天女の体力が落ちもう無理かもしれないと思っていたのでしたが・・・
早朝のウォーキングで体力が向上して、念願の阿曽原温泉に行く事が出来ました。
日程は14日、始発の黒部峡谷鉄道(トロッコ)で欅平に行き、水平道で阿曽原温泉に行き幕営
15日、逆コースで欅平の戻り、祖母谷温泉に入って欅平からトロッコで宇奈月駅に戻り
黒部ICから鯖江ICまで高速に乗って帰宅しました。
ただ富山往復だけではもったいないと考え、12日下道で和倉温泉に行き宿泊
13日は和倉から下道で宇奈月まで行ってトロッコの切符を予約し、
15㎞ほど戻って道の駅KOKO黒部で車中泊しました。
という事で・・・
欅平駅を出てトイレを済ませ、欅平ビジターセンターの手前から9時50分登山開始
一般観光客が知らずに登らないようにする為か登山口の表示はありません。
そういう訳でか、短い階段の先は結構急で本格的な登山道です。
やっと登り切ると・・・
「通行止め」を見た天女は、違う所に登山道があるのかと思ったようでした。
登り切ったのでいよいよ水平道かと思ったのですが、
尾根道がしばらく続き、途中で昼食休憩し・・・
こんなハシゴ場もあって、やっと水平道始・終点に到着。出発してちょうど1時間でした。
欅平から1.3km、阿曽原までは10.3㎞と表示されています。
それからは楽しい水平道歩き
ほとんどの所は山側に番線が張ってあるので、危ないと思ったら番線をつかんで進めば良いのですが
天女は全然番線にさわらずスイスイと歩いて行きます。
至る所に登山道補修用の材木や番線がデポしてありました。
(天女のすぐ後ろは数百メートルの絶壁です)
狭い所ですれ違う時は、どちらかが広い場所までバックしなくてはいけませんが、
すれ違ったのは数人だけでした。
下は目がくらむ深さです。
でも、よほど体力や注意力が足りない人でない限り、普通はこんな危険な場所で滑落はしません。
やがて、大きな雪渓が見えてきました。志合谷です。
ここは雪崩の中心地で登山道は作れません。
その前にこんな所も通って・・・
やがて志合谷トンネルに到着
もちろん、ヘッドランプは準備してきていたのですが・・・
なぜか錆鉄人のヘッドランプは電池切れを起こしていて、
天女の後を付いて真っ暗闇の中を進むしかありませんでした。
岩を掘った凸凹の低いトンネルで頭をぶつけないように身をかがめ、
左右を手探りで進むしかないのですが、下は至る所に水が溜まっていて(流れていて)
天女が振り返って置き石がある足元を照らしてくれるのですが、
その時には眼鏡が曇って良く見えず、かまわず歩くしかありませんでした。
(手探りで歩いていたので指先はドロドロで眼鏡を拭く事もできなかったのです)
といっても深い所で10㎝位だったと思われ、若干濡れた程度でしたが、
長い時間がかかってやっと脱出しました。
中は涼しかったのでカメラのレンズも曇っていました。
それからも見どころ満載ぼ水平道が続きます。
志合谷の雪渓
真ん中あたり右側に水平道が見えます。
大太鼓
折尾谷は
砂防堰堤の中がトンネルになっていて通過します。
短いので照明は不要です。
階段を下りてトンネルの底を通って、また階段を上がると出口です。
ここは泥水が流れ込んで排水口が詰まると、胸まで水に浸かることがあるそうです。
やがて折尾ノ大滝
だいぶ阿曽原が近づいてきました!
水平道を補修してくださっている人たち
この前にも5人の方が作業なさっていました。
普段登山していても会えないこういう人たちや小屋の人たちのおかげで
我々は安全に登山が出来るのだという事を改めて感じました。
それは当たり前のことではなく、感謝、感謝です。
阿曽原温泉へは水平道から下る事は知っていましたが・・・
険しい急なハシゴが何か所も・・・
それも、ハシゴが一部折れていたりずれていたり・・・
でも今では先ほどの人たちが修理を済ませて下さっていると思います。
やがて、阿曾原温泉小屋が見えました!
まだ結構下るんだなぁ~・・・
という事は、帰りは登るという事です。
この橋を渡るとすぐに阿曾原温泉小屋です。
これにて阿曾原温泉小屋登山「前編」の読み終わり!