Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

演劇について識るための「全集」としての「戯曲集」とは

2017-12-09 | Weblog
発売中の「週刊読書人」の「全集・講座・シリーズ」特集に、日本で刊行された戯曲集についてというお題をいただいて、エッセイを書いています。

編集部が「演劇について識るための「全集」としての「戯曲集」とは アラバール、シェイクスピア、別役実、斎藤憐……」という題名をつけてくれました。

自分の戯曲集についても終わり頃で触れています。わざとパンぼけの部分写真です。本文はぜひ「週刊読書人」実物でお読みください。


坂手洋二戯曲集、発売中です。

明日発売の琉球新報に『星の息子/推進派』の書評が出るそうです。


いま、風琴工房さんが、下北沢ザ・スズナリで、沖縄・高江についての新作『ちゅらと修羅』を上演しています。御覧になって、高江について関心を持たれた方は、ぜひ『星の息子』もお読みください。

風琴工房さんの劇は三上智恵監督の映画『標的の村』(2013)を観て構想されたということですが、『星の息子』は『標的の村』公開の前年に初演されたものです。
振り返ってみると、長いつきあいになったものです。


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【坂手洋二戯曲集】第一期 全7巻 14作品 刊行スタート!

★ 1冊に2作品収録
★ 各作品に作家自身による作品解説・創作ノート付き!

「「3.11後」を生きる私たちのための戯曲集」
 原発問題に対峙する2作品収録


坂手洋二戯曲集
バートルビーズ/たった一人の戦争

彩流社 四六判 / 392ページ / 並製
定価:2,200円 + 税
ISBN978-4-7791-2342-9 C0074
奥付の初版発行年月:2017年10月25日 / 書店発売日:2017年10月19日
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2342-9.html


内容紹介

『バートルビーズ』(国際メルヴィル学会特別公演作品)
ハーマン・メルヴィルの作品『バートルビー』の主人公が、
現代、東日本大震災で被災した病院にいた!?
古典作品から抽出された情念が、
「3.11後」の生き方に重なる叙事詩。
(写真 加藤孝)

『たった一人の戦争』
放射性廃棄物処分のため設置された超深地層研究所。
見学する人々が惑う、繁栄の背後にある闇の歴史。
宇宙にしか逃げ場はないのか。
私たちは「帰り道」を見つけることができるのか。
(写真 古元道広)

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坂手洋二戯曲集
星の息子/推進派

坂手 洋二 著
彩流社 四六判 / 371ページ / 並製
定価:2,200円 + 税
ISBN978-4-7791-2343-6 C0074
奥付の初版発行年月:2017年11月25日 / 書店発売日:2017年11月08日
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2343-6.html


内容紹介

『星の息子』
震災被災地から官邸前、そしてオスプレイ配備決定の沖縄へ。
ネット上に現れた亡き息子の名を騙る人物を探す母の旅。
米軍基地建設反対闘争の現場で、幻の再会が果たされる。

『推進派』
米軍普天間基地を「最低でも県外」に移設する政策が出された。
基地誘致で島興しを考えるサチノ島の「推進派」と「反対派」
の対立。そこに島への移住を求める震災被災者たちが現れる。

(写真 古元道広)

著者プロフィール
坂手 洋二
さかて・ようじ
1962年生まれ。劇作家、演出家。
劇団「燐光群」主宰。
1991年 『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』
岸田國士戯曲賞、
2005年 『だるまさんがころんだ』鶴屋南北戯曲賞
……など受賞作品多数。

コメント
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