Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

那覇市長選、現職城間幹子氏に当確。「普天間基地運用停止」の実現を。

2018-10-21 | Weblog

那覇市長選、現職の城間幹子氏にあっさり当確、2期目に続くことになる。

先に県知事選になった玉城デニー氏、豊見城市長になった山川仁氏に続く、辺野古新基地建設反対のオール沖縄陣営の勝利が続く。

 

「辺野古新基地建設反対の圧倒的な民意」は、この三つの選挙結果で、しっかりと確認された。

そして、「民意に対する現在の政権の向き合い方があまりにも強権的である」ことは、もっと共有されるべきである。

 

当たり前のことを言う。 

「辺野古移設が前提」という「リンク論」は、正当なものではない。

日本政府が約束したはずの「普天間基地5年以内の運用停止」は、「辺野古新基地建設」の問題よりも、優先されなければならないはずだ。

運用停止にしなければならないだけの、正当な理由があるからだ。

住民は、生命の危険にさらされ、生活を妨げられている。

「普天間基地5年以内の運用停止」が先である。期限は来年2月である。

安倍政権が「政府の立場は変わらない」と断言するなら、そのことについてであるべきだ。

日本政府は、「普天間基地5年以内の運用停止」を、あらゆる交換条件抜きで、アメリカ側に要求しなければならない。

二つの問題は別々にあると、何度も確認されてきた。

本来、そうでなければならなかったのだ。

 

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『法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦』

2018-10-21 | Weblog

私の手元に、先週、『法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦』(瑞慶山茂・編著 高文研)が届いた。著者・瑞慶山弁護士のご厚意である。ありがたいことである。(写真)

この書の概要を紹介する。

 

第二次世界大戦当時、南洋諸島・フィリピン群島では約10万人の日本人のうち移民県・沖縄から約8万人の沖縄県人が生活していて、「沖縄県南洋諸島」と呼ばれていた。そして多くの民間人玉砕の戦場となったこの地域で、沖縄県出身者2万5千人以上が戦死したと推定されている。

その南洋・フィリピン戦で家族を亡くしたり、孤児となったり、負傷したにもかかわらず、放置されてきた民間人が国の責任を問う訴訟を起こした。
戦後70年以上経ったいまも、PTSDなど精神的、そして肉体的苦痛に苛まれ続けているのである。
本書は、その原告45名の陳述書による被害実態、戦争に起因する精神的被害を診断された28名の診断書・鑑定書から、今も続く戦争被害の重さを伝える裁判全記録の《被害編》である。

 

現在の私の仕事は、まさに南洋諸島・サイパンに移り住んだ人たちのことに、向かっている。

あまりにも資料が多く、この書もまだ全てを読み通すことが出来ていない。

ここに登場する人たち、戦争被害を受けた民間人にとって、「戦争」は、過去のものではない。

そして、生涯を通して「国家の欺瞞」を骨の髄まで思い知らされた人たちが、決して承服せず、国に対して裁判を起こそうとしているのだ。

これはそのたたかいを記録する本である。

 

今回、私が取材でじっさいに聞き書きをさせていただいた相手の多くは、サイパンから沖縄に戻った、あるいはサイパンで生まれた、豊見城の人たちである。

彼ら豊見城市民は、山川仁氏を、新市長に選んだ。

玉城デニー新知事同様に辺野古新基地建設に反対する人である。

圧倒的な得票率だった。

山川氏は「本当の平和とは、基地のない沖縄」だと述べ、「多くの県民の心の一つとして豊見城市も発信できるように進める」と表明している。

 

きょうは那覇市長選。玉城デニー、山川仁両氏に続いて、城間みきこさんも結果を出してくれると信じる。まあ、結果を出すのは市民なのだから、那覇市民を信じる。

 

全ては繋がって、「現在」である。

そしてそれは、私たち自身の話なのだ。

戦争を起こすのは国家である。
国家は国民に対して責任がある。
そして「国家の欺瞞」は戦時にこそ顕著だが、日常の中でも厳しく問われねばならない。
過去のことも、現在のことも。

 
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