数日前から10日間天気予報とにらめっこして、15日~16日で登ろうと思っていたのですが、
天気予報は毎日変わり、14日から15日は晴れ時々曇りの予報になったのに
13日朝の「てんきとくらす」の15日の槍ヶ岳の登山予報は「C」表示になる不思議
天気図をチェックし、14日~15日で大丈夫だろうと思って登山装備をまとめ
ステップワゴンを車中泊仕様に整えて、昼過ぎに新穂高の登山者用無料駐車場に出発
14日朝でも「てきとくらす」の槍ヶ岳登山予報がCなら登山は諦めて日帰り温泉めぐりにしても良いと思って行きました。
登山者用駐車場に着いたときは、下のほうは4割程度の駐車率
登山口に近い一番上でも空きが7~8台分あったので、当然一番上に駐車して、さっそくビール
夜中にトイレに起きた時にてんきとくらすを見ると、槍ヶ岳の登山予報はAに変わっていました。
アラームは4時にセットしていましたが、その前に目が覚めると
ぼつぼうと登山者が登山口のほうに歩いていました。
案外と時間がかかって4時46分に新穂高バスターミナルを出発。
(登山届は事前に作成していたので投函するだけだったのですが・・・)
天女はウォーキングの効果か、はたまた白山・焼岳の効果か足取りは順調で
6時14分、林道終点に到着し、コンビニで買ったおにぎりとパンで腹ごしらえ
ネットで1か所う回路があると知っていましたが、そこは滝谷のすぐ手前
う回路歩きはほぼ10分なので、5分以上のロスです。
滝谷の橋はこの監視カメラのある大岩のさらに上流です。
槍平小屋さんのHPでみた通り、今年はちょっと増水したら流されそうな低い位置です。
(他に時任な場所がなかったからとの事です)
橋を渡ったのが7時39分、槍平小屋には8時37分に到着。
日差しが強いので小屋の影に座って2回目の腹ごしらえ
天女に後光?がさしています。
槍平小屋は今年は宿泊客を取らず、天場と売店のみの営業
新穂高ルートで唯一の小屋である槍平小屋さんの存続のためにビールを飲みたかったのですが、
これからの厳しい登りに経緯を評して我慢知る錆鉄人でありました。
最終水場の手前あたりから、天女は登れないかもしれないわと弱気な言葉をはきましたが、
救急箱のある千丈乗越との分岐に11時5分到着
そこからはさらに悪戦苦闘の連続
100mごとの標高いたがあるのですが、最初はなんとか100m登り続けられたのですが
やがて10分もたたずに座り込み、それが5分になり、最後は100m歩いたらへたり込み・・・
飛騨乗越で気力を振り絞り・・・
13時12分、天場を超えた最高地点でザックを下ろしました。(計画は13時半の予定でした)
実は錆鉄人も久しぶりのザックの重さにヘロヘロで、天女に幕営の受付に行ってもらい、肩で息をしていました。
天女が生ビールを持って戻ってきてくれました。
錆鉄人は底をついていた燃料タンクが満たされて元気回復
天場は「0」番
一番最初に受付した訳ではなく、そのあたりにはすでにテントが数張りありました。
夕方にはテントは20張りを超えていたと思います。(山荘のHPでは天場は39張り分との事です)
テントを立ててロング缶を飲んで、遅い昼食はスパゲッティカルボナーラ
槍の穂先は晴れていますが、眺望が良くないので登頂は自粛して
(これくらいのビールでは問題ないのですが、10回以上登っているので・・・)
続いて天女梅酒を飲み、
今夜は寒そうだけど雨さえ降らなければ明日登ろうと思っていたのですが、
明日の天気がどう変わるかわからないので結局登ってしまいました。
15分程でガスガスになってしまいました。
飲んべえ登頂、よゐこは真似をしないでね❗
テントに戻るときにもう1本ロング缶を買って、
夕食はご飯を炊いてボンカレー(賞味期限切れ間近だったからですが・・・)
隣のテントの凄いイビキを聞きながら食べ、薄暗くなった頃には寝たのですが、
風が強くあおられたテントの音でほとんど眠れませんでしたが、隣のテントのイビキは一晩中続いていました。
ところで、槍ヶ岳山荘のトイレは糞尿分離式です。
(トイレにあった注意書き)
こんな所でトイレを維持するには大変な費用が掛かっていることを認識し、トイレ使用料を払いましょう!
(幕営料にはトイレ使用料が含まれています。)
槍の穂先には天気が良ければもう一度登るつもりだったのですが、夜中にトイレに行ったら素晴らしい星空でした。
眠れないまま4時前にもう一度トイレに行き、
5時半のご来光にはまだまだ早いけれど、
テントに戻って着替えを含めてあるものを全て着込んで防寒対策
4時半ごろに山荘前に行きましたが、まだ誰一人いませんでした。
そのうちに撮影に出てくる人がいて、スマホで長時間露光して星を撮影するのを見ていました。
M6MarkⅡでも手持ちではまだまだブレてしまう暗さでしたが、
今日は風が強いから誰も登ろうとしないのかも?と思って穂先に取りつきました。
しばらくすると、下にヘッドランプの明かりがいくつか見え出し・・・
テッペンに一番乗り!
次に現れたのは大阪から来たという若い女性で、
強風を防ぐために岩陰に腰を下ろして話をすると、
昨日初めて登った穂先にいきなり夜間登山とは凄い!
ご来光の頃にはテッペンにいる人は10人近くになりました。
夏と違って、山荘に陽が当たってから傘のテッペンに陽が当たるまではかなりの時間差がありました。
ほとんどの人はご来光ばかり撮影して、後ろ側は撮影しませんが、
錆鉄人的には、ご来光に燃える山荘と笠の頂上、その右の「影槍ヶ岳」は滅多にみられない絶景だと思うのですが・・・
やがて、黒部五郎や双六などと小槍にも陽が当たりいい感じ!
防寒対策がばっちりだったのでテッペンの強風も苦痛ではなく(気温は0度近くで、風速は10m以上あったかも?)
結局、最初に登って最後にテッペンを下りました。
天女は下でご来光を撮影して戻りを待っていてくれたのですが、すっごく寒がっていて
テントの中でおじやを作って食べたらやっと暖まったようでした。
食事を終えた頃にはテントにも陽が当たりだし、テントを撤収
7時20分に天場を出発して下山開始

(飛騨乗越)
紅葉はまだまだのようですが、高山植物はかなり枯れていました。
(紅葉しているように見えますが、肉眼では枯れたような茶色っぽく見えました)
やがて救急箱のある分岐に到着
中を覗いてみると・・・
袋の中身は見ませんでした。
それからは長い長い下山道をひたすら歩き・・・
ゲートに到着したのが12時42分でした。
駐車場から車を出したのは1時半頃
途中、豪雨の後遺症で何か所も片側交互通行になっている影響もあって、帰宅したのは17時47分
往復440.5km走って、燃費は17.9km/Lでした。
途中、2回のトイレ休憩とコンビニで買い物をした時以外、
疲れ果てた天女はほとんどの時間寝ていました。
おかあさんありがとう!