世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

薔薇の花弁が積もる底から

2018年09月21日 23時09分51秒 | Weblog
朝からずっと雨。
秋雨が自己主張しているそんな陽気。
暑さから解放されてほっとしている。
今日は久々にスーツで出勤。
株主総会以来のスーツ。
首元が冷えるのでローマで購入したエトロさまのショールを首に巻いた。

ローマのエトロでのショッピングはこの夏(初秋)最大のミッション。
母がエトロのショールを持っていて私も欲しくなったのである。
金髪ショートのクールな店員さんにあれこれと見せてもらい、アドヴァイスをいただき、入手した渾身の一枚。
香港ではヴィトンのバレッタを、NYではモンブランの万年筆を、と旅先での思い出をなるべく形にしてきた。

たしかに高いものは後々愛用できて重宝するのだが、それ以上に、普段は無縁に近いお店で、しかも母国語じゃない言語で買い物をする思い出は何ものにも代え難い。
これから先、肌寒い日はこのコを首に巻くたびに2018年夏(初秋)の思い出をも纏うことになるのだろう。



帰宅後ネットを徘徊。

はやぶさ2、小型ロボ分離 小惑星リュウグウに着陸へ

初号機はやぶさのミネルバは行方不明になってしまった。
はやぶさの機体を撮影したあとに。
分離後の「ミネルバ」が「はやぶさ」本機を撮影

今回はうまくいきますように。



先週末のノバラ座で流れていた曲。
Philip Glassの曲。
「Opening」もいいけど、こちらも好き。
Philip Glass - Etoile Polaire North Star (Circles Version)

ていうか、帰る直前、この曲聴きながら会場の隅で一人嗚咽していたからね。
どんだけ情緒不安定なんだ、俺。

非現実的な空間と規則的で美しい音楽。
この清らかな時空を去るのが本当に辛くて。
日常に戻るのが嫌すぎて。
お友達や野ばら先生と離れたくなくて。

また、この曲を聴きながら、野ばら先生が選んだ曲を心から好きだと思える自分の気持ちも嬉しかった。

何年後かに2018年夏(初秋)を思い出したとき、きっとこの曲もセットで思い出すのだろう。
そのぐらい一気に好きになった。
というか、聴いた瞬間から心に沁み込んで落ちやしない。


ノバラ座が終わってしまったという喪失感はまだ続いていて、もうどうしようもない。
やらなくてはならないことが山積しているのに。
でも少しずつ。
階段を上るように少しずつ、薔薇の花弁が積もる底から日常に浮上できていけたらいいんだよね。


ノバラ座でお友達が撮影してくれた画像。


とりあえず週末。
ゆっくり休んだら、やることを片付けよう。