今年の2月に観に行ったシティーハンターの劇場版。
今度は、実写版を観に行ってきました。
観に行った人の評価は上々で、監督の原作愛に溢れていた、という感想が多く、それがどういうものか気になっていましたが。
観に行って、その事がよく分かりました。
予告映像やポスターからも、ビジュアル的に「観てみたい」と思うものでした。
ジャッキー・チェンは大好きですが、シティーハンターの実写版は、フランス版が最高ですね(笑)
これまでにも色んな実写版が作られてきましたが、私が実写版で一番嫌だと思うのは、作り手の「オリジナル感が満載」な所。
その原作を知らなくても見られる、新しい感じを出す監督が多い中、この映画はファンが認めてしまう。
ファンって、結局、原作に忠実だったり、その世界観がちゃんと表れているのがいいんですよね。
だからって、原作と同じストーリーを実写化させればいいというわけじゃなく。逆に、同じストーリーだと面白くないし見る必要もない(笑))
──で、この作品の何が「原作に忠実なのか」というとですね。
原作に出てきた様々なシーンを、オリジナルストーリーの中にふんだんに再現されているという事。
もちろんストーリーはオリジナルですが、色んなシーンをうまく入れているんですよ。
だから、見ていて「あ、これはあの話のこのワンシーンだ」と、頭の中でシティーハンターの世界と映画がリンクして、その世界に入って観ていられるんです。
香がクローゼットを開けるシーンやワンホールショットのシーンとか、ドレスを巻き上げてからの銃撃戦だとか、銃の望遠レンズから美女を見るシーンとか…それはもう、色々なシーンが随所随所に出てくるので、それが原作ファンとしては、すんなり世界に入っていられるんでしょうね。
あとは小ネタですね。
これから観に行く人は、空港でのシーンに耳を傾けてみてください。
空港内の放送では、北条氏の作品が好きな人はその名前に「あ!」と思うはず(笑)
他には高橋留美子先生の作品名や、TMという言葉、あと他にも「あ!」と思うことがあったんですが、なんかもう観ているのが楽しいのと、脳内の原作とのリンクで忙しくて忘れてしまいましたわ(笑)
カラスの登場も「そうくるか!」と思うものでしたし、ギャグのセンスも北条先生と同じような感じなので、特にその世界観に違和感が出てこない。
──そんな感じでした。
因みに、この映画の世界観はシティーハンターの初期の頃だと思います。
なので、そう思うと香ちゃんはそっくりだなぁ…と
とにもかくにも、面白い。
そして、原作愛と作者へのリスペクトが半端なく感じられて、実写化としては認めちゃいましたねぇ~