世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

第九特別演奏会2015

2015年12月27日 22時38分55秒 | Weblog
久々によく寝た。
朝食は神戸ワインカレー。
ワインの香りが濃厚でハマりそう。




そして、今日は待ちに待った第九に行ってきた。
池袋の東京芸術劇場。


【会場】東京芸術劇場コンサートホール
【指揮者】小林研一郎[桂冠名誉指揮者]
【出演者】 
オルガン:石丸由佳
ソプラノ:菅英三子
アルト:栗林朋子
テノール:錦織 健
バリトン;青戸 知→健康上の理由により、福島朋也
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

【プログラム】
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
ヴィエルヌ:オルガン交響曲第1番よりフィナーレ
(以上2曲オルガン独奏)
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》


毎年、これを聴くために一年間頑張ってきたと言っても過言ではない。
夏にチケットを必死になって取る。


そのぐらい自分の中で価値があるイベントなのだ。
たとえばヴァイオリン。
普通の会社員である私はその楽器を生で見ることさえ珍しい。
ティンパニーもチェロもフルートも、普段、実際に目にすることが無い。
それら楽器の音を、しかも一流の人が奏でる音を、今まさに目の前で発せられる「生」で聴くことができるだなんて、やはり貴重なことだと思う。

第九を知ったのは小学生のときだ。
担任の先生がドイツ語で「喜びの歌」を教えてくれた(学級の歌だった)。
そのことを父に言うと、カセットテープを貸してくれた。
以来、ずっと聴いていて、耳に馴染んでいる。私にとって特別な曲になった。

第九は毎年、日フィル&コバケンのものを選んでいる。
コバケンの唸り声を聴くために。

この日はいつもよりヲサレをする。
花珠パールネックレスのご登場。


席は例年、無理をしてS席。
しかも今年は去年と同じ席でびっくりぽん!前から4列目。舞台を見上げる感じだ。


パイプオルガンの演奏は、神々しく、「ティロリー鼻から牛乳」のアレを十分に堪能できた。
両端の太いパイプから発せられる音は鳩尾まで鳴り響いた。


さて、第九。
第一楽章のはじめは誰でもそうであるように、指揮者の指揮棒の先端を凝視してしまう。
まるでそこから音が生まれてくる錯覚に陥った。
ベートーベンが「宇宙のはじまり」と言っていたのがよく分かる。
ビッグバンの瞬間がまさに目の前で起こったかのようだ!!

第二楽章はティンパニー、GJ!
リズミカルで大好き。

第三楽章は例年まったりしてしまうのだが、今年はそれに加えて、メロディ的に「平和への祈り」を想ってしまった。
年始のISの日本人殺人事件やフランスのテロなどを回想。

第四楽章へは間髪を入れず。
全身で「キター」と身構えてしまった。
合唱に入る前の焦らしっぷりがクセになる。
合唱でコバケンが観客席のほうへ指を差すと音の盛り上がりがそちらのほうへ移動するのが全身でわかった。
特にソプラノが超音波を発しそうなあの部分で感動のあまり、涙がちょちょびれた。


ヴァイオリン側の席だったので、ああここでヴァイオリンが入っているのか、など改めて知ることができた。
去年と同じ席だったのでヴァイオリン奏者の顔もなんとなく覚えている。

コバケンが全身を使いながらダイナミックに奏でる指揮にいつも力をもらえる。
炎の第九と呼ばれる所以が改めてよくわかった。

スマートでとても良い演奏だった。



Beethoven's 9th: Czech Philharmonic Part4

距離的にこのぐらいの席で聴けた。大満足。


喫茶店「伯爵」で好物の海老ドリアを食べるのも第九の日のお決まりだ。
とろとろしてて美味しい。


店頭に居るマネキンさん。来年もよろしく。



ルミネをぶらぶらし、ジュンク堂を徘徊。
原田宗典さんが新刊を出したことを知った。
面白かったので購入。
「メメント・モリ」


久しぶりの新刊。
原田宗典さんが逮捕されたときは絶望した。
病気のこともあり、こうして新刊を手に取れる日がくるだなんて・・・!
おかえり、と言いたい。


あと3日、出勤すれば正月休みだ。
頑張ろう!!!!!!

また来年、良い第九を聴けますように。