12/24 心療内科デー。
待ち時間7時間半。
昨日は待ち時間の最高新記録を樹立してしまった。
待合室の椅子が埋まるほどの混雑ぶりに「今日は0時を過ぎる」と確信。
待ち時間中は、年賀状書きをした。おかげさまで、無事に終了。
お腹が空いたので、コンビニでケーキを買ってきて食したり、本を読んだりしていた。
他の患者さんも何やらごそごそと食している。
まさかのチキンの香りが漂ってきたときには失笑してしまった。いくらクリスマス・イブだからといってチキンは・・・。
妹・芋子からLINEが着た。
23日に妹夫とクリスマス会をしたときのご飯が残ってしまったそうで、それを今から届けてくれるとのこと。
マジか!?
受付の人に再度外出の許可をいただき、ドアを出ると、妹が手を振ってやってきた。
まさか手ぶらで返すことはできず、クマケーキをコンビニで買って贈呈。
妹夫もクマ好きなので喜んでいたらしい。
待合室の死角でこっそりとオープン!!!
お~お~!
パエリアとケーキとポテトサラダ。
これは雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるレヴェルである。
明日食べようと、お預け。
私が陣取った席は診察室の前なので、患者さんの会話が筒抜け。
おしゃべり好きなおじいちゃんが
「先生は、こんな時間まで仕事をしてて大丈夫なんですか?」
と問い尋ねていた。
それに対し、クマ医師は
「人の話を聞くのが大好きなんです」
と笑いながら答えていた。
またある中年女性の患者さんの話が「女ののど自慢」レヴェルの泣けるもので、実際、聞いてて泣いてしまった。
大好きだったお父さんを中学生の時に亡くした・・・云々の話。
そんなこんなで・・・2時。
いつも寝ている時間である。
名前を呼ばれた。
診察は主に「クマ医師と振り返る2015」という感じだった。
つい先日も、苦手な人と絡まなくてはならずに、絡んだ結果、イラっとした。
クマ医師にそういう話をすると
「え?どうしてですか?」
としつこく聞いてくる。
「私のことが嫌いだからそういう態度を示すんだと思います」
と言うと、
「その人は他の人に対してもそうなのですか?」
「どうして嫌いだと思うのですか?」
と、五臓六腑を切り裂くメスのように思考を分析してくれる。
そして、アドバイスをくれる。結果、考え方・捉え方が変わってきた。
感情への反応も考え方次第で大きく変わることを知った。
この認知行動療法を10年間受けてきた私は、もう、そういう嫌なシチュエーションに遭遇すると勝手にクマ医師の声が聞こえてくるようになった。これを心の中で「クマ医師降臨」と呼んでいる。
幻聴ではない。
華原朋美の「はじまりのうたが聴こえる」状態である。
降臨のことを述べると、クマ医師ははにかみながら
「良い傾向だと思いますよ。ご自身でそうやって一回考えて感情に移すのは。うん。良いと思います」
と言ってくれた。
またマイスリーを減薬できたことについては褒められた。
深夜に密室で振り返る2015も終盤。
薬の確認をされてお終い。
ここ3年、クリスマス・イブは心療内科で過ごしている。
「いつもイブですよね。これ、つまらないものですが」
とプレゼントを贈呈した。
「あひゃ!いつもすいません」
とクマ医師。
ジュースをくれた。
「良いお年を」
と言い合って、ドアに手をかけた。
レジで会計をする前、診察室の中から包装紙を破る音が聞こえ、そしてクマ医師の「わぁぁぁあ」と言う声が聞こえてきた。
やがて診察室から、
「○○さぁん!!これ!凄いの、ほんと、すいません。わあああ」
と言葉になっていない、ニッコニコしたクマ医師が登場。
「面白いのでぜひ。先生、良いお年を」
と言った。
2015年のクリスマス・イブはとてもあたたかいものになった。
暖冬だからじゃない。
周囲の人たちの心づくしがきっと私の心をあたためてくれたのだ。
ありがとう。
メリークリスマス!!