鴻英良さんの死は突然過ぎて受け入れがたく感じる。
体調がすぐれないことは存じ上げていたが、お亡くなりになる前日か前々日かに、『沖縄戦と琉球泡盛』を観に来てくださったばかりだからである。笑顔だった。
今年は『地の塩、海の根』を観にいらしたときも、終演後一時間くらい話した。
『地の塩、海の根』が、ウクライナとロシアの関係を描くもので、鴻さんはロシアの専門家でいらしたからだ。
私は五年半前に、初めてロシアへ行った。
写真はドストエフスキーの書斎。
鴻さんと出会って四十年は過ぎている。
渋谷のジャンジャンで大橋宏さんが公演をするようになったとき、お二人と呑みに行ったのが、ちゃんと話した最初ではないかと思う。
大橋さんも今はいらっしゃらない。
鴻英良さんの御冥福をお祈り致します。
もっとお話したかった。