数日前、旦那も忘れていた“卒業アルバム”が届きました。
会社から帰ってきた旦那が早速開きます。
旦那 「お~…全然知らんやつばっかだ」
私 「は? なんで?」
旦那 「HRとか、クラス全員が集まるものは3年生までに必要単位を取ったから出なくてよ
かったんさ」
私 「え、じゃぁ、4年生になってから全く出ず?」
旦那 「おぅ」
私 「でも、授業で会う人はいたんじゃないの?」
授業は大学のように受講する科目によってクラスを移動するシステムです。
いくら何でも数人は会ってるだろうと思ったのですが…。
旦那 「ん~………知らんなぁ」
──だそうです。
私 「あ、そう。じゃぁ、相手もおにーさんの写真を見て“見たことない人がいる…ってか、
どうやって卒業したの?”って驚いてんじゃない?」
旦那 「ははは、間違いないな」
私 「で、おにーさんの写ってる写真は、クラス写真だけ?」
旦那 「あ~……」
私 「クラブ活動とか学園祭とか出てないもんね?」
旦那 「うん…。──あ、もう一枚あった。卒業式後に撮ったクラス写真だ」
私 「ってことは、2枚か…」
旦那 「まぁ、かろうじて写ってるやつがあと2枚あるけど…」
私 「どうせ、写らんようにしてたんでしょ?」
旦那 「当然。写真に写ったら魂抜かれると思ってるからよ」
私 「いつの時代の人間だ、いつの時代の。ってか、本気でそう思ってたら、天然記念物
ものだよ」
旦那 「はははは」
私 「でもさ、子供の頃はどうだったの? 子供の頃は、“イェ~イ”って写真に写ろうとし
てたんじゃないの?」
旦那 「いや。大人しかったぞ」
私 「……あ、そう。なんか、子供ができたら、おにーさんみたいに写真から逃げるような
子供になる気がするよ…。んでもって、“うちの子の写真が少ないんです。どういうこ
とですか”…って? ははは…親より、学校側が困るわな。載せる写真がないっ
て言ってさ」
そんなこんなで、あとあとアルバムを見せてもらい、旦那が写ってる写真を探しました。
かろうじて写ってる写真の1枚は、下を向いて、しかも隙間から写ってるようなものだったので、ぼやけています。
2枚目は卒業式で話を聞いている場面だったんですけど、これまた人の頭に隠れてて、見えるのは右半分の生え際から、こめかみ、耳あたりまで。
目も鼻も隠れてる状態なのに分かってしまうのは、子供の一部分を見て“我が子”だと分かる母親と同じなんでしょうかね。
──にしても、クラス写真の旦那は、先生と呼んでもおかしくないような…そんなおっさんになってました。
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