Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

福島原発被災者「生業訴訟」、あす10日判決 

2017-10-09 | Weblog
あす10日は衆院選公示日。

そして、『生業を返せ、地域を返せ!』福島原発被災者「生業(なりわい)訴訟」の判決が、午後、福島地裁で言い渡される。
福島県内外の3824人が東京電力福島第1原発事故の責任を問い、国と東電に、空間放射線量の原状回復や慰謝料計約160億円などを求めている。
全国各地の被災者による集団訴訟で最大規模。

原告側は第1原発敷地(海抜約10メートル)を超える高さの大津波の襲来を予測できたと指摘。過去2例の裁判と同様、国が2002年に公表した大地震の発生確率を示す「長期評価」などを根拠に挙げた。被告側は、津波は予見できなかったとしている。
東電が非常用電源をさらに高い場所に設置するなどの対策を取っていれば事故を防げたのではないかというのは、誰もが思うはずのところだ。

集団訴訟の判決は、3月に前橋地裁、9月に千葉地裁で言い渡された。
2例ともに巨大津波の予見可能性は認められている。千葉では国の責任を否定し、東電にのみ賠償を命じている。

最近すっかりお世話になっている馬奈木厳太郎弁護士は、この裁判の弁護団事務局長。「国策に基ずく原発の事故が長期に渡り、広い範囲の住民に被害を与えているのは、過去の公害と同じ。企業利益を優先させる姿勢を改めないかぎり、公害は繰り返す」と語っている。

福島だけの問題ではない。国と東電の責任が認められないなら、次の事故でも被災者は守られない。
この国の「原発ゼロ」政策の実施は、待ったなしということにならねば、おかしい。
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ウヨクだサヨクだと言葉を弄ぶんじゃない。

2017-10-09 | Weblog
民進党の前原誠司氏が自身のTwitterで小池百合子東京都知事が率いる希望の党への合流、事実上の解党に至る経緯を「告白」しているというので、Twitterをやらない私だが、覗いてみた。

前原氏は、憲法改正の議論自体を封印する民進党の「左傾化」に危機感を覚えたのだという。
「「民進党は左傾化し、共産党や社民党との違いが分からなくなった」と指摘される度に、私は忸怩たる思いに、さいなまれました」というが、「自民や維新との違いが分からなくなった」「右傾化」だったらいいのか?

「民進党内では、他党への配慮から改憲論議すらできない雰囲気になりました。離党者が続出した一因です。」だと。改憲論議は国民の意識があって初めてすべきこと、それが常識。

「北朝鮮情勢が緊迫化する中で、現実的かつ建設的な外交・安全保障政策を展開する政党になりきれなかったことも、民進党の支持率低下を招いたと思います。」だと? 前原氏も安倍首相同様に外交努力をきちんとする姿勢があるとは思えないが。
「内政では自民党政権への対立軸を示し、外交安保は現実路線で」というが、安保法制改悪を認める前原氏の言う「現実路線」の現状での選択は、結局はトランプ・安倍と同じように「北に対する抑圧と威嚇」ではないか。

「衆院選は政権選択の選挙です。理念・政策の異なる党と手を結べば、民進党は主体性を失って単に左傾化しただけ、との印象がさらに強まります。」というが、結局は自民党と同化したいだけだろう。

「一方で、民進党を残したまま小池さんの新党と競合する形になったら、どうなるか。それも考えました。政策的な方向性は同じだけに、衆院選になれば票が分散して自民党を利するだけです。野党が乱立する形は望ましくないとの結論に至りました。」というが、自分の党を裏切り身売りした者の言う言葉にしては、何の説得力もない。「野党が乱立する形は望ましくない」から、自分の党を消す? あり得ない。

「安倍総理の意向を忖度した「お友達への優遇」で、政治・行政が歪められました。安倍さんは森友・加計学園の問題について「丁寧に説明する」と言いながら、臨時国会で説明することから逃げました。なのに「お灸を据えたくても選択肢がない」という、あきらめにも似た声を多く聞きました。」と言うなら、国会が再開したときに確実に安倍首相を弾劾してほしいものだ。できるのか?
「外交安保で現実路線を歩む保守政党がもう一つあれば、国民の皆さんも安心して、安倍さんにお灸を据えられるのではないでしょうか。」という言葉も気味が悪くて鳥肌が立つ。「お灸を据える」なんて言葉で言っているなら、期待はできそうにない。どうにも気持ち悪い、「お灸を据える」という言葉である。要は本気で責める気がない。結局は自民寄り、ちょっとご注進してみました、だけではないか。

で、「どの党も、自民党に代わる選択肢になっていない」と空々しく言うが、一番自民党に近いのが希望の党だろうが!

「私は、小池さんとともに「希望の党」を大きく育て、自民党に取って代われる政党に成長させます」と言うなら、無所属で出るな。
他にも無所属で出て希望に鞍替えする腹算用のメンツが多くいるはずだが、その免罪符というか、先鞭をつけてやりやすくする役割を、自ら果たすつもりなのか。

そしてあんたらの言う「日米同盟基軸の現実的な外交安保政策」は、あまりにも沖縄を踏みつけにしているではないか!
(写真は、先月末に「工事終了」を宣言されてしまった沖縄・高江のN1搬入ゲート前、7月)

あと、「希望の党へ民進党全員の参加」を本気で考えていたのだとしたら、頭がおかしい。

立憲民主党との共存の考え方を「左右からの挟み撃ち」ということは、君たちは自民党以上に「右」なのか! 「挟み撃ち」と言うなら、それは「超極右」以外にあり得ない!

この間の政治家さんたちの発言を見ていると、ウヨクだサヨクだと言葉を弄ぶ奴らは、真剣に現実のことを考えているとは思えない。
別件ではあるが、ネトウヨの作った左翼差別の言葉たちを平気で乱発する困った議員がいることにも驚かされるし、それをわざわざ取り上げるサイトもあって、おそらくネトウヨ受けのよいものばかりを選んでいるのだろうが、世も末である。

ともかく私は、ウヨクだサヨクだと「レッテル貼り」も含めた言葉を弄する輩を、まったく信用しない。
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