宮古島前市長、下地敏彦被告(75)の初公判が1日、那覇地裁(小野裕信裁判長)であった。沖縄県宮古島市への陸上自衛隊配備の候補地の一つだったゴルフ場の取得についてだ。被告側は現金は賄賂ではなかったとして無罪を主張したという。
もう四年半も前、私は石嶺香織さんの市議補選出馬の応援に、今は南城市議である宮城康博氏も誘って駆けつけた。市長選挙との同時選挙だった。当然ながら下地被告の対抗馬である奥平候補の応援にも回った。
私は下地市長下の宮古の議会を何度も傍聴した。横暴きわまりない議会であり、市長だった。
あのとき、自衛隊配備を推進する下地陣営と、それに反対する私たちのたたかいだった。
その時既に、市長に対する疑惑の指摘は出ていた。
その時の選挙結果は、石嶺香織、当選。二十六人の市会議員の中で、唯一の女性議員の誕生となった。
しかし、奥平市長候補は三百余票の僅差で現職下地氏に敗れた。
下地元市長の犯罪がなぜ今になって暴かれるのか。あの僅差をひっくり返せていたら、下地氏の犯罪はもっと早く露見しただろうし、そもそも宮古島にこのような形で自衛隊基地が作られることはなかったはずだ。
自衛隊のない宮古市島を返せ、と思う。
悔やんでも悔やみきれないし、なぜあの時下地がきちんと調査を受け、逮捕されなかったのか、理不尽さが募る。用済みだから、今やどうなっても構わないということなのだろう。
病んでいる。腐っている。この国の隅々まで、ということを、改めて思い知らされる。
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