☆~Carefree Life~☆

HPの管理人 Sugaryが、日々の出来事から、趣味や宣伝まで勝手気ままに綴ります。

大いなる陰謀

2009-01-20 07:12:51 | 映画

深い…。
何か、とても深い映画でした…。
いや、もしくは“陰謀”がなんなのか分かり難いから、そう感じるのかもしれません。


まず、この話は3つのシーンで構成されています。

 大統領への野望を抱く上院議員アーヴィング(トム・クルーズ) vs ベテランジャーナリスト(メリル・ストリープ)
 マレー教授 vs 授業の出席率が悪い生徒
 戦地でアーヴィングの戦略を実行する兵士

この3つのシーンを行ったり来たりするんですが…何が凄いって、アーヴィンやマレー教授たちの論争というか、会話です。
派手な展開なんてありません。とにかく、会話がメインなんですよね。

本当の目的を隠しながら、ジャニーン記者(メリル・ストリープ)に極秘の計画を教え、記事にして貰うよう促して行く、アーヴィン。
一方、マレー教授は生徒にきちんと授業に出席するよう促す。しかも、自分の授業や試験はうけなくていい。成績も“B”をあげる。その代わり、今から話す二人の男の話を聞き、自分以外の授業にはちゃんと出ろ、という条件。

正直、上院議員と記者の論争より、教授と生徒の話の方が聞き入ってしまいます。
生徒の言い分はもっとも。
誰もがそう思っているようなことだったりします。
でも、そんな生徒を説得する教授の話も、もっともなんですよね。
そしてなぜ、そんな二人の男の話をするか…というと、その二人は教授の教え子であり、3つ目のシーンである戦争に、現在赴いているからなんです。
そんな二人の話を聞いても、生徒の心は変わりません。
でも、最後の最後に教授に言われた言葉が、一気に何かを変えてしまいます。

最後は、“え、これで終わり…?”と思うような映画ですが、最後に流れてくるワイドショー的なニュースがどれほどくだらない…と感じるかは、この90分間を観た人にしか分からない事だと思います。

何が、誰にとっての“大いなる陰謀”なのか…。
主人公が“この人”というのではないので、観終わった今でも“誰の陰謀”なのかハッキリしません。
ただ、もしこの映画を観て人々の意識が変わり、いい方に変わったとしたら……。
それが、作家・監督の隠れた“陰謀”だったのかもしれない…と思ってしまいます。

タイトルに期待していたら面白くない映画だと思いますが、何かを考えるには観る価値あると思います。

評価は…です。


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