世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ノバラ座~9月16日~

2018年09月17日 | Weblog
今回のノバラ座の開催は9/11~16。
15・16両日は17時~イベント開催。
私は15日の昼過ぎに京都入りし、イベントに参加した。
翌日16日は他の場所に行く予定だったのであるが、今回のノバラ座があまりにも素晴らしすぎたので・・・急遽、予定を変更して、ノバラ座に帰ってきてしまった。

【15日】
ローマから帰国して、3日間出勤。その後京都に行くというハードスケジュールが決まったとき、「京都入りは遅めの新幹線で行こう」と思った。
ということで12時ぴったりの新幹線でGO!
新幹線は私にとって、非日常の乗り物。乗る前から興奮しているからね、もう。



吉熊「新幹線♪やっほい!」




ノバラ座のテキストを読む。




京都駅に到着。・・・なんだか蒸し暑い。
東京を出た時は雨だった。まあ、雨よりはいいけど・・・暑い。
今回のホテルは八条口前の、というか直結の京阪グランデ。


チェックインをしてホテルで一服をし、目指すは三条。
ライト商会さんへは1月のノバラ座以来、二度目の来訪。
烏丸御池駅からトコトコ歩く。汗だくになる。化粧が剥げる・・・。

着いた!!ちょっと迷ったけど。←二回目なのに迷う。


深呼吸をして、二階に上がる。
踊り場にレトロな自転車が。


ドアを開ける。
まず、真紅の薔薇の花びらが撒かれた床が目に入り、鎮座している非売品・売品のかわいいものたち、壁に貼られた麗しい野ばら先生のお写真が次々に目に飛び込んできた。この時点で軽く眩暈を覚える。













恐る恐る旋回しながら近づく。


そして、もうすっかり顔馴染みのノバ友、そして奥の方に野ばら先生にご挨拶。
野ばら先生にお土産を贈呈。
今回はローマで買ったローマ法王のカレンダーにした。
いつもその場で開けることはないのだが、この日は「え?何?」と白い紙袋を開ける野ばら先生。
「わあ」
って言った。
わあ。わわわわわわあああああああ←全俺が歓喜。
「行ってきたんだ?どうだった?すごいでしょ?」
と、人生初野ばら先生からの質問攻めに
「バチカンよりこちらの方が神々しいです」
と返答する俺。
「え~それはないよ」
と笑う野ばら先生。
・・・失神・失禁しそうだからね、マジで。










だいぶ以前に買って最近読み返している「恋愛の国のアリス」にサインを入れてもらった。
愛情たっぷりのサイン。


そしてハグをしていただく。
その時、嗅覚が甘美な香りをキャッチ。また「嗚呼、私はこの日のために老体をセルフSMしてやってきたんだ」と深く実感したのだった。

お買いものも楽しむ。
「NDMA」というラムネが入ったボトルは、嶽本野ばら先生が作るからこそ映える逸品だと思う。ふざけているのと真剣さが同居してるのに、ちゃんと美を成している。圧巻。






野ばら先生のトランプを購入。
そして切手。
これらを綺麗にラッピングしてくださった。
その行程を机越しに眺めていられる時間は、息をするのも忘れてしまうほど、とても甘やか。
すごく丁寧にかわいくラッピングをしてくださり、「私なんかのために・・・」と恐縮してしまう。















この空間、野ばら先生の心象風景に浸るために私はここまでやってきたのだ。




一通り見たり感じたりしたあと、1Fのカフェーでお茶をした。
野ばらシートで。(ライト商会さんと野ばら先生はずぶずぶの関係)




会計時、レジのところに鎮座していたこのワンちゃんの王冠も野ばら先生の手作りだと知る。





17時。イベント開始。
私は親友Kさんの隣に鎮座。野ばら先生のお話に、ときに顔を合わせて爆笑したり失笑したりする。
野ばら先生のお話は、「オチ」のつけ方が独特でじわじわくる。
好きの幅が狭い(マイノリティーすぎる)ので「映画『E・T』を見終えたことがない。というかETが出てくる前に見るのをやめちゃう」とか、もう、本当に好き。
ノバラ座開催のため手芸屋さんなどに通い詰めている自分は、女性に生まれたならばきっとカリスマ主婦として朝のワイドショーで紹介されていただろう、とか。
あと、今回のノバラ座BGMについて。今回のBGMは本当に素晴らしかった。あとでAamazonでポチるかも。

次回作のことも聞けた。楽しみ。












10分間の休憩の後、椅子を円状に並べる。
まずは讃美歌312番。
最初にはんちょおのKさんがソプラノリコーダーで奏でるんだが、これがまたすごい!演奏後、野ばら先生がニコって笑ったのが忘れられない。
みんなで合唱。
今日の参加者は12名。
緩い感じで真剣に歌う。

続いて発声練習の後演劇指導。
言葉にするのが難しい!
事前に送られてきたテキストのセリフを二人一組になって言い合うんだけど、台詞が
「この学園ー聖マリアンヌが売りに出されたという情報は?」
に対する答えが
「憶えていますか?友よー。いまはもうないけれど、かつてあった学舎で、私達は少女から大人へと移り変わるたった一度きりの美しい季節を過ごした」
だったり
「ウンチョコチョコチョコピー。ウンチョコチョコチョコピー。」
だったりを選択できる。




何回か繰り返して場が和んだら、次は紐で相手を縛りながら台詞を言い、それに対して縛られた人が台詞を言うという、なんつーか、とても高度なことを求められた。

で!!!!
こともあろうか、私が縛る人をし、野ばら先生が縛られるという巡り合わせになった!
原作が映画化された作家先生を「学食でカレーを食べていましたけれど、それが何か?」と言いながら麻紐で縛るという、非常にコアな体験をした。
14年前の自分に報告したら、信じてくれないにちがいない。
先生は私に縛られながら
「ウンチョコチョコチョコピー。ウンチョコチョコチョコピー。」
・・・鳥肌が立った。


「先生、すいません!!!!」
と謝ったら
「いいんです。芝居なので」
と優しくフォロー。野ばら先生のこういうところが好き。




みんなで野ばら先生トランプでババ抜きをする。
最初に、というか、カードが配られた瞬間に上がる私。
奇跡!!


ご褒美をいただいた。
嬉しいなあ。


ジョーカーの流れをみんなでその表情から推測するのが面白かった。


20時すぎ、お開き。
お写真を撮らせていただいた。


お足元は勿論ロッキンホースバレリーナ。



数人でライト商会さんの前で出待ちをする。


駅まで先生をお見送りするべく、みんなで歩く。
野ばら先生と歩く京都は、観光地を通り越してもはや聖地である。


仲良くなった女の子2名と地下鉄に揺られる。
いずれも素敵女子。

Nさんのクマさんをナンパする吉熊。

DD状態である。
DD(誰でも大好き)
嶽本野ばら『初音ミクの結婚』より「イニシャルDD」


京都駅のセブンイレブンで食べ物を買い、ホテルで食べる。
お風呂に入って1時半、就寝。

その前に、お土産を見てニマニマする。
ラッピングを剥がすのは躊躇われたのであるが、えいや!と目をつぶって開封。



ノバラ座~9月17日~

2018年09月17日 | Weblog
【16日】
8時に目覚める。目覚めの一服を吸い、支度をして朝食に行く。
色々なホテルの朝食バイキングを味わってきたけれども、ここのホテルの朝食のバイキングはピカイチ。
朝からにしんそばを食した。にしんそばなんて15年ぶりぐらい。







自部屋に戻り、一服。
さて、今日はどうするか。
・・・どうする、自分?
・・・決まってるじゃん。
・・・え、でも・・・
・・・でもじゃないよ。自分の心に素直になりなよ。
・・・行っちゃうかな、今日で最終日のノバラ座へ!!

ということで、この日もノバラ座に吸収される私なのであった。
ノバラ座、吸収力ぱねぇし。
ノバラ座はブラックホールか!?ダイソンか!?
そういうことで、吸い込まれるように私は烏丸御池駅で下車し、昨日と同じルートで三条のライト商会さんに赴くのであった。
ライト商会さんの1階のカフェーでアイスコーヒーをすする。
ノバ友集結!
色々お話しする。みんなプロ読者なので楽しい。






1時、ノバラ座オープン!!
野ばら先生に「すいません。また来ちゃいました」とご挨拶し、苦笑いをされた。
冥途のみやげとしてアテモノに興じる。
結果ははずれ。
「残念。ハズレでした。よかったですね」
と光るブレスレットを嵌めてもらう。
ほ、本当に・・・残念だけど交流が嬉しい。




暫く陳列されたものや空間、陳列されたものの説明文などを読む。
・・・あれ?目から汁が出てっけど?どうした、自分。
ちょうどBGMが切ない曲調を奏でていた時だったと思う。
2時間後にはこの空間とお別れして新幹線に揺られている自分は、明日からまたイライラする日々、くすんだ日常に何の疑問も持たずに溶け込んでいるのかと思ったら泣きたくなったのである。この切ないほど美しい世界を知ってしまったがゆえ、それはとても恐ろしいことに思えた。
だからできるだけ、この時間のこの空気を五感に吸収させようとした。












魂の双子。



ゴムゴムなクマさんのご遺体は7,000円。















数人の人たちにご挨拶し、ライト商会さんを去る。
野ばら先生は他のお客さんの対応をしていたのでご挨拶できなかった。

三条通り。
振り返るとまた泣いてしまうので、もう振り向かない。
烏丸御池駅を目指して、涙をこらえつつ前を向く。


野ばら先生の香水の香り、眩暈を誘因する紅い花弁、ノバ友、讃美歌312番、ウンチョコチョコチョコピーが初秋の光と涙を受けて、目の前でしゅわしゅわと溶けていくのが見えたような気がした。



京都駅到着。
ホテルで荷物を受け取り、駅の構内で急いで八つ橋を購入。お香も買った。

煙草を吸って売店でお酒とおつまみを購入。
乙女でありたいのに行動がオヤジ。


ノバラ座帰りだからだろうか。
車窓すらも神々しい。



19時少し前に東京駅に到着。

家に帰ってもアテモノのブレスレットは神々しく光っていた。



9/7にローマに飛び立ち、帰って来て京都に行くというハードな10日間。ずっと気が張っていたけど、終わった瞬間にどっと疲れが湧いてきた。
でも心地いいこの疲れは、自分が生きていることの証のように思え、そして「また生きて、みんな、野ばら先生に会いに行くんだ」という希望を与えてくれているのだと今、実感している。


またね!