東京藝術大学美術館にて「うらめしや~冥途のみやげ展~」を鑑賞。
私が最初に「幽霊画」を観たのは小学校6年生のとき。
黒羽にある大雄寺で観た。
当時、雀宮では月に一度「ふるさと教室」というイベントが開催されていた。
年度初めに申し込むと月々のイベントに参加できるというもので、私は友人と参加を申し込んだ。
私がいた雀宮中央小学校以外の生徒も集まり、みんなで土器を作ったり、紙飛行機を作ったりした。
その一環で、遠足もあり、先の大雄寺に行ったのである。
黒羽山大雄寺「枕返しの幽霊」
この掛け軸の前で寝ると枕の向きが逆になるらしい。こえー。

当時ウブだった小6の私は本気で怖かった。この絵の物々しさも、その不思議現象も。
また、幽霊@夏休みといったらお昼の番組「あなたの知らない世界」
怪奇現象をドラマ仕立てで放送するもので、小学校時代の夏休みはこれに夢中になった。
母が茹でた素麺を食べたあと、子供たち(兄弟、従姉妹、近所の子たち)とキャーキャー言いながら観た。
「この世に地獄があればこそ、あの世にも地獄が続く
生と死の二つの世界を人の心はつないでいる
人は死んでも、人の恨みや呪い悲しみはけして消えることはない
死んだ者たちがよみがえるとき、あなたは本当の人の世を知ることが出来る
それが、あなたの知らない世界」
というおどろおどろしいナレーションも脳の片鱗に記憶している。
今、怖いのはこの暑さである。
今日も暑く、外に出るのは怖かったのだが、意を決して外出。
・・・う~ん、やはり暑い。
幽霊画を見たら少しは涼しくなるだろうか。
そんなことを思いながらの上野上陸。
堂々たる佇まいの東京国立博物館。

黒門は凛としてかっこいい。

東京藝術大学美術館に到着。汗をかきすぎて、すでに胸元辺りが塩でざらざらする。
チケットを購入。
「うらめしや展、大人一枚」
・・・自分で言っててなんだかウケる。
幽霊というと、長い黒髪・白い着物・足がない・・・の三点セットが主だが、作者ごとにその特徴があって大変面白かった。
鏑木清方「朧駕籠」

鏑木清方の絵、好き!!怖いのだけれども美しい。うっとり。
月岡芳年「うぶめ」

うぶめとは出産時に命を落としてしまった女性のこと。
この絵の赤ん坊の足が元気いっぱいなのに対し、母親である亡くなった女性の背中は儚げ。
血液が付着した腰巻が生々しい。
歌川広重「瞽女の幽霊」

「瞽」の読み方及び意味が分からなかった。題名の下に記載されている英訳を見たら「A blind female street-singer」と書いてあり、納得。
瞽女(ごぜ)と呼ぶ。
絵の中の彼女に「どうして恨めしいの?」と何度も尋ねた。物悲しい三味線の音色が聞こえたような気がした。
松岡映丘「伊香保の沼」

一見とても綺麗な絵。でも心がそわそわする。
絵の中の女性に吸い込まれていきそうなぐらいの強さがある。
沼のほとりに佇み、次第に蛇へ化していく女性らしいのだが、目が既に蛇っぽい。
水に浸している指の様子、着物の絵柄の精緻さ、そしてこの目。とても不思議な作品だった。
松岡映丘は柳田國男の実の弟らしい。
鰭崎英朋「蚊帳の前の幽霊」

いわずもがな、幽霊だよね。これ。
背筋が凍る。怖いのだけれども、やはり美麗。
他にもたくさんの展示があった。
37年間、色々あった。
だけど死んでまでも自分の恨みを現世の人にアッピールしたいことって、今のところ、私にはあまりない。
そりゃあ、ムカつくこともあったし、「あいつ滅びればいいのに」って思うこともあるが、この展覧会に登場する幽霊さんたちのように「うらめしや~」と化けて出るほどのバイタリティは私にはないのかもしれない。暑いし。
それはそれで幸せなのだ、きっと。
幽霊「うらめしや~」
吉熊「すいません・・・」

これは今日は観られなかった上村松園の「焔」
エレベーターのボタンを見て吹いた。グッときた。

グッズ売り場を徘徊。
その名も「冥途ショップ」!!やべー、これ、じわじわくるわー。

冥途のみやげチョコレート。素敵すぎ。

外の看板。
うらめしや展はインパクトあるな。

東京藝術大学

稲荷神社の前を通り過ぎる。

上野は外国人がたくさんいる。どんなところを観光しているのだろうか。
不忍池を散策しようと歩いていたときに変な翁に声をかけられた(推定75歳)。
しかも、すげーナチュラルな感じで背後より声を掛けてきて、心の中で「翁、やるな」とある意味感心をしてしまった。
何をしに?と聞かれたので、「蓮を観に行くんです」と返答したのだが「一緒にいてもいいですか?」としつこい。
暑くてイライラしていたのもあり、そしてあまりのしつこさに癇癪を起こしてしまったので「悪いんですが、私、一人じゃないと嫌なんです!!」と強めに言った。もう、何なんだろう、一体。
蓮は見ごろなのだが夕方だったので花はすでにまどろんでいた。


「♪ざわわ~ざわわ~」
・・・吉熊、それ、さとうきび畑じゃね?

都会との融合。



猿まわしをチラ見。

夕御飯タイムだったので、アトレに入っている一蘭でラーメンを食する。
15分ほど待っただろうか。ここでも外国人観光客が多く並んでいた。
先週も華原朋美のコンサートの後食べた一蘭。・・・ハマっている?
ここは味やねぎの種類、麺のかたさをオーダーシートに書いて提出する。

美味しい~!!たまらない!!とんこつ味。
今日は一人前にして替玉は頼まなかった。でもお腹いっぱい。最後の一滴まで飲み干した。
嗚呼、やはり美味しいものは美味しいなあ。

土日も終わってしまった。
けっこうたくさん寝た上に久々の美術鑑賞もできてリフレッシュできた。
来週もやることがたくさん。
某業者、仕事しないと「熊女」になって化けて出るからな!!覚えておけ!!うらめしや~~。

私が最初に「幽霊画」を観たのは小学校6年生のとき。
黒羽にある大雄寺で観た。
当時、雀宮では月に一度「ふるさと教室」というイベントが開催されていた。
年度初めに申し込むと月々のイベントに参加できるというもので、私は友人と参加を申し込んだ。
私がいた雀宮中央小学校以外の生徒も集まり、みんなで土器を作ったり、紙飛行機を作ったりした。
その一環で、遠足もあり、先の大雄寺に行ったのである。
黒羽山大雄寺「枕返しの幽霊」
この掛け軸の前で寝ると枕の向きが逆になるらしい。こえー。

当時ウブだった小6の私は本気で怖かった。この絵の物々しさも、その不思議現象も。
また、幽霊@夏休みといったらお昼の番組「あなたの知らない世界」
怪奇現象をドラマ仕立てで放送するもので、小学校時代の夏休みはこれに夢中になった。
母が茹でた素麺を食べたあと、子供たち(兄弟、従姉妹、近所の子たち)とキャーキャー言いながら観た。
「この世に地獄があればこそ、あの世にも地獄が続く
生と死の二つの世界を人の心はつないでいる
人は死んでも、人の恨みや呪い悲しみはけして消えることはない
死んだ者たちがよみがえるとき、あなたは本当の人の世を知ることが出来る
それが、あなたの知らない世界」
というおどろおどろしいナレーションも脳の片鱗に記憶している。
今、怖いのはこの暑さである。
今日も暑く、外に出るのは怖かったのだが、意を決して外出。
・・・う~ん、やはり暑い。
幽霊画を見たら少しは涼しくなるだろうか。
そんなことを思いながらの上野上陸。
堂々たる佇まいの東京国立博物館。

黒門は凛としてかっこいい。

東京藝術大学美術館に到着。汗をかきすぎて、すでに胸元辺りが塩でざらざらする。
チケットを購入。
「うらめしや展、大人一枚」
・・・自分で言っててなんだかウケる。
幽霊というと、長い黒髪・白い着物・足がない・・・の三点セットが主だが、作者ごとにその特徴があって大変面白かった。
鏑木清方「朧駕籠」

鏑木清方の絵、好き!!怖いのだけれども美しい。うっとり。
月岡芳年「うぶめ」

うぶめとは出産時に命を落としてしまった女性のこと。
この絵の赤ん坊の足が元気いっぱいなのに対し、母親である亡くなった女性の背中は儚げ。
血液が付着した腰巻が生々しい。
歌川広重「瞽女の幽霊」

「瞽」の読み方及び意味が分からなかった。題名の下に記載されている英訳を見たら「A blind female street-singer」と書いてあり、納得。
瞽女(ごぜ)と呼ぶ。
絵の中の彼女に「どうして恨めしいの?」と何度も尋ねた。物悲しい三味線の音色が聞こえたような気がした。
松岡映丘「伊香保の沼」

一見とても綺麗な絵。でも心がそわそわする。
絵の中の女性に吸い込まれていきそうなぐらいの強さがある。
沼のほとりに佇み、次第に蛇へ化していく女性らしいのだが、目が既に蛇っぽい。
水に浸している指の様子、着物の絵柄の精緻さ、そしてこの目。とても不思議な作品だった。
松岡映丘は柳田國男の実の弟らしい。
鰭崎英朋「蚊帳の前の幽霊」

いわずもがな、幽霊だよね。これ。
背筋が凍る。怖いのだけれども、やはり美麗。
他にもたくさんの展示があった。
37年間、色々あった。
だけど死んでまでも自分の恨みを現世の人にアッピールしたいことって、今のところ、私にはあまりない。
そりゃあ、ムカつくこともあったし、「あいつ滅びればいいのに」って思うこともあるが、この展覧会に登場する幽霊さんたちのように「うらめしや~」と化けて出るほどのバイタリティは私にはないのかもしれない。暑いし。
それはそれで幸せなのだ、きっと。
幽霊「うらめしや~」
吉熊「すいません・・・」

これは今日は観られなかった上村松園の「焔」
エレベーターのボタンを見て吹いた。グッときた。

グッズ売り場を徘徊。
その名も「冥途ショップ」!!やべー、これ、じわじわくるわー。

冥途のみやげチョコレート。素敵すぎ。

外の看板。
うらめしや展はインパクトあるな。

東京藝術大学

稲荷神社の前を通り過ぎる。

上野は外国人がたくさんいる。どんなところを観光しているのだろうか。
不忍池を散策しようと歩いていたときに変な翁に声をかけられた(推定75歳)。
しかも、すげーナチュラルな感じで背後より声を掛けてきて、心の中で「翁、やるな」とある意味感心をしてしまった。
何をしに?と聞かれたので、「蓮を観に行くんです」と返答したのだが「一緒にいてもいいですか?」としつこい。
暑くてイライラしていたのもあり、そしてあまりのしつこさに癇癪を起こしてしまったので「悪いんですが、私、一人じゃないと嫌なんです!!」と強めに言った。もう、何なんだろう、一体。
蓮は見ごろなのだが夕方だったので花はすでにまどろんでいた。


「♪ざわわ~ざわわ~」
・・・吉熊、それ、さとうきび畑じゃね?

都会との融合。



猿まわしをチラ見。

夕御飯タイムだったので、アトレに入っている一蘭でラーメンを食する。
15分ほど待っただろうか。ここでも外国人観光客が多く並んでいた。
先週も華原朋美のコンサートの後食べた一蘭。・・・ハマっている?
ここは味やねぎの種類、麺のかたさをオーダーシートに書いて提出する。

美味しい~!!たまらない!!とんこつ味。
今日は一人前にして替玉は頼まなかった。でもお腹いっぱい。最後の一滴まで飲み干した。
嗚呼、やはり美味しいものは美味しいなあ。

土日も終わってしまった。
けっこうたくさん寝た上に久々の美術鑑賞もできてリフレッシュできた。
来週もやることがたくさん。
某業者、仕事しないと「熊女」になって化けて出るからな!!覚えておけ!!うらめしや~~。

