなければいけないのかもしれない。


顔もさっぱりしたことだし、明日はお出かけしましょう。

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思考の線上で

2015年07月25日 14時44分16秒 | Weblog
昨年の7月。父方の伯父の葬式に参列した。
伯父は現役時代、大きな会社の役員だった。
株主総会にも出ていたはずだ。

亡くなる10日前、株主総会の打ち上げで珍しく悪酔いした私はぼんやりとした頭で病床にある伯父を思った。
壇上にいて議案の審議の後に礼をしていたはずのかつての伯父を思い描いていたのである。
現役引退後、ようやく静かな日々を送ろうとしていた矢先に胆管がんが見つかり、入退院を繰り返していた伯父。

葬式のあと、伯母の話では、私が伯父を思っていた日、伯父は私のことを話していたらしい。
嗚呼、同時期。伯父と私は朦朧とする思考の線上で会っていたんだ。

去年一年間は年初に見た映画「かぐや姫の物語」のインパクトの大きさと伯父のことで、死を考える一年になった。

「かぐや姫の物語」の終盤に流れていた音楽「天人の音楽Ⅰ」を久々に聴き、改めて死を思うと同時に命の尊さについて考えている。

The Procession of Celestial Beings - The Tale of the Princess Kaguya OST