『8分間』という劇は、乗客がプラットホームと電車車輌の間に転落した事件をもとにしている。
昨年7月22日午前9時15分頃、さいたま市南区のJR南浦和駅京浜東北線ホームで起きた事件に着想を得ている。
「大宮発磯子行き普通電車から降りようとした30歳代の女性乗客がホームと車両の間に落ち、腰のあたりを挟まれた。車内やホームにいた乗客や駅員ら約40人が協力して車両を押し、隙間を広げて女性を救出。女性は病院に運ばれたが、目立ったけがはないという。」
現場に居合わせた読売新聞記者によると、「事故当時、ホームで「人が挟まれています」というアナウンスが流れ、電車の乗客らが自主的に降車。車両を押していた駅員を手伝った。女性は作業から数分で救出され、乗客らから拍手が起きた」という。
記事の引用を続けると、「JR東日本によると、ホームが直線の場合、車両との隙間は20センチ程度という。事故のあった車両は10両編成の4両目で、車輪を含めた1両の重さは約32トン。車輪のある車台と車体の間にサスペンションがあり、車体を押すとサスペンションが伸縮し、車体だけ傾くという。この影響で京浜東北線に最大8分の遅れが出た」ということだ。
「最大8分の遅れが出た」中での出来事、それで『8分間』というタイトルになった。
はずである。
ところが名古屋では「8分間」ではなく「5分間」なのである。
2013年9月10日夜、名鉄名古屋駅で酔った59歳の男性が電車とホームの間にはさまれた。居合わせた乗客が力を合わせて電車を押し、男性を救い上げた。
7月にも埼玉・南浦和駅で同じようなことがあったが、そのときは40人。この名鉄名古屋の事件では約20人だったという。
記事によれば、「事故が起きたのは午後8時50分頃。岐阜行きの特急がホームに入ってきて止まりかけた時、男性が最後尾車両に接触して、ホームとの間に転落。男性は1メートル程引きずられ、身体が回転してうつぶせで止まった。車掌が駆けつけたが、すき間は20センチほどで引き出せない。ホームには乗客が少なく、5人ほどで押してもすき間は広がらない。そこへ反対ホームに電車が入ってきた。降りた乗客に押していた人たちが声をかけ、20人ほどで押したらすき間がひろがって、ようやく救出された。男性は腰の骨を折っている可能性があるが、命に別状はないという。」とのこと。
テレビ番組「スッキリ!!」は、この事件を再現ドラマまで作って報道したという。
20人みんなが力いっぱい押して1分後、車掌が被害者を引き出した。事故が起こってから5分だったという。
で、驚いたことに昨年6月25日、名鉄金山駅でも58歳の女性がホームから転落した事件があったという。ホームの人たちが引き上げようとしたが間に合わず、電車は女性の上で止まった。女性は線路のすき間に伏せて、左腕を骨折したが助かった。
まるで奇跡だが、そういう事件があったという。
昨年9月の救出劇の当事者は、その事件の記事を見て、「助ける」という意識が働いた人もいたらしい。
つまり、いずれにせよ、名古屋界隈は線路に転落しやすい地区なのであるかもしれない。オーストラリアでも同様の救出劇があり、ネットに動画がアップされていたりしたが、どうやら名古屋エリアは「うっかり脱落」件数が多いらしいのだ。
名古屋の皆さん、観劇のお帰りに電車を利用される方は、どうかご注意ください。
写真は、名古屋らしいものをと思って、宿舎の真ん前にある「テレビ塔」を見上げてたものを載せてみる。
名古屋人は「テレビ塔」をその名称のまま「名古屋名物」と思っていて、上京した名古屋人は「東京タワー」を見て、「あ、東京にも「テレビ塔」がある」とのたまう。
時々驚かされる名古屋地域ナショナリズムの一つである。
ともあれ名古屋の皆さんにも『8分間』を観ていただきたい。
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場 小ホール 金曜 19:00 土曜 14:00
詳しい公演情報は以下の通りです。
http://rinkogun.com/happunkan.nagoya.html
昨年7月22日午前9時15分頃、さいたま市南区のJR南浦和駅京浜東北線ホームで起きた事件に着想を得ている。
「大宮発磯子行き普通電車から降りようとした30歳代の女性乗客がホームと車両の間に落ち、腰のあたりを挟まれた。車内やホームにいた乗客や駅員ら約40人が協力して車両を押し、隙間を広げて女性を救出。女性は病院に運ばれたが、目立ったけがはないという。」
現場に居合わせた読売新聞記者によると、「事故当時、ホームで「人が挟まれています」というアナウンスが流れ、電車の乗客らが自主的に降車。車両を押していた駅員を手伝った。女性は作業から数分で救出され、乗客らから拍手が起きた」という。
記事の引用を続けると、「JR東日本によると、ホームが直線の場合、車両との隙間は20センチ程度という。事故のあった車両は10両編成の4両目で、車輪を含めた1両の重さは約32トン。車輪のある車台と車体の間にサスペンションがあり、車体を押すとサスペンションが伸縮し、車体だけ傾くという。この影響で京浜東北線に最大8分の遅れが出た」ということだ。
「最大8分の遅れが出た」中での出来事、それで『8分間』というタイトルになった。
はずである。
ところが名古屋では「8分間」ではなく「5分間」なのである。
2013年9月10日夜、名鉄名古屋駅で酔った59歳の男性が電車とホームの間にはさまれた。居合わせた乗客が力を合わせて電車を押し、男性を救い上げた。
7月にも埼玉・南浦和駅で同じようなことがあったが、そのときは40人。この名鉄名古屋の事件では約20人だったという。
記事によれば、「事故が起きたのは午後8時50分頃。岐阜行きの特急がホームに入ってきて止まりかけた時、男性が最後尾車両に接触して、ホームとの間に転落。男性は1メートル程引きずられ、身体が回転してうつぶせで止まった。車掌が駆けつけたが、すき間は20センチほどで引き出せない。ホームには乗客が少なく、5人ほどで押してもすき間は広がらない。そこへ反対ホームに電車が入ってきた。降りた乗客に押していた人たちが声をかけ、20人ほどで押したらすき間がひろがって、ようやく救出された。男性は腰の骨を折っている可能性があるが、命に別状はないという。」とのこと。
テレビ番組「スッキリ!!」は、この事件を再現ドラマまで作って報道したという。
20人みんなが力いっぱい押して1分後、車掌が被害者を引き出した。事故が起こってから5分だったという。
で、驚いたことに昨年6月25日、名鉄金山駅でも58歳の女性がホームから転落した事件があったという。ホームの人たちが引き上げようとしたが間に合わず、電車は女性の上で止まった。女性は線路のすき間に伏せて、左腕を骨折したが助かった。
まるで奇跡だが、そういう事件があったという。
昨年9月の救出劇の当事者は、その事件の記事を見て、「助ける」という意識が働いた人もいたらしい。
つまり、いずれにせよ、名古屋界隈は線路に転落しやすい地区なのであるかもしれない。オーストラリアでも同様の救出劇があり、ネットに動画がアップされていたりしたが、どうやら名古屋エリアは「うっかり脱落」件数が多いらしいのだ。
名古屋の皆さん、観劇のお帰りに電車を利用される方は、どうかご注意ください。
写真は、名古屋らしいものをと思って、宿舎の真ん前にある「テレビ塔」を見上げてたものを載せてみる。
名古屋人は「テレビ塔」をその名称のまま「名古屋名物」と思っていて、上京した名古屋人は「東京タワー」を見て、「あ、東京にも「テレビ塔」がある」とのたまう。
時々驚かされる名古屋地域ナショナリズムの一つである。
ともあれ名古屋の皆さんにも『8分間』を観ていただきたい。
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場 小ホール 金曜 19:00 土曜 14:00
詳しい公演情報は以下の通りです。
http://rinkogun.com/happunkan.nagoya.html
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます